試飲・試食の大切さ

少し外に出る用事がったので、そのついでに久しぶりにKALDIに行き、
いくつかの商品を購入して帰りました。
ただ、そのときに何か違和感を感じて、昔家の近くの商店街にあり通っていた時のことを思い返してみたのですが、「店先でのコーヒーの試飲がない」ということに気が付きました。

KALDIに行かれたことがある方ならわかると思うのですが、KALDIの店頭で
できたてのコーヒーをほぼ毎日試飲させてくれ常に良い香りを感じてついつい試飲しつつお店に入ってしまっていました。
また、KALDI以外でもコロナ前はスーパーやデパ地下での試飲はそのお店にいく楽しみでもあり様々なお店で行われていましたが、今は感染対策として中止されているお店がほとんどだと思います。

試飲・試食はお店やメーカーからしてみたら
・ニオイなど五感を通じた商品やお店への興味を喚起できる
・直接商品の良さを直接体験してもらうことができる
・試飲や試食をきっかけにお店への入店やついで買いを誘発できる

など様々なメリットがあったという点ではお店やメーカーからすると
直接生活者との接点を持つ有効な手段を1つ失ったことになります。

一方で、生活者からしたら、元々買うつもりがなかったものを買わなくても済むということになり、良かったことに思う方もいらっしゃると思います。
しかし、このような機会を失ったことによって、
生活者視点も新しい体験を通じた発見や経験を無料で行う機会を損失しているという見方も一方ではでき、生活者側にも試飲・試食がなくなることによるでデメリットはあるように思われます。
このように提供側も生活者側にもデメリットがある中で、
試飲や試食に変わるような体験をいかに提供していけばよいのか
今回の記事ではオーソドックスだけど有効な手法を3つほど考えられればと思います。

①PRなどメディアでの第三者配信
最近、KALDIなどではカルディマニア厳選などのがテレビやサイトの記事などのでも多く見受けれますが、直接的な体験は提供できませんが、
間接的な興味喚起を通じて、生活者の人たちも新しい発見をすることで、
メディアきっかけでの来店を喚起するというやり方はあるかと思います。
今でもテレビで初回されたものをサイトで見るとすぐに数ヶ月待ちとかにはなるので最も影響力は強い手段だと思いますし、生活者も受動的にではありますが、新しい発見があり新しい体験ができることになります。
ただし、この場合だと、直接的な体験よりもより多くの人への発信はできますが、間接的なやり方ではあるので興味を喚起する力は弱くはなってしまいます。

②SNSでの発信
今、最も生活者的な新しい偶然の発見をつくる手段は
SNSでの発信の内容を見ることやネットサーフィンを通じて、自らが想像もしていなかったものに出会うというやり方だと思います。
特にSNSでフォローしている人=自らが共感や憧れを持つ人であり、
その生活者のライフスタイルの延長線上にありつつ、自分が知らなかった商品を知ることができるということでは効果も一定数はあるかと思います。
ただし、昔の記事に書きましたが、最近のインフルエンサーは商品を企業から依頼されている量が多すぎて、生活者側が商品の紹介をされることが当たり前になりつつあるので、新しい伝え方などの工夫が必要です。
(どのように伝えるとエンゲージメントやCVが増えるのかはまたどこかで記事にできればと思います)

③アマゾンや楽天などのECサイト
例えば、アマゾンとかでは、大量のビッグデータ解析を通じた
レコメンド機能の精度が高く、何か商品を探していたら、自分が欲しそうな商品が紹介されたりもしますし、企業側では購買データでのターゲティングなどができたり、サンプリングもできるので(生物とかは無理ですが・・)
ECサイトを活用するのも手だとは思います。一方で、楽天の場合だとドンキに近いような何があるのか楽しみという探す楽しさを味わえるという意味で偶然の商品との出会いとかはアマゾンよりもあるように思います。
ただし、生活者からすると、自分の好きの範疇にある商品がレコメンドされるので、本当に自分が知らない新しい商品や体験を知るということは難しいかもしれません。

いま現状でいうと、このような3つの取組みを通じて来店してくれたお客様にお家で新商品を試せるようなキッドなどを渡すのが良いかと思いますが、直接的な試飲試食に変わる体験ということがあるわけではなく、試食や試飲を通じたコミュニケーションというのは現状唯一無二であり、早く試飲や試食を楽しめる世の中になってほしいなと思います。ただし、このような状況になった結果、最近の取り組みではニオイだけを伝達するような取り組みなども開発されているので技術の進歩にも期待したいと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?