見出し画像

愛着を持つということ。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

千葉県は全国でももっとも早く、お米が出荷されると聞いたことがあります。例年8月の上旬には、早生品種の「房おとめ」から出荷が始まり、下旬には「コシヒカリ」の出荷が始まります。

私たちは日本の食を支える存在でもあるお米について、「より多くの経験を得たい。」そんな思いから、お米農家の根本さんのチカラをお借りして、5月には田植え、そして9月には稲刈りを自分たちで実施すること早2年目になりました。

▼過去の田植えの模様はこちら▼

自分たちの手で田植えというものを経験すると、その後の生育状況というものは気になってしまうもので、時より田んぼに足を運び、その生育状況を確認しに行ったりしました。

田植えをするとわかるのですが、「この植え方で大丈夫かな?」とか心配ごとが頭をよぎりますが、稲はそんな心配をよそに元気いっぱいに育って行きます。

ここまで育つにも手で植えた後に、稲に肥料を与えてくれたり、周りの草を刈ってくれたりと、根本さんが手をかけてくれたおかげです。4月から8月にかけて根本さんは20町近くなる広い範囲の田んぼを手がけているのに、毎年美味しいお米を作っているので、お米に向き合う姿勢が違うのだと改めて感じております。

お米にも品種がある。

お米にも品種があるのはご存知でしょうか?一般的に呼ばれている「コシヒカリ」という名前。これがお米の品種にあたります。千葉県には、コシヒカリのほかに、「房おとめ」や「房こがね」さらには、「ミルキークイーン」など、お米を手がける方によって育てる品種が異なったりしています。

房おとめや房こがねは、千葉県で生まれた品種で一般的に著名なコシヒカリより早めに収穫される品種としても知られています。

また先ほどあげた品種より後に収穫される千葉県で生まれた品種「粒すけ」という品種もあり、千葉県ではお米といってもかず多くの品種が出荷されています。

▼ふさこがねに関する記事▼

販売している数量を見る限り、まだまだコシヒカリの知名度や人気というのは間違いない感じを受けるが、粒すけの販売実績を見る限り、少しずつではあるが新品種の需要や人気というものが向上しているようにも感じています。

販売する側としては、今までのお米と何が違うのか。粘りなのか、食感なのか。はたまた別の何かなのか。誰かが発信するお米やお米の品種よりも、自分たちが自ら経験し感じた味わいを、そのままお客様に伝えていこうとする姿勢は、ただただ習い事に通わせている子ども達よりも大事な、大人な役割ではないのか。そう思うこともある事に、最近気がつくことができた。

良いお米を食べられるわけ。

「良いお米とは。」「おいしいお米とは。」そんなことを思うことがあります。お米の育て方にも農家さんそれぞれの育て方があり、収穫後の乾燥のさせ方にも農家さんそれぞれのやり方がある。

それは、農家さんからのお話を伺ってはじめて知ることにもなりました。

稲刈り後、そのまま乾燥させようと天日干しにする人もいれば、今の天気や気温を考えると、天日干しをしてしまう事で、お米の味を損なってしまう。そんな農家さんの話を伺ったりもします。どちらが正しいか。それは一概にはいえませんが、音信米の根本さんは天日干しはせずに、乾燥機を使いお米の水分量を調整している。とお話を伺いました。

なんとなくの素人イメージですが、お米は乾燥しすぎてしまうと割れてしまう。ある程度の水分量を含んでいた方が、粘りや食感に繋がる。そんなイメージがあります。

お米の農家さんでも、より良いお米を味わっていただこうと色選機という機械を通すことで、色味も含めたお米の魅力を引き出そうと努力しています。色選機を通したお米と、そうでないお米の違いを見てきたのでご確認ください。

選別を1度ならずとも2度、3度とかけることで、お米本来の味わいをお楽しみいただけるはず。そう答えてくれたのは、多古米を出荷している方でした。

「ただ出荷するだけではなく、食べる方のことを考えて。」

それはお米の農家さんに限った事ではないが、房の駅に出品しようとする方から聞く声は、消費者を意識した言葉が多い。そう改めて意識する機会にもなりました。

僕らに、できること。

お店で販売するし、多くのお客様に千葉県産の魅力を伝えていくのが、私たちの一つの仕事でもある。ただ味とかだけでは、なかなか魅力って伝わりきらない。

そう感じることが多々あります。

その伝える側の葛藤を埋めるには、より千葉県のお米の魅力、育てる大変さを知ることで、伝えたいことが変化していくのも事実です。そんな千葉お米の魅力を少しでも伝えていこう。そんな時に思ったのが、「お客様と一緒に体験する。」ということでした。

そんな思いから実施してきたのが、ここ数年5月に実施している田植え企画。実現には至ってないけど、8月9月の稲刈り体験。

お米に触れるきかい増えれば、自ずとお米の魅力に気がつくことが増えてくるだろ。そんなことを考えながら実施していると、参加したお客様が「また参加したい」とか、「次はいつやるのか」とか、積極的なお声をいただくようにもなってきた。

そんなお客様の興味に少しでも答えられるように、田植え体験や稲刈り体験などの体験企画を実施することで、いつものお米が違うお米に見えるのではないかと取り組んでいることもあります。

僕らが植えた稲から、しっかりとした穂先での実りを感じた時、それはこの上ない満足感を得られる瞬間でもあった。

自分たちで植えた稲を、自分たちで刈り取ることができるかは、この後の生育状況で変わってきますが、天候の様子を伺いながら今年も稲刈り体験を企画した。

一般のお客様を交えての実施は、過去に実現しておりませんので、今年こそは!という思いがあります。この記事を作成している時点で確認すると、当日の天気もおそらく大丈夫だろうと思います。

多くの方と千葉の新米を楽しめたらと思います。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集