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Jr.チャンピオンリーグYANAGIHARAジム初のUー12全日本チャンピオンに向けて


日本プロボクシング協会が主催する、Jr.チャンピオンズリーグ。

Jr.と言っても、舐めてはいけない。
YANAGIHARAジム創設2年目、つまり2011年のU-15大会。

15歳迄の中学生が出場する、後楽園ホールで
行われた大会で、我がジムから全日本チャンピオン誕生
というラックに恵まれた。

この時、多くの子を見て、中学生の中にもプロの6回戦
レベルの子が数人いて、驚いた事を覚えている。

それからプロボクシング協会は、子供の大会の
裾野を広げ、U18、U15、U12、U9と年齢を
細分化し、ボクシングのキッズが増えた。

私事になるが、これが私のボクシングだけでなく
ボクシングと教育を子供に行うキッカケとなる。

今年はタイセイが、Uー12の西部チャンピオン
となり、来月9月に全国大会で12歳迄の日本一を
決める決勝戦を迎える。

決して天才型ではないが、コツコツと努力する
タイセイを入門以来、2年以上見てきた。

タイセイのお父さんと私は、互いが似た様な
イケナイ青春時代を過ごした分、教育に関して
かなり話し合いをしてきた。

どうしても教育のここは譲れない、という
お父さんの意見に、私は正面から向きあった。

何度も話し合い、互いが切磋琢磨し、お父さんと
教育の思考を共にし、今のタイセイがある。

昔から思うのだが、タイセイは私の子供時代に性格が
似ている気がする。我慢強くて自分で背負い、消化する。

だから考え方がわかる分、此方からある時は
少し助け船を出し、ある時は遠くから様子を見た。

私は私以上の人間になってほしい、と思い常に
全員の選手や子供を育てている。

U18、U15、女子U18、アマチュア連盟のU15。

YANAGIHARAジムの子はこれだけ、タイトルを
獲ってきた。

U12を獲れば、YANAGIHARAジムでは初である。

現状のYANAGIHARAジムで、一番ボクシングを
楽しくやってるのは、タイセイである。

ある時「朝は20分しか走ってません」。ヤツはそう言った

そう正直に言うタイセイに「じゃあもう10分だけ伸ばしたらどうだ?」。

そう返すと「ハイ!」と大きな声で言った。
今、多分そうしてると思う。それが信頼関係である。

将来、タイセイがボクシングを続けるかどうかは
誰にも分からない。神にしか将来は予測出来ない。

しかし、少年が今現在、目を輝かせてやりたい事を
最大限伸ばしてやる。

それが将来、何かをする時、必ずやって来た事が、
畑違いの道に行っても、役に立つ事は間違いない。

私は人生の最初の半分が、生きる権利もない人間だった。
だから、残りの今を全霊をこめ、生きている。

泣きたい時もあるし、逃げたい時もやめたい時もある。

しかしそれでは、残りの半分の精算をせず、逃げた事になる。

タイセイを含む、Jr.チャンピオンリーグに出場する
すべての子ども達に、私は敬意を表する。

だってそうだろう。

沢山の人間の前で、殴り合い勝ち負けを付けられる。
負けたらどうしよう、という恐怖と小学生が戦うのだ。

そう考えると、我々指導者は、彼らに悪いものは悪い
と教え、分からない事や迷った時はいつでも来いよ、
という懐を持つべきだと思う。

人は偉くもなければ強くないんだよ。

そう子供から学ぶ、今日この頃である。





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