大学生活1番の修羅場
どーも。
ぺんとはうすヤマトです!
僕は、一応大卒なんです!
もちろん私立の高校を野球で卒業して
指定校推薦のエスカレーターで
大学に入学したんです!
大学の学科は、どこでも選択できたので
せっかくなら1番賢い
僕の学力じゃ入れない学科
建築デザイン学科を選択した!
これが人生の選択を間違えたとは
当時の俺は知る由もない。
高校の同級生は
スポーツ学科などに進んだが
俺は謎に建築学科に進んだため
友達は0とゆう状態で入学式を迎えた。
友達がいないまま授業を受ける。
授業1日目、建築の知識がない俺は
教材を持って1番前の席に座った。
高い授業料を払っているのだから
全部吸収してやる!!!
気合い十分だった!!!
授業開始早々教授が語り出した。
「この安藤忠雄さんの【住吉の長屋】は素晴らしい。光は中庭に頼り光庭を中心として四季の移ろいを肌で感じ、ときに恨めしく、心踊らされる。」
ノートを閉じペンを置いた。
意味が分からない。
その後も専門用語や、空間が面白いなど
ヨーロッパの建築を見て感想を述べたり
意味不明な講義が1時間半続いた。
参った事に周りの生徒を見ると
相槌して関心していたり、ノートをとったり
目がキラキラしてやがるんだ。
これぞ建築を学ぶ目。
そこら中にあるビルを設計する人は
このような人なんだ。
俺みたいなもんが来る場所では
なかった。すぐに気づいた。
そこから俺はスーパーコミニケーションをとり
友達を増やしに増やしまくった。
合コンを開き誘っては
「課題手伝って!」
「出席カードだしてて!」
「試験問題の入手頼んだ!」
合コンや飯を奢る引き換えに
単位をゲットしていった。
だが神様は、そんな俺を許さなかった。
大学4年の春。俺が大学を休んだ時
友達A君に課題提出をお願いした。
課題提出により出席とみなされる。
俺が休んだ事に気付いた友達B君は
優しさで俺の課題を提出してくれたのだ。
要するに状況をまとめると
①俺は休んで学校に行っていない。
②ヤマトの名前で課題が2枚提出。
それによって
③掲示板に呼び出し通告。
④この講師は建築学科の中でも1番厳しい講師。
⑤おまけに必須科目。
⑥落としたら留年。
自業自得なんです。はい。
3年間バレなかっただけで奇跡なんです!
通告から翌日
講師のところへ向かった。
講師「なぜ君の名前で2枚も課題が提出されてるんだい?」
ヤマト【分からないです。僕は1枚しか出してません。】
講師「少し確かめたいんだが。提出物のモン・サン=ミッシェルについて君の感想は何と書いた?」
ヤマト【覚えていません。その時の感性で書いたので】
※モン・サン=ミッシェルなんて
その時初めて聞いた言葉。笑
講師「では、ここに名前を書いて下さい。自筆で私が判断します。どちらも君の提出物ではない可能性があるので」
心臓のバクバクは
今でも覚えている。
どっちかの自筆に似てろ!
願いを込めて名前を書いた。
講師「もう、認めてはどうですか?」
講師が出してきた2枚の課題に書かれた
俺の名前と今書いた俺の名前は
まったく別人だった。
「自分のやった事は仕方ない。認めるか認めないか。」
まるで取り調べ室での刑事と犯人のようだった。
残すキャストはカツ丼のみ。
刑事さんにカツ丼を渡され
「まぁ食え。」と言われたら
自白するのが分かった。
もう無理だと観念して俺は認めた。
誠心誠意謝罪した。
もう2度と同じ過ちを犯さない事を約束した。
すると講師から衝撃の一言。
「また来年受けて下さい。」
留年が確定してしまった。
お願いしてもピクリとも感情は動かない。
間違いなく、この状況は修羅場だ。
どうしよう。逃げ出したかった。
でも数日間考えた俺は
ある行動を起こす事にした。
①講師の教室に授業の1時間前には行って
挨拶、謝罪を行う。
②留年と言われたけれども
授業を1番前の席で受け
誰よりもノートを取る。
無論、質問も誰よりも行う。
③課題の提出物は5倍で提出。
④授業が終わったら
さらに挨拶、謝罪を行う。
⑤うるさい生徒がいたら注意をして
授業を円滑に進めやすくサポート。
①〜⑤を毎週3ヶ月ほど行った。
ちなみに⑤に関しては
普段から柄の悪い授業中うるさいグループが
(10人ぐらい)いたんだが
その中のリーダーと仲がよかったので
お願いしに行った。
俺「時折、俺は授業中注意する事になる。だけど留年を免れるためだ!決して君たちを責めてるのではない!理解ある対応を求める!」
合コンを開催する事を引き換えに
授業中は指導の鬼となった!
卒業前に8対8の合コンを開催したのは
懐かしき思い出。
この⑤が効果的中した。
講師が「私が、この学校に就任してきて、こんなに授業が円滑に進むのは初めてだ。とても授業がやりやすい。ありがとう!」
講師から、【ありがとう】なんて
言われるなんて想像もしてなかった。
3ヶ月後、家に成績通知表が届いた。
通知簿を見ると留年ではなくB判定になっていた!
叫んだ!
まるで登山の頂上かのように
大叫びをしたのを覚えている!
卒業前に講師にお礼にいった。
講師から
「君の追い込まれてからの努力には感心した!始めから、その努力を建築に注いだら、君は凄い建築士になれると思う!頑張って!!!」
最高の褒め言葉をもらった。
先生!この記事見てるかな?
すいません。今は売れない若手芸人です。
もっと努力しますね!
余談なんですが
この噂は建築学科に広がった。
ヤマトが、あの講師から
単位をもらったらしいぞ!!!っと。
それからというもの
卒業間近、卒業後
知らない番号から
よく電話がかかってきた。
「単位やばくて留年しそうやねん。どうすればいい?」
喋った事もない人や知らない人からの電話。
どこで番号を入手したんだ!笑
有名人はしんどい。その時思った。
早く芸人で有名人になりたい。
今の率直な思い。それでは!!!