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パンのこと

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仕事として続ける事

とりあえず何でも良くって、自分一人で何処でも出来ること。簡単そうで奥が深く追及出来るものがいい。自然と関わりがあって世界中で通じるもの。ちょうど求人が目にとまって応募したのがパン職人。先が長い旅になる覚悟はあったし、不器用だったので今まで続けて居られるのだろう。今この瞬間もパン生地と格闘し、疲労困憊している何処かのパン職人を想うと、何ともあったかい気持ちで、仕事終わりの爽快感まで自分の事の様に感じ

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奴らとの試合

人に管理されるのはあまり好きではないが、仕事としてパン生地に管理される日常は、堕落した自分のような人間にはちょうどいい。細かな管理はこちら側なのだか大局は完全に奴らの物だ。生き物相手の毎日が試合。気温が上がり始めるとかなりベビーなゲームになるから、事前に戦略を立てコンディションを整える。といっても毎日が睡眠不足。奴らに情は無い。あるのはゴールを決めた時、小麦色の肌で「いいじゃない」と笑ってくれるだ

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パンだから

パンを作るには発酵とゆう過程があるので待つ事はたくさんあって、その間にあれこれ別の事をする。美味しくするのもそうでないのもタイミングがとっても大事なので、あんまり詰め込み過ぎると痛い目にあうことになる。限られた時間で色んな事が同時に進み出来る限りいいパンを焼くために自分をすり減らす。アスリートであり、ドラッグ中毒患者で変態。でもパン作りはいとおしい。

カラー

もともと大雑把なので選ぶ基準が色。人付き合いもその人の発する色でチョイスしてるのかも。自分はと言われるとよくわからないけれど、地味な色はできるだけ選ばない様にしているし、綺麗な色は楽しい気分になり創造力をあげてくれる気がする。しかし毎日付き合うのはパン生地の白か、焼けた茶色なのだ

季節

もうすぐ立秋。パン作りをしているともう秋を感じる。気温は高いのだが生地が少しずつ乾燥してくる。身体ではあまり感じないのだけれど。そういえばこの前エクレアを食べる時大口を開いたら唇がひび割れたからそうか、秋だわ。