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【これからITエンジニア目指す人向け】ITエンジニアを諦めた方がよい人

IT業界で働くこと二十余年、色々な人に会いました

こちらの最初の記事で書いた通り、IT業界で長年働いてきた。
そして色々な人に会ってきた。

頭の良さと行動力を伴って「こりゃ敵わないな」という人もいたし、正直残念な人もいた。
デキる人については引き続き業界に残って後進の手本となってほしい。
一方で残念な人については年をとればとるほど厳しい状況に追い込まれていく。この人は早めにシステム屋としての自分に見切りをつけたほうがよいだろうなあと心の中では思ってしまう。
今回はそんな残念な人のパターンを紹介したい。
コロナ禍でリモートワークしやすい業界としてITも注目され、これからITエンジニアを目指そうという若者も多いと思うので、自分が向いてそうかどうか判断する助けになればよいと思う。

①ITエンジニア以外でも知ってそうなことを知らない人

本当に今までどうやって仕事をしてきたのか不思議なパターン。
ファイルサーバ上のファイルパスを共有するときに、拡張子を書かずに共有した人がいた。
別の人が「拡張子はつけてください」と指摘したら、「そのルールはどこに書いてあるのですか?」と返してきた。
Word、ExcelといったOfficeファイルの他に、*.javaやら*.logやら様々な種類のファイルを扱うITエンジニアが拡張子を非表示にしているというのは考えにくく、表示していれば自然と拡張子付きのパスで共有することになるだろう。
Windowsユーザとして上級レベルの人であれば拡張子を表示したほうがよいのは知っていることであり、それを知らないITエンジニアは存在価値を疑うレベルである。
これからITエンジニアを目指す人は、ITのプロとして非ITエンジニアの人が普通に知ってそうなことくらいは知らないと恥ずかしい、くらいの気概を持ってほしい。(今は知らなくてもそのことを忘れずに精進すればOK)

②出題意図を理解できない人

某プログラミング課題のレビューをしてた時のこと。
Javaで10件のデータを対話式で入力、その後繰り返し処理でそのデータを10件順番にコンソールに出力するという課題。
当然ArrayListのような配列型のクラスを使って繰り返し処理の練習をしようという意図の課題なのだが、別々の変数を10個作って1回目はhoge1,2回目はhoge2といった使い方をした人がいた。
課題には「繰り返し処理」というタイトルがついているのにおかしいとは思わないのか…
100件だったら100個変数書くのかな…
確かに実行結果はArrayListでループした時と同じだが、出題の意図が汲み取れない時点でかなりヤバい。
決して説明能力の高くないユーザの問い合わせや相談の意図を汲んで答えないといけないことも多いITエンジニアという仕事、この程度の問題の意図がわからないようでは先は明るくないだろう。
文章題の出題意図が分からずに苦手意識がある人は要注意。

③何が分からないか説明できない人

ITエンジニアの駆け出しのころは、仕事で詰まることも多いだろう。
そういう時は周りの先輩やリーダーに質問しながら進めることになる。
だが、何が分からないのかを説明できないとどうなるか?
大抵の場合結局質問された人が最初から最後まで付き添って全部やることになってしまう。
最低限の聞き方として

・何を実現したいのか
・自分でどこまでできたのか
・どこで詰まっているのか
・どの部分をクリアできれば解決する(と自分は考えている)のか

はきちんと説明すべきだ。
で、ダメな人は最初の「何を実現したいのか」すら曖昧なことがある。
詳しく聞いてみると、全体感を把握せずに、何となくできそうなところからやってみたけど結局できていないといったオチだ。
普段の会話で自分の考えが他人にうまく伝わらない人は要注意だ。

不幸な人を減らしたい

こんな記事を書いているのは別に毒を吐きたいからではなく、
(まあそういう一面があるのは否定はしないが)
ITエンジニアに向いていない人が業界に入ってきて成果を出せずに自己肯定感が下がり疲弊する数を少しでも減らしたいからだ。
全ての人がプロスポーツ選手になれないのと同じように、全ての人がプロのITエンジニアにはなれない。差別ではなく向き不向きの問題だ。
向いていない仕事をやらないといけないのは不幸だということだ。

本記事が誰かの転ばぬ先の杖になればよいし、これを読んでも「大丈夫、自分はできるはず!」と思う人はぜひITエンジニアを目指してほしい。

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