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人生100年時代

noteデビューした「人生は二度ある」に60歳定年退職を機に人生をリセットしたと書いた。一度の人生やりたい事を好きな事をして生きていきたいが、先立つものがないと生活保護になってしまう。年金をもらえる65歳は当たり前で昨今は老後に備えて働ける間は働いて70歳までは何らかの収入を得ましょうとファイナンシャルプランナーは大合唱だ。国も65歳までの雇用義務に加えて70歳までの雇用を努力義務にした。会社生活を続けることもできたが思い切って隠遁生活を選んだ決め手は「年金の繰下げ受給」である。

退職後の生活を真剣に考えだしたのは3年前の2018年頃からなのだが、元来コストパフォーマンスを重視する怠惰な合理主義者なので、定年後の給料が半減してまで働きたくないし、安定重視のリアリストのため早々に諦めていた元来の夢を追いかけたい。当然定年後即刻リタイアして年金生活に入れないかを一番にシミュレーションした。考え方の主旨はかなり引退が遅いが、今話題のFIRE(Financial Independence, Retire Early)と同じだ。よく言えば悠々自適になるが要は呑気に暮らしたいのである。

日本国の年金は金融投資としても年金保険としても大変優秀だ。受け取りを70歳まで5年遅らせば42%増える。年利に換算すれば8.4%になるし、さらに生きていれば死ぬまで貰える終身年金だ。老後最大のリスクはいつまで生きるか分からない、意に反して長生きしてしまうことだ。このリスクを完全に担保するには終身年金で暮らしてしまえばいい。年金の正式名は「老齢年金」と言う。よく言う一階建ての「老齢基礎年金」だけでは難しいが、二階建ての「老齢厚生年金」を人並に受給できれば人並に生活できるだろう。

人並の暮らしと言っても千差万別であり、結局は個々人の納得する日々を過ごせればいいので、人によって満足する受給額は違ってくる。大事なのはどれだけの暮らしにするかのゴールを明確にすることだ。目標が決まればどこまで「年金の繰下げ受給」するかは決まってくるし、今の生活レベルにどれだけのお金が必要かを把握すれば目標も自ずとイメージできるだろう。逆に受給額の範囲で生活することを模索するのも有りだが、三つ子の魂百までと言うように、人間なかなか変われないのでお薦めしない。

資産形成にはとてつもなく素晴らしい「年金の繰下げ受給」なのだが、利用する人は2%ぐらいらしい。60歳まで前倒しできる「年金の繰上げ受給」を2割前後利用していることから、生活維持のために貰わざるを得ない場合もあるが、死んだら貰えないから貰えるものは早く貰ってしまう、もしくは払った分だけは貰わないと損だと標準通りに受給する人が大多数なのだろう。しかし元々国民全体の互助制度なのだから、長生きした時の保険だと割り切れるし、今回詳細は割愛するが「遺族厚生年金」は充実している。

年金が増えると税金と健康保険料も上がるので、貯蓄を取り崩す方が得だと考える面々も多いと思うが、貯蓄が多いまま早死にしてしまうと配偶者が生存している一次相続では問題なくても配偶者も死んだ二次相続で子供に相続税を払わせるのは勿体ない。何より子供に介護費用を払わせたくはないし、最悪の寝たきりになった場合、老人介護施設の年間使用料を年金で賄えば、年金が多ければ多いほど条件のいい施設に入れてもらえるだろう。年金受給開始時に相続税の対象となる総資産が相続税免除されるぐらいが丁度いい。

人生百年時代を乗り切るには、普段の生活費を終身年金で賄いたい。そのためには「年金の受給繰下げ」を利用しない手はない。しかし受給するまでの間をどう暮らすかについては下記記事に記載する。

60歳定年退職を機にFIREを達成?

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