出版した本:『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』について
12月15日に『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』という本を出版しました。この本はPEファンドへの転職を希望する人々を対象にした業界研究や選考対策の入門書です。PE業界の未経験者でも理解できる説明を心掛けており、分量も280ページ程ですので2時間~3時間で読めると思います。
因みに、発売開始から間もないですが、現在のところAmazonの就職やM&A、経営工学などのカテゴリーで1位になっています。ありがとうございます。
なぜ書いたか
どうしてこの本を書いたのかというと、我々アンテロープキャリアコンサルティング(株)では20年以上に渡ってPEファンドへの人材紹介をやってきて常日頃持っている問題意識からです。大きく2つあるのですが、①PEでの仕事はビジネスのプロとして最高にやりがいのある仕事だと思えるので少しでも多くの人々に伝えたい、②しかしながら、PEの選考は非常に厳しくて殆どの優秀な人々が準備不足であっさりと不合格になってしまっているのが残念、という思いです。
PEに興味ある人々が仕事の理解を深めて、自分のキャリアを深く考えた上で、納得感を持ってこの仕事を志して頂ければ、本人も、応募先のPEにとっても、Win-Winだと思うからです。
どんな本か
PEファンドという特定の業種への転職にフォーカスした本ですが、その内容は、個人が納得感あるキャリアを選択する為に必要な仕事理解と自己理解のうち、仕事理解に軸足を置きながら、面接内容などの説明を通じて自己理解の大切さもメッセージとして伝わるよう書いています。
具体的な内容は、業界・仕事内容・収入などを理解して、どうすれば転職できるのか、面接や試験の内容、合格した人や不合格の人の事例、PEファンド出身者のキャリアパスなどを説明しています。
各章の内容
第1章 究極のキャリア・PEファンドの魅力
PEのキャリアについて概要を説明しています。
第2章 PEファンドの基礎知識
そもそもPEとは何か、PEやその業界の基礎知識をまとめています。
第3章 PEファンドではどんな業務が行われているか
PEファンドの仕事内容を説明しています。仕事のバリューチェーン1つ1つ(ファンドレイズ、投資案件の発掘、投資案件の検討、投資先企業の経営支援、売却)を解説しました。
第4章 PEファンドに転職するには、どんな方法があるのか
PEに転職できるキャリアパス、選考内容(選考プロセス、面接の質問事例など)を事例を交えてリアルに説明しました。
第5章 PEファンドに入社後、どんなキャリアが待っているか
PE出身者のネクストキャリアなどを述べています。
読んだ後にやるべきこと
この本はPEの仕事に興味を持った時に最初に読むべき入門書です。PEへの転職を希望するのであれば、この本を読んだ後に更にPEの仕事を理解する為にスタディーしなくてはいけません。
その方法は、PEについての専門書を読むことや、我々のようなPEに詳しいエージェントに話を聞くことなどです。そんな一助となるように本書の最後「おわりに」の項目で次に読むべき本のリストも掲載してあります。
面接にしても、カジュアル面談にしても、PEファンドで働くプロの人々と会って時間を頂く為には、その仕事を理解してからお会いするのがプロとしての礼儀です。
もしあなたが野球をやっていて、メジャーリーグに行きたいと思って大谷選手にお会いする時に「メジャーリーグって何ですか?」とは聞かないですよね(笑)ちゃんとメジャーリーグでプレーするとはどういうことか、調べて準備をした上でお会いすることでしょう。それと同じです。
ぜひ、その準備の為に本書をご活用頂ければ幸いです。
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Amazonへのリンク: コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界
PEファンドを理解する為の推薦図書一覧: 業界研究・推薦図書:バイアウトファンド(PEファンド)を理解する為の参考本
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(2023年12月18日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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