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#4  なぜ求めてしまうのだろう、足りているはずなのに (2/2)


#3 なぜ求めてしまうのだろう、足りているはずなのに (1/2)
 

(続)


▼本当に "自分が" 求めているのか


シンプルに考えてみました


「"足りてるなら欲しないはず"じゃないか」と


そうですよね
だって足りてるんですもの


"なのにもっと欲しい"と思ってるのって不自然じゃないですか


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例えば、


僕はパートナーと同棲しているので
夜とか性とかそういうのは十二分に足りています
いつでもそこにいますから

なのに平気で
「ぐぬぬぬ。。。ポルノが見たい(* ̄m ̄)(* ̄m ̄)(* ̄m ̄)。。。」
という欲求に襲われてたまに見ちゃいます


僕は正直意味が分からないです
だってすぐ側に愛しのパートナーがいるんです
なのにポルノが見たくなるんです


これって明らかに不自然じゃないですか


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例えば、


芸能人の不倫ニュースをよく目にします
メディアは僕らが好むトピックをニュースにするので
よく目にするのは僕たちが不倫のニュースを好んでいるということです


「剥がれた仮面、人気俳優の知られざる素顔」

果たしてこれは僕たちが生きていくために必要としている情報でしょうか


仕事のこと、家族のこと、恋人のこと、趣味のこと、社会のこと、
生きていくために必要な情報はこのくらいで十分なはずです


それでもメディアは芸能人の不倫をニュースに取り上げます
"僕たちがそれを求めているから" です


僕は正直意味が分からないです
だって生活に全く関係ないはずなのに
それでも芸能人の不倫ニュースが見たいんです


これって明らかに不自然じゃないですか


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▼誰かに求めさせられていないだろうか



すでに足りてる物を欲する
生活に関係ない物を欲する


これは明らかに自然なことではありません
この不自然を感じたときに僕は一つの仮説を立てました


「無理やり誰かに "欲しいと思わせられてる" 可能性はないか」
です


不必要なものは自然に淘汰されていくのが摂理です
不必要なのに存在しているのは自然の摂理に反します
「自然の摂理に反する = 誰かの作為」という理屈です


▼誰が得をするんだろう


ここで考えました

「誰かの作為であればその誰かが得をする仕組みになっているはず」

です


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例えば、



ポルノ動画を見ている時間、僕は動画の視聴者です


動画管理者は視聴者の時間をお金に変えて広告収入を得ています


大切なパートナーと過ごすはずだった僕の時間は
お金に形を変えて動画管理者の懐に入ってしまったということです


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例えば、


僕が子供と遊んだりすることができる貴重な "5分" を
不倫ニュースを読むことに使ったとします


記事の管理者は視聴者の時間をお金に変えて広告収入を得ています
以下同文です


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エロは子孫繁栄に必須なのでドーパミンが出ます
そのドーパミン分泌を逆手に取った広告ビジネスです


他人の悪口や他人の不幸もドーパミンがドバドバ出ます
自分を正当化することで精神的な安定を得られるからです
それを逆手に取った視聴率ビジネスです


「足りているのに求めてしまう」ではありません
「足りているから過剰な刺激でないと売れない」なのです


要は売る側の都合なんですよね


▼スマホとヘロイン


「無料」だから
「楽しい」から
「使い放題」だから


このようなきっかけでついつい僕たちは
SNS、動画、アニメ、映画、ドラマ、などに
「時間」を使いすぎてしまいます


「イイね数増えてないかな」
「新しい映画出てないかな」
「フォロワー数増えてないかな」


これら一つ一つの過程と結果にドーパミンが出ます
イイね数が増えてて少し嬉しいあの気持ちです
イイね数が増えてなくて少し残念なあの気持ちです


これは中毒症状を引き起こします
この時のドーパミン分泌量はヘロインに匹敵すると言われてます

スマホ、最強です。


▼「時間」を支払うということ


このスマホ支配に飲み込まれないために
売る側の都合で僕らの人生を左右させないために
SNSを使う上で大切にすべきこと


それは「時間」を支払っているという意識です


「動画を見る」=「時間を支払っている」
「SNSを見る」=「時間を支払っている」
と意識してください

この意識を持つだけで
動画を見ることが「時間」と「サービス」の「等価交換」になります


「お金」を支払って「ラーメンを食べる」
これと全く同じことです
「時間」を支払って「動画を見てる」んです


「お金」は無限に稼げますが
「時間」は無限に稼げません


本質的には、「お金」より「時間」の方が
僕たちにとってよっぽど貴重な人生の財産です


「無料だし!!」と無尽蔵にスマホに時間を費やしている


このような状態はとても危険です


動画を見て1日費やすことに危機感はないかもしれません
しかし週に2日ペースで1年それを続けると
丸3ヶ月あなたの人生はスマホ動画に消えることになります


丸3ヶ月バイトすれば50万円も稼ぐことができます 
丸3ヶ月あれば世界一周旅行だってできるんです


「お金」の価値は教わってきましたが
「時間」の価値はあまり教わりません


自分で気付くしかないんです


「時間の価値」を認識することが
スマホ支配から逃れる第一歩です


これについては次の記事で。

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#5  お金ではなく時間を支払うということ
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▼なぜ求めてしまうのだろう、足りているはずなのに


何もかも足りているのに求めてしまうのは
外資企業のマーケティング能力と営業能力が
それはもう規格外に破壊的に強力すぎるせい


それが答えです。


だって合法ヘロイン注入されてるようなものですもの
僕のような一般人はあれよあれよと引き寄せられてしまいますわ


おまけに必要なのは「お金」ではなく「時間」
全世界の90%以上は「お金」より「時間」を持て余しています


有り余っている「時間」差し出したら
ヘロイン級の快感を注入される訳ですから


そりゃもう勝ち目ないですよね
人体の仕組みと社会構造を理解し尽くした巧妙なマーケティングです


▼僕たちが得をするにはどうすればいいんだろう


僕の結論は断捨離、でした。

「断捨離」=「ストイックな人」というイメージがあるかと思います


ですが僕の場合は真逆でして、、、

ここからはお恥ずかしい話、本当に私欲望に滅法弱くって
こう際限なく欲しくなってしまう我慢できないタイプなんですよね、、、


動画なんて見出したら平気で丸一日潰しますし
お酒飲み始めたら吐いて気持ち悪くなるまでいっちゃうし
ラーメンとかも二郎系みたいなどか盛りが大好きだったり


なのでスマホなんてもう
「効果は抜群だ」×「急所に当たったようだ」
って感じで一瞬でほとんどの時間と脳機能持っていかれました笑笑


ただ、「断捨離」はだからこその選択でもあります


少しでも欲したら際限なく欲しくなる
       ↓
ドーパミンビジネスの踊り子になる
       ↓
最少の資源で幸福得られる工夫をした方が
これ最終的に人生ハッピーなのではないか

という仮説です


▼やってみた断捨離


ということで
まずは少しでも自分の幸福度を外部に依存しないように
依存性の高い物を排除していきました


・お酒
・煙草
・個人のSNS


これら完全に排除してみました
この辺りの葛藤はまたお話させてください
noteを始めた矛盾は今も自分の中で整理中です笑


次に転職です


IT系の営業職をやってたのですが
より多く、より高い数字を追いかける仕事だったので辞めて
農業に転職しました


あと今年の11月にスマホを捨ててみます


▼文明の進化に逆らってみる


貴重な人生の時間をどう使おうか考えて


考えた結果
僕たちの体が形作られた時代に
極力近い生活に寄せていく試み


を現在実践中です


①僕たちの体は5万年前からほぼ変わっていない
②ここ数百年の産業革命やIT革命によって時代は大きく変化した
③こんなドーパミン塗れになる想定で体作られてない
④進化した世界も自分の体も変えることは不可能
⑤なら自分の生活を昔に寄せたらいいんじゃないか


これも断捨離を始める時に立てた仮説です



「スマホ?なんじゃそりゃ」
「エロ動画?足りとるわい」
「デジタルで仕事?やらん、体動かすんじゃ」


体が健康で
ご飯が食べれて
雨風を凌ぐ拠点があって
寒暖を凌ぐ環境があって
守るべき家族がいること


それこそが僕たち動物の幸せそのものだったはずです


幸せを外部に依存させないために
邪魔なものはガシガシ削っていく


時に進化の逆をいくそんな大胆さを持った取捨選択こそが
僕らに幸福と幸運をもたらしてくれるのではないかと
フラついた20代後半の男はそんなことを考えて今日も眠りにつきます


ではまた

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#5 「お金」ではなく「時間」を支払うということ


▼「無料」の罠
▼「時間」という対価
▼快楽ボタンを連打するネズミ
▼オススメをスクロールし続ける人間
▼ Time is NOT Money


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