#読書感想文「好感度上昇サプリ」
ドラマを視聴してから拝読。ドラマとの違いを読んだ感覚だ。
原作は真っ白な部屋と表現されたシーンが、黒を基調にしていたり、赤い数字は出てこなかったり。
あのうざいNORIというキャラもドラマオリジナル。主人公の会社も出版社に変更。
サプリの効き目も原作の方が描かれている。ドラマ版はクリニックのアドバイスで自己啓発本に出てくるライフハック的な内容で主人公が動いた効果で好感度が上がっているので、サプリは数字が見えることくらいに描かれていたと思う。
ドラマ化って、ここまで変えてしまうんだな。と思った。
ドラマと原作の全体的な印象で違っていると感じたことは、原作は他人の評価だけではなく「自分の本当に好きなことをやった方が幸せだ」というメッセージを描いている。それに比べて、ドラマ版は「他人の評価にふりまわされて、自分を見失うな。好感度に取り憑かれるな。」って、言っている。そんなふうに見えた。
あと、結末は異なり、原作の結末は皮肉が込められている。そして怖い。世にも奇妙な物語風とハッシュタグがついていたので、そんな感じだと思った。
一方ドラマは、取引先の人は可哀想だったけれど、主人公や友人はハッピーエンドだった。
読んでから見るか、観てから読むか。
今ならYou Tubeで無料配信中なので、違いを楽しむことができる。
ドラマ化する受賞作とは、こういう作品なのだなぁ。なるほどと思った。
原作はこちら↓↓↓
<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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