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#見田宗介
未来のために現在があると信じた平成、そして令和(16)
本を読んでいて、ときに内臓が震えるときがある。寒気に近い感覚だ。それが起こるのは、自分が無意識に信じていたものが否定され、そしてその否定の論理に自分が納得してしまっているときだ。
頭はNO、体はYES。
この分離した状況を内臓、特に胃が察知するのだ。たまにこれが体調不良につながることさえある。そのほか、前頭葉が破裂しそうになる感覚もあるが、それはまた別の機会に読書の身体感覚みたいなテーマで書こ
大山エンリコイサム『アゲインスト・リテラシー』と見田宗介『現代社会はどこに向かうか』(15)
「いきなり前人未到」だなんて大げさなテキストが帯に書かれている。グラフィティ文化論という未知の領域に対して、いとうせいこうが言うなら、そうなのだろうと思いこんでいたが、実際にはその思い込みがより強まったというのが読後感である。日常的に目に入っていたグラフィティがいったいどういう経緯で、なぜ、背後にあるもの、どのように解読すればいいのか、それ以上にグラフィティは理解しうるものだという可能性を提示して
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