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【全豪オープン決勝戦から学ぶ】体幹を使ってボールを打つ方法

こんにちは。
トレーナーの山本 洲(やましゅう)です。

今回は全豪オープンの決勝戦のジョコビッチとメドベージェフを見ていきながら、体幹を使ってボールを打つ方法をお伝えします。

今回は久しぶりの投稿になります。
毎日投稿をしようとしてたのですが、毎日投稿だと、投稿することが目的となり、記事のクオリティが下がっていました。
そのため、量より質を高め、皆さんに私の活動やテニスが上手くなる情報を配信していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

2021全豪オープン決勝

本日は全豪オープンの決勝でした。ジョコビッチのストレート勝ち。落としてはいけないというポイントをしっかりとっている印象でした。

ジョコビッチとメドベージェフの両選手ともストロークでのポイントが多かったです。
最高峰のストローク対決でした。

体幹をぶつけてボールを打つ

トッププロのストロークをみると、胸椎からの出力をしています。そうすることで全身のパワーをボールに伝えることができます。

胸椎からの出力のストロークを解説していくと

①胸椎回旋。
②体幹をぶつけにいく
③胸郭と骨盤のツイスト足の力での加速
④肩甲骨から腕の動き

言葉だと分かりにくいので、実際にジョコビッチで解説していきます。

①は胸椎回旋です。
胸椎回旋は胸椎から胸郭を回転させる動きです。これにより体幹を捻る動きができます。

②打点に向かい体感部をぶつける
胸椎回旋で捻った大幹部をぶつけにいくそうすることで、体重をのせた重いボールが打てるようになります。
股関節→体幹部ではなく、胸椎回旋→体感部。

③胸郭と骨盤がツイストして足の加速
胸郭が先に出るため、胸郭(青)と骨盤(赤)の間にツイストができる。
このツイストが大変重要で、ツイストにより骨盤側の臀部側(梨状筋〜大腿二頭筋)に力がはいり、地面を自然と蹴り出せる。その力がスイングに加わり、スイングスピードが加速します。

④肩甲骨から腕の動き
胸郭がでることにより、肩甲胸郭関節の動きで肩甲骨が背中側によります。肩甲骨を意識的に寄せるというより、胸郭が出るから寄ってしまう認識。
寄せて解放させる動きをすることで、スイングスピードに加速が出るため、より早いボールが打てます。

体幹をぶつけるスイングのポイント

上記のスイングをできるようになるポイントですが、

ポイントは
・軸をボールに対して、調節する
・アウトインアウトのスイングで打つこと

これらが何故大切なのか。
解剖学の観点から解説していきます。

胸椎と肋骨の関係はこのようになってます。

背骨の胸椎に肋骨が付いていて、そこからぐるーと前に回って、胸郭を形成しているのが分かります。また胸郭には心臓や肺などの臓器を入れるため、空間があります。

胸椎の回旋は軸に対して真横に回旋します。

【黒(縦軸)横(白軸)。縦に対して横は垂直であり、縦を軸に回転する】

先程のポイントで軸をボールに合わせるといいました。
腰の高さで打つ場合、胸椎の位置より低くなります。そのため、体の軸を斜めにすることで、胸椎回旋がボールに向かって打てるようになります。

写真のメドベージェフは身体が相当傾いてますよね。しかし軸は真っ直ぐであるため、胸椎回旋でボールが打てると思います。

実際チャンスボールの時とかは軸を斜めにして高い所で打ちます。
ボールによって軸を変える。

また、テニスのフォロースルーはアウトインアウトといわれています。
これは胸郭が楕円をしているため、胸椎回旋を行った場合、アウトインアウトで腕を出した方が効率がよくパワーが当てられるのです。

このふたつのポイントを意識することで、
1番力が入る打点でボールが打てると思います。

胸椎回旋ができてアウトインアウトで取れるところ
ここで打ってみましょう。

最後に

今回は体幹部を使ってボールを打つ方法でしたが、いかがだったでしょうか。
書いててとても専門的になっているので、解剖学書片手に読んで頂ければ幸いです。

質問や分からないことありましたら、コメントで聞いてください。

本日もありがとうございました。
山本 洲

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