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「うまく行く」が手応えになり、自信につながっていく。【じゃばらキュウリ】

前回つくった南房総みかんパスタの時から、少し話が出ていた今回のじゃばらキュウリ。ぼくの中では、キュウリはサラダで食べるイメージ。だから、「火を使わないし簡単なのだろう。」と料理をしないながら甘くみていた。

正直な話「キュウリでこれ作ろう!」と、正確には決まっていたようないなかったような、そんなボヤッとした感じで迎えた当日だったので、半分「今日は、何やるんだっけ?」くらいに思っていました。

そして今回の料理名を発表されたときに、初めて作り方をみました。参考にしたサイトがこちら。

内心「今回は動画あるし、前回みたいな塩を大量に入れることをしなければ、それなりに作れるだろう。」そんな自負もあった。少なからず、家で台所にたつ機会も増えてきたからです。

少しずつ少しずつ上達している料理の腕前も、しっかりと皆様にお伝えしながら、渡辺さんが作るキュウリの味わいをお伝えできればと思いながら、今回のじゃばらキュウリにチャレンジしてみました。結果から言うと、思っていた以上の手応え。その手応えの部分を、しっかりお伝えできるようにご紹介していきます。

まずはキュウリを丸かじる。

やはり調理をする具材の味をしっかり感じる。料理をした機会は少ないとはいえ、素材自体の味をしっかりと噛みしめながら、取り組んで行きたい。どこかのテレビ番組で見た料理人を、少し真似た気分も味わいながら、昨日届いたばかりの新鮮なきゅうりをポッキリとかじりました。

キュウリを丸かじりしてみた。

みずみずしくてきゅうりのいい香りがします。感想としては「うん、きゅうり。」といった具合です。

うん。キュウリだ。

なぜだか、少し寂しげな表情にも見える。そして相変わらずの表現力だが、キュウリの新鮮さを感じ、ぼくはぼくなりにキュウリの味を噛みしめていた。

調理の前の準備を大切に。

前回からの成長を少しでも見せようと、まずは「準備の大切さ」ということで、必要な食器を洗い必要な食材、調味料を準備していきます。調理工程をあまり確認しなかった前回とは違い、冒頭で紹介した動画を何度も直していきました。

動画だけでなく文字で記載されたレシピも確認して何個ボールが必要なのか、そしてどのボールにきゅうりを入れるかもしっかり確認しキュウリを切る準備をしていきました。

ゆっくりと刃を入れていく。

準備も整い、いざ調理開始!動画で確認する限り、キュウリを箸で挟むように置き、箸に当たるところまで包丁をいれている。今回は菜箸ではなく割り箸を使って、割りばしを割ってきゅうりと平行にを挟むようにしてセットし調理していきます。

「箸で包丁が止まる。」

そう頭の中で考えられたので、少しは気が楽になった。そしてキュウリのヘタの部分を切り落とし、キュウリに包丁を入れていった。

キュウリに入れた切れ込み。

3ミリ幅でくらいで、一本まるまると切れ込みを入れていくのですが、料理素人にはこれが大変だった。切込みの幅が均一になっているかが気になって、なかなか先に進みません。その時の動画がこちらになります。

さらに半分以上切り進めると、キュウリがうねうねってとてもやりにくい。包丁をおっかなびっくり動かしていました。とは言え、カメが歩いていくようなゆっくりな包丁さばきでも、一歩一歩進んで行けば必ずゴールには辿り着けるのです。

半分切り込みを入れ終わったキュウリ。

「ふぅ〜」っと一息。

とは言え、このゆっくりとした包丁さばきは思ってた以上に神経を使いました。続いてキュウリを裏返し、反対側も同様に切り込みを入れていく。ここからが、難易度Maxです。

包丁をあてると、さっきは「うねうね」だったものが、今度は「ぐねぐねっ!」と、より大きく動くんです。両側に包丁を入れ終わるのにかかった時間は、15分以上?もっと掛かっていたかも知れません。すべて切り終え、じゃばらになった1本のキュウリを見たときには、とても達成感を感じました。神経質すぎたかなと反省もしています。

ぐねぐね動くキュウリ。

一本につながったじゃばらのキュウリ「いやぁ不思議です。」あんなに包丁で切り込みを入れたのに、全部つながっているなんて。自分で切ったのに未だに信じられない。

じゃばら状態になったキュウリを、今度は一口大の食べやすそうな大きさに切っていきます。

蛇腹キュウリを一口大に。

そして、このブツ切りにしたキュウリを、今度は10分間、塩水につけておきます。そう。前回みかんパスタで失敗してしまった塩の分量。ここでも登場。でも前回のような失敗はもうしたくない。レシピをしっかり確認し、塩の分量をちゃんと計りました。もうしょっぱいなんて嫌すぎる。

塩水を作る。

たかだか小さじ一杯程度の塩を水に入れる。たったこれだけ。でも、この塩の分量を計る。ただそれだけの事だけど、前回より自分の成長を感じた瞬間でもありました。

キュウリを塩水にひたす。

キュウリの準備だけ終わった段階で、ぼくの中では一つの料理が完成したくらいの気の使いようだった。

でも肝心なのは味付けだよね。

キュウリの準備が終わったと思えば、次に味付けです。まず初めに用意した調味料が下総ポン酢、下総醤油、ごま油で作りました。本当は酢だったのですが柑橘系の風味が加われば、より美味しいのでは無いかと思いセレクトしてみました。

ポン酢にごま油。

はじめはごま油とポン酢をボールに入れ完成のはずでしたが、味見をしてみてもポン酢の味はどこへやら。ごま油の味しかしません。むしろ油のまったりとした舌触りのみ。

「味がない。なんじゃこりゃ。」

その中でポン酢の味が弱いのかと思い、ちょっと濃いめの醤油を足そうと思いつきました。そして少し醤油を小さじ一杯程度、足しながら味見をしましたが、まだ何か物足りない。

「まずい。せっかくキュウリがうまくいったのに。」

先ほど切ったキュウリに、手応えを感じていたから余計に感じる悔しさ。「少し落ち着こう。」心の中で、ちょっと一呼吸。もう一度レシピを見てみよう。と、先ほどのレシピ動画とテキストを見直しました。そのレシピの中で、唯一用意していなかった辛味。「もしかしたら、これが重要なのかも。」と思い、辛味の調味料を探しに行きました。

ここで来ました。チカラ持ち!

ぼくの中で辛味を加えるといえば、あれしか思いつかない。活躍の場が私生活では、なかなか思い描けなかったけれど、こうやって調理をしてみると「あれ、いけるんじゃないか?」みたいなのが閃いた瞬間でもあった。ただ本当にあうかどうか、いい味付けになるかどうかは使う人次第で変わってしまう部分もあるけれど、今回はマサカリ担いだチカラ持ちにチカラ添えいただくことにした。

「よし!金太郎味噌で行こう。」

辛味を加えたかったら金太郎味噌。

さっそく辛味となる金太郎味噌を投入。少し混ぜ合わせた後に味見をしてみると、辛みを足した事により味が引きしまっていい感じになりました。

「よし!これでいこう。」

なんだか味付けがよくなると、途端に勢いづいた自分を感じました。味見をしたときに、感じた一抹の不安。その不安から一気にテンションが上がると同時に「自信になるというのは、こう言う事。」って言う事を学んだ気がしました。

そして塩水にさらしておいたキュウリの水気を切り、四苦八苦して作ったタレに絡めます。

自作の調味液とキュウリを和える。

最後はお皿によそり、白ゴマを振って完成!今回は調理中に何度も「難しい」と感じる中で、最後に良い味付けができたりしたので、今まで以上に盛り付けも勝手に丁寧にしている自分がいました。

蛇腹キュウリを盛り付け。

早く結果を知りたくなる。

自分の中でとても手応えを感じると、その結果がそうだったのか。よかったのか。悪かったのか。悪かったにしろ、何が悪かったのかをとても前向きに捉えられるような気もしてた。

そんな中での、実食!一口大のキュウリをつまんで口に運んでみると「うん。うまい。」あまり表に出さない性格ですが、今回はさすがに嬉しくなりました。

満面の笑み。

今回は、本当に大成功!

前回照れくさかった笑顔の撮影も、自然とできたような気がします。食べてみて感じたのですが、キュウリを蛇腹に切ったことでタレがよく絡み、本当に美味しい美味しい。

苦戦して作ったタレもいい感じだった。鼻を抜ける下総ポン酢の柑橘のいい香りに、金太郎味噌のピリッとした辛味がクセになります。お酒が飲みたくなる味付けでした。シンプルにサラダで味わうキュウリもいいですが、たまには一手間加えたキュウリを楽しむのも良いなと思いました。

居酒屋で言えばお通し、さっと一品で出てくるような料理でしたが、かかった時間は。。。まぁ、そこはこれから。これから。

なかなかの時間を費やしてしまった部分は否めません。包丁に慣れるのはまだまだ先。ただ味付けは大成功でした。しっかり分量を守って美味しくできました。

今回の蛇腹キュウリで、学んだのは「時には大胆に」です。キュウリに包丁をいれていく、蛇腹にするその細い間隔を気にしながら、時には気を取られすぎず早くやってみる。大胆にさっと仕上げられるカッコいい男になりたいものです。指を切らないようにね。

今回からメダルまで登場!

先輩上司や一緒にはたらくスタッフさんにも味を見てもらい、高評価を頂きました。料理の腕前はまだまだですが、素材の味や料理を通して食の楽しさをお伝えできるように頑張ります!

引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

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