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神として生きた女性

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中山みきという人の伝記を書こうとしています。
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#平田弘史

「教祖絵伝」を読み直す 3/25 「五重相伝から舅·姑の出直し、秀司·おまさ·おやすの出産まで」

「教祖絵伝」を読み直す 3/25 「五重相伝から舅·姑の出直し、秀司·おまさ·おやすの出産まで」

平田弘史さんの作画による「教祖絵伝」の読み直しも、順を追って進めて行きたい。「まんが おやさま」の中で取りあげられていなかったエピソードの中で特筆すべきは、中山みきという人が中山家に嫁いで6年目の19歳の時に、現在天理高校になっている場所の南側に位置する勾田村の善福寺という寺で、浄土宗の秘儀とされている「五重相伝」を受けた時の様子が描かれていることだと思う。このことは善福寺の記録にも残されており、

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「教祖絵伝」を読み直す 2/25 「御入嫁から三十振袖まで」

「教祖絵伝」を読み直す 2/25 「御入嫁から三十振袖まで」

とみ新蔵さん作画の「まんが おやさま」と歩調を合わせて、平田弘史さん作画の「教祖絵伝」を読み直す企画も着実に進めて行きたい。実は本日2024年4月9日までの期限つきで、平田弘史さんの代表作「薩摩義士伝」の第一巻を無料で読めるキャンペーンが某サイトで実施されており、先ほどまで読みふけっていたのだったが、本当に迫力のある絵を描かれる方だったということに、改めて圧倒されている。中山みきという人の伝記を書

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「教祖絵伝」を読み返す 1/25 「御誕生から御入嫁まで」

「教祖絵伝」を読み返す 1/25 「御誕生から御入嫁まで」

NHKの連ドラで「おしん」が始まり、千葉では東京ディズニーランドが開業した1983年、当時4歳だった私は、母親の実家に毎月訪れる天理教の教会の会長さんが持ってきてくれた「天理少年」という雑誌を通じて、中山みきという人と初めて出会った。という話をこのシリーズの冒頭ではさせてもらったわけだが、会長さんが持ってきてくれる天理教関係の印刷物は、他にもいろいろあった。「天理時報」という新聞に、中高生向けの「

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「まんが おやさま」と「教祖絵伝」

「まんが おやさま」と「教祖絵伝」

中山みきという人の「公式」な伝記としては、天理教本部から出されている「稿本天理教教祖伝」がある。が、正直に申し上げて、全く心に響いてくるところのない本である。この本を読んでも、中山みきという人が「どんな人」だったのかというイメージは、一向に湧いてこない。

読み物として面白くなくても、そこに「事実」が書かれているのであれば、「史料」としての意味はあると言えるだろう。だが、初めからいろいろ細かいこと

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中山みきという人の顔を想像する

中山みきという人の顔を想像する

私のイメージの中にある「中山みきという人」は、こんな顔をしている。天理教少年会の機関誌「リトルマガジン天理少年」に、1983年から1987年にかけて漫画家のとみ新蔵さんが連載していた、「まんが おやさま」の中に描かれていた顔である。私が中山みきという人と出会ったのは、このマンガを通じてのことだった。幼稚園から小学校にかけての頃のことで、40年前の天理教本部が組織の総力をあげて取り組んでいた「教祖1

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