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リモートワークでダメな人は元々ダメ

コロナ禍でリモートワークが定着してかなり経つが、定期的に発生するのがリモートワークで成果を出せない事例だ。
なんだかリモートワークのせいにされがちだが、きちんとやれている人の方が多いのも事実。
となると、結局は「元々ダメだった人が炙り出されただけなのでは?」と思うわけだ。
実際に見聞きした以下のパターンで検証してみたい。

事例1:作業工数と成果物が見合っていない問題

「たしか3日あったはずだけど…この品質?」みたいなパターン。実際に当人の話を聞いてみると、調べながらやってみたがなかなか解決しない。周りに聞こうとしても忙しそうなのでチャットで話しかけることすらできなかったとのこと。
ただ冷静に考えると、いくらみんな忙しくても、その人の作業が止まってしまうくらいなら質問して欲しいはずである。
当人の気持ちをもう少し深掘りすると、実は「何を聞いていいのかわからない」「こんなこと聞いたら怒られそう」といった思いで、気軽にチャットで話しかけられずに悶々としていたようである。つまりは「何をどう聞いていいのか分からない」ということであろう。
以前ならこのレベルの要員は、もう少し早めに「この人は面倒みないとダメな人だ」と認識され、他のメンバーがマメに作業状況を席にきて確認してくれていたのである。そこで全然分かってなかったとしても、直接教えてもらう、もっと言うとその場で作業の取っ掛かりを代行してもらうことでなんとかなっていたわけだ。

事例2:チャットの返答が遅すぎる問題

チャットも必ず即レスできるわけではない。であっても、会議中なら終わってから、移動中なら会社についてから、日中忙しくても終業の前には返せるはずである。
質問に即答できない場合でも、まずは読んだ旨返信して、いつ頃きちんと返せそうかを知らせるべきだ。
すぐにはできないことがわかれば、投げた方も対策の立てようがあるというものである。
別にこれはリモートワークに限った話ではない。この人は、投げられっぱなしで何も返さないというのが、相手にとってどれだけ不安を与えるかの想像力が欠如しているわけだ。

事例3:会議に現れない問題

まあ基本的には論外なわけだが、1年に1回くらいはやらかしてしまうこともあるだろう。私も作業に集中しすぎてすっぽかしてしまったことがある。
問題なのは常習的な場合だ。
特に朝の会議に現れない。電話にも出ないといったケース。言い訳が「インターネット接続が調子悪くて…」みたいなことも多い。
このケースは、元々本人に深刻な問題があったということもある。例えば精神疾患が完治していないのを隠して入社していたとか、異常に集中力が欠如していてすぐ寝てしまうとかである。
恐らくリモートワークでなかったら、毎日遅刻していたかもしれない。
仕事中に寝てしまうのは、出社であれば少しは抑止力が働いたかもしれないが…

終わりに

リモートワークはメリットも多い。ロケーションに縛られない、通勤が不要といったメリットは計り知れない。会議室の予約が不要なのも地味によい。
そして今回まとめた事例も、当人たちにとっては一見デメリットかもしれないが、失敗を糧に仕事への向き合い方を変えるきっかけになれば、結果的に全体の生産性も向上できるだろう。
もちろん変わる前にメンタルを病んでしまうケースもあるので、なかなか難しい問題ではあるのだが。
育成・マネジメントする側の力量も問われる。実を言うと筆者もこういう事例で上手く導けた経験はほとんどない。地道に丁寧に仕事の進め方を教えていくしかないのだろう。


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