より良い人生のためにより良い仕事をしよう！〜ライフプラン作成のすすめ〜

「より良い人生のためにより良い仕事をしよう！」というのは、2014年度の経営計画のスローガンです。

それまで、「お客様のために・・・」というようなスローガンが多かったのですが、何のために仕事をするのか、を突き詰めて考えました。

先に、自分の人生について考えてから、仕事を考える、という順番であるべきだろう。

そう考えて2011年、経営計画のスローガンを「自分の人生を豊かで充実したものにするために」と決めました。

2014年、その思いを「良い仕事」につなげよう、ということで、「より良い人生のために、より良い仕事をしよう！」と進化させたものです。

以来、計画を立てるときの優先順位としてこの言葉を使っています。

この①から③が考える順番です。

①自分の人生の中での今の仕事の位置づけを明確にしよう
②より良い仕事をして、お客様や周りの人、協力工場・協力会社にもっと喜んでもらおう
③その結果として会社も成長、自らも豊かになれるようにしよう

「伍魚福エンターテイニングスパイラル」は「従業員・家族にとっておもしろい会社」というのが起点だというのも同じ理由です。

ちょっと余談。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく耳にするのですが、いつも「ワーク」と「ライフ」の順番が逆やろ、と感じます。

英語圏で始まった呼び方なので、「ライフ・ワーク・バランス」と言ったら「ライフワーク」（天職）と重なって意味が通じないのかもしれません。

ライフ・ワーク・バランス認定企業をご紹介！ワークライフバランスでないのはなぜ？ :: SHEM　非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構

改めてネットで調べたら、東京都の方も同じように考えたらしく、「ライフ・ワーク・バランス」という用語を使うそうです。
同じように考えたのは自分だけではなかった（ほっ）。

話を戻します。
人生の中での今の仕事の位置付けを考えるために、2011年2月、全メンバーに「ライフプラン」のフォーマットを配布し、作成してもらう事にしたのです。

ライフプランを作り、仕事の位置付けを考え、その後に今年の仕事にどう取り組むかを考える。
それ以来、2月の経営計画発表会では、毎年自分の目標を「色紙」に書いて、発表してもらう事にしています。

こちらがExcelで作ったフォーマットです。
簡単な表ですので、皆さんも自分に合わせた表を作ってみてください。

個人のプライベートなことを書きますので、会社への提出はありません。
あくまでも個人で、ときには家族と相談して作成します。

一番上の欄に、自分の名前と年齢、家族の名前と年齢を記入します。

2020年、私は54歳。
2021年は55歳、2022年は56歳、2023年は57歳・・・。
2031年は65歳。
2041年は75歳。
2051年は85歳。
2061年は95歳。生きている確率はかなり低そうです・・・。

妻の年齢、子供たちの年齢、両親の年齢・・・。

次に人生のイベントを記入。
結婚、子供の誕生、入学、卒業、就職。
個人のこと、家族のこと、社会のことを考え、
最後に「仕事」のことを記入します。

記入すると、さまざまな気づきがあります。
自分が60歳の時に、一番下の子供はまだ22歳だから仕事頑張らないと。
父も100歳まで生きる、と言っているが、さすがにこの辺では見送ることになりそうだ。

会社のメンバーもライフプランを作るようになって、いろいろな気づきがあったようです。
両親が元気なうちに孫を見せたいので、そろそろ結婚を・・・。
住宅ローンが○歳まであるので、健康に留意しないと・・・。
子供が○歳になるのを見届けたいので・・・。

これを始めて以来、メンバーの結婚年齢も下がってきたような気がします。

昔は、親戚やご近所におせっかいな方がおられて、配偶者を紹介したりすることがありましたが、今はあまりおられませんよね。

従業員意識調査では若干「おせっかいだ」というような意見も目にしますが、自分で自分の人生を考えるべきだと思いますので、おせっかいを続けようと考えています。

チームメンバーが定年を迎え、伍魚福を卒業するときに「伍魚福のおかげで人生棒に振った」なんて言われたくありませんので（笑）。

私のライフプランは長くてあと40年ほど。
今年の新入社員のメンバーは、あと70年くらい計画することができます。

一人ひとりが自分の人生の経営者です。
より良い人生の計画を考えて、実行していくことで、より良い人生（経営）にしてもらいたいです。

会社としては、「伍魚福エンターテイニングスパイラル」がきちんと回るようにサポートしていきたいと考えています。