Yamanomist

地域活性化に情熱を燃やす30代の悩めるエコノミスト。

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最近の記事

日記的なモノ③〜初めて会社をズル休みした〜

ズル休みは終業直後から始まる 恥ずかしながら10年以上も社会人をやってきて、初めてズル休みをしました。ズル休みの定義とは人それぞれですが、特に旅行や病院などの用事もなく、ただ意味もなく会社を休んでみました。 ズル休みのスタートはその前日の終業直後から開始します。やりたいことをリストアップして、おいしいものを食べて、そしてサウナとマッサージ。久しぶりに24時過ぎまで夜更かししてダラーと過ごしてみる。 翌朝は8時ごろに起きて、録画したモーサテをみながら朝食を食べつつ家事をこ

    • 日記的なモノ②~続・横浜トリエンナーレ、旧第一銀行横浜支店など~

      再び横浜トリエンナーレに行ってみました 前回①では、リニューアル後の横浜美術館に行き展示を拝見しました。実はこのチケット、馬車道にあるBankART kaikoや旧第一銀行横浜支店内にも後日入館できるため、改めて馬車道に行ってみました。 まずは、旧第一銀行横浜支店。横浜の近代的なビル群を背景に白壁の荘厳な建物がとても異彩を放っていて建物を見るだけでも一見の価値があります。 中に入ると謎の提灯がぶら下がっていたり、学生運動のような看板が立ち並んでいたりとすでにかなりカオスな

      • 日記的なモノ①~横浜トリエンナーレに思う。子供から学ぶ~

        3年に一度の芸術の祭典、横浜トリエンナーレ 横浜市で3年に一度開催する現代アートの国際展、横浜トリエンナーレ。2001年の第1回を皮切りにスタートし、今回で第8回のようです。 今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」だそうです。 まず最初に申し上げておきますが、私は芸術やアートにこれっぽっちも造詣はなく、むしろそうしたものをシニカルな目で見てきた人間です。エコノミストという仕事をしてきた経緯もあり、経済合理性を重視する考え方が染みついてきました。 ただ、最近になって

        • 地域経済と私⑥:肌で感じる意義と直感からくる直観

          各地で感じてきた手触り感 新卒で入社した会社では、2~3年おきに全国を転々と転勤し、その土地の金融情勢や経済分析を行ってきました。その後、東京都内の本部に戻ってくることになります。 エコノミストの仕事とは、あくまで様々に出てくる経済統計をみながら、足もとの経済情勢に関する仮説を立てて、それをもとに景気判断を行うという作業の積み重ねなわけです。そこで大事になってくるのは、いかにもっともな仮説を立てられるかという点だと思っていますが、私が特に重視しているのは現地で感じる手触り

        日記的なモノ③〜初めて会社をズル休みした〜

          地域経済と私⑤:俺の実家は田舎の楽器屋なんだ~地域を動かすニューエイジたち~

          大学生の時の出会い 私は、東京都内の大学に通っていましたが、地方出身者の方もやはりそれなりに多くいました。その中で経営系のゼミに入っていたのですが、妙に馬が合う奴がいて、気づけばすぐに意気投合。ただ、お互いの出身地は知っていましたが、彼の実家の家業については知りませんでした。 当時、私は受験時代にハウスミュージックを聞きながら勉強することが多かったこともあり、割とハウスなどのクラブミュージックに親しんでいたこともあり、そのことを彼に話すと「よし、クラブに行こう!」となりま

          地域経済と私⑤:俺の実家は田舎の楽器屋なんだ~地域を動かすニューエイジたち~

          地方に関する独り言①~テレビドラマのオワコン化、集団就職時代から続く上京幻想への違和感~

          テレビドラマに染みつくキラキラ東京モデルへの違和感 今回は気軽な形で独り言と題して気づいたことをつぶやいてみたいと思います。今後も気づきがあればこのシリーズで記載していきます。 さて、私の妻はドラマが好きで、夜になるとよく一緒にテレビドラマを見ることがあるのですが、最近ものすごく違和感を感じることがあるんですよね。それが、未だに「キラキラな東京に出ていく」とか「地方の過剰な劣位演出」です。 皆さんもそう言われて気づくことってありませんか? 例えば、ラブコメディとかでバ

          地方に関する独り言①~テレビドラマのオワコン化、集団就職時代から続く上京幻想への違和感~

          地域で生活することの価値②:減点法から考える(教育問題、仕事)

          地域・地方で生活することを減点法から考えてみる 今回のテーマは、地方で生活することを減点法で考えてみた場合に、現代社会では減点幅が縮小してきたのではないか、というポイント。 要するに、都市部に比べてディスアドバンテージが無くなってきたのではないかという話。 その立役者は通信インフラの高度化・コスト低減とコロナ禍によるリモートの普及にあると思います。後者はいわゆる人々の心の面で変革が起きた、ということで、技術進歩が起こっても慣習(ノルム)が変わらないと真の意味で技術が社会に

          地域で生活することの価値②:減点法から考える(教育問題、仕事)

          地域で生活することの価値①:都市生活のストレス(過集積、過情報、過過密)

          都市生活のメリット・デメリット 誰しもが一度はあこがれる都市の生活。ここでいう都市とは、地方と対をなす概念で、端的に言えば首都圏などの「大都市圏」である。 都市経済論的に言えば、ネットワーク効果や集積の経済効果など、そのメリットを挙げれば枚挙に暇がない。多くの企業や人が狭い地域に集積することで、コミュニケーションの活性化やエネルギーの効率利用といった点で、表面的には実に効率がいい。都市の自律的な発展と経済の発展の関係は不可分な関係で、新興国の都市がクラクションの音をかき鳴

          地域で生活することの価値①:都市生活のストレス(過集積、過情報、過過密)

          地域経済と私④~初めての農村体験、ごはんのうまみ~(後編)

          前編の続きです。前編は以下をご覧ください。 鎌は動かすな、稲を引け 翌朝は、早朝から稲刈り作業。朝の陽ざしがまぶしく、山をぬける空気がとても心地いい。鳥の声も虫の声も何もかもが新鮮に思えました。 朝が来るってこういうことなんだなぁと。 今これを書きながら「自分はいつから朝が嫌いになったんだろうか」ってふと思いました。当たり前にやってくる朝に感謝して、精力的に日中を過ごし、夜はその日一日を振り返りながら家族と笑顔で布団には入れればそれだけで幸せだろうなと感じます。 さて

          地域経済と私④~初めての農村体験、ごはんのうまみ~(後編)

          地域経済と私③~初めての農村体験、ごはんのうまみ~(前編)

          新潟県南魚沼で農村宿泊体験 私が首都圏育ちであることは過去のnoteでも記載した通りです。 まぁ、首都圏といっても郊外だったため、周りには田畑が多く、東京のど真ん中で生活する方々に比べれば農業との接点は多かったように思います。 親族も地方にいたため、地方”都市”には割となじみがありました。 もっとも、そんな私に転機が訪れたのは高校生の時の学校行事。新潟県南魚沼郡のとある農家に宿泊して農業を体験するというものでした。 今思い返すと、受け入れ側の農家さんたちからすれば「都会の

          地域経済と私③~初めての農村体験、ごはんのうまみ~(前編)

          地域経済と私②~私たちって居たらいけない存在ですか~

          そろそろ免許取るか…それが大好きな福島との出会い 私と地方の接点ということで前回①でルーツとの話をしましたが、今回は偶然の出会いについて。大学生の時の話ですが、免許を持っていなかったため、そろそろ免許でも取らないといけないなということで、免許を取得することに。 ただ、ご多分に漏れず貧乏学生だったため、地方への弾丸免許合宿でとることにしました。私の友人はすでに免許を持っていたため、泣く泣く単独での合宿参加。今思い返してもこれはしんどかったですね笑 人生初の一人焼肉は恥ずか

          地域経済と私②~私たちって居たらいけない存在ですか~

          地域経済と私①~「戦争直後よりひどいよ」、100歳で他界した祖母の言葉~

          社会人で地方転勤するまで首都圏育ちの純粋培養 私は、首都圏で生まれたのち、大学卒業までずっと首都圏で育ちました。身バレ防止のため今は具体的な地名の言及は避けますが、大手町から通勤電車で大体1時間程度の場所で20年以上根を生やしてきました。これが私の故郷です。 あえて”都会”と書かないのは、私の生まれ育った町が首都圏でも異例なくらい農業が盛んな地域で、同級生には農家や園芸農園の子息が多かった印象があるくらいの程よい田舎だったので、都会と書くのはやや気が引けました。もっとも

          地域経済と私①~「戦争直後よりひどいよ」、100歳で他界した祖母の言葉~

          山のエコノミストとして生きる

          皆さんはじめまして。 初めてnoteに投稿します。 詳細な自己紹介は追々するとして、まずは簡単な自己紹介と、このタイミングでnoteを書こうと思ったきっかけについて記していきたいと思います。 コレマデとイマ、そしてコレカラ 簡単な自己紹介をすると、首都圏出身、首都圏在住の30代サラリーマンで、家族は妻と子供一人。今の会社は2社目で、10年以上勤務した前職では転勤で複数の地方都市に住んでいました。 そして、御多分に洩れず30代に入って絶賛人生の岐路に立っています。これか

          山のエコノミストとして生きる