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二次創作ごった煮詰め

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版権ssでジャンル無関係のごった煮です。 百合しかありませんw
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記事一覧

生まれる渇望

 

「ただいま」

 アパルトマンのドアを開け、シンとした室内に声をかける。人の気配は無いけれど、部屋にはまだ怪我が完治しきっていない霧香が眠っているはずだ。抱えていた荷物を持ち直し、しっかりとドアにチェーンをかけてから靴を脱いだ。プールテーブルの上にに荷物を置いて、物音を立てないように寝室へと近付く。壁越しに覗き込むようにすると、ベッドに仰向けに寝転がる少女の姿が確認できた。どうやらあたしが出

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broken heart

 

 時に怒ったように。焦れたように。かと思えば優しく。 アメリア、と呼ぶ声を聴く度に不整脈を起こす私の心臓は、きっとおかしくなってしまったのだ。
 

 

 この数ヶ月で随分いろんなことが変わったと思う。ゼルガディスさんとの距離が前より少しだけ離れたぶん、余計なことを考えず彼と一緒にいられるようになった。ガウリィさんの天然さが羨ましくて、溜め息の数が少しだけ増えた。リナさんと彼の夫婦漫才とも

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夏バテ

「あっつーい。もう無理だよー穂乃果死んじゃうよー」
「そう思うなら手を動かしてください。いつまでも帰れませんよ」
「えぇー、海未ちゃんの鬼ー」
「穂乃果ちゃん、もう少しだから頑張ろう?」

 ぐったりと机に突っ伏した穂乃果に、もう何度目かわからない言葉を掛けてみても聞いているのかいないのか。ことりがいつものように宥めているのを横目で見ながら、海未は静かに嘆息した。夏休みだからといって穂乃果ら生徒会

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狐の嫁入り

 雨、と空を見上げていたにこちゃんが小さく呟いた。釣られて上を見れば、確かに雲は多いけれど先程までと変わらずに晴れていた。ぽつりと鼻先に水滴が落ちて、本当ね、と隣の彼女と顔を見合わせる。
 学校帰りにクレープでも食べにいかないか、と誘われて、にこちゃんから誘うなんて珍しいと思いながらも了承したのがついさっきのこと。夏の日差しのきつさに何度かクレープを諦めそうになりながらも彼女と歩く帰り道は、ちょっ

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待宵草

「海未……?」

 振り返った先には真姫がいて、ああもうそんな時間なのかと気が付いた。部室のドアをきっちりと閉めて、机の上に鞄を置いた真姫は切れ長の瞳をぱちぱちと瞬きする。

「珍しいわね、こんなに早いなんて。……穂乃果とことりは?」

 私たちはすっかりセットとして扱われていて、当たり前のように聞かれるその台詞にいつもの調子で答えを返す。

「穂乃果とことりは、まだ生徒会室ですよ。私だけ早くやる

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天使の微笑み

なぎさ先輩、好きです。
そう言って笑ってくれる彼女は、まるで天使のようだと思う。白衣の天使、なんて馬鹿馬鹿しい、実際の現場は壮絶なんだから。そんな風に感じていたはずなのに、かおりに限ってはほんと、その言葉がぴったり当てはまる。
あんなにひどいことをしたのに、あっさり許してくれたどころか、あたしが高校のときからずっと夢見てきた言葉を笑って口にしてくれる。だからかな。だからこそ、だよね。

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