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スローガン「珍味を極める」に込めた思いとデザイン〜GRAPH北川一成さん〜

伍魚福エンターテイニングスパイラルの中心にある、経営理念・行動指針、そして対外的なスローガン「珍味を極める」。

本日は「珍味を極める」に込めた思いとデザインについての話です。

2010年のある日、神戸商工会議所主催の講演会でデザイナーの北川一成さん(GRAPH)のお話を伺い、名刺交換をさせていただきました。

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この写真は、後日、北川さんと親しくなってから東京・恵比寿の立ち飲みで、伍魚福のおつまみでサッポロラガーを飲んでいるところです。

講演会で出会ったご縁で、名刺のデザインをお願いすることとしたのです。
提案されたデザインがこちらです。

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正直、なんじゃこれ、というのが第一印象でした(笑)。

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それまでのスローガン
「ちょっとうれしい。エンターテイニングフード」
が一般の方にはわかりにくい、ということでストレートに「珍味を極める」というスローガンの提案をいただきました。
珍味を極める、という言葉のあとには、ショッキングピンクのハートマーク。
ちょっとびっくりしますが、北川さんは、覚えてもらえるデザインには「違和感」、「心の引っかかり」が大事とおっしゃいます。
確かに「極める」という言葉はたくさんの企業が使っており、記憶に残りにくいです。ただ、このハートがあることでとても印象に残ります。

伍魚福の経営理念「すばらしくおいしいものを造りお客様に喜ばれる商いをする」、そして「神戸で一番おもしろい会社になろう」という伍魚福の目指すところを踏まえたスローガンであり、デザインなのです。

違和感をさらに高めるのが、「珍味を極める」を略して、

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「珍極」(ちんきわ)です。
一般の企業が使用することのない、勘亭流の字体。
暴走族とかがよく使っていそうな字体です。
発音も「ちんきわ」。ちょっと卑猥、ギリギリな感じがします。

社内的にも「えー」という感じでしたが、まあ、おもしろいからやってみよう、ということで採用させていただきました。
名誉会長はこのデザインは好みではないようで、未だに旧名刺を使用しています(笑)。

デザインについての考え方の社内勉強会には北川さんにも来ていただき、語っていただきました。

実際に使用してみると・・・。
まず表面の氏名が、ピンクや水色であることに驚かれます。
なんで、と聞かれて裏返してもらうと、いろいろ写真があることにさらに驚かれます。
このデザインは・・・ということから、自己紹介のつかみはOK。
デザインが北川一成さんだ、と話すと、もう1枚くださいと言われることもしばしばあります。
という感じで、社内メンバーは気に入って使ってくれるようになりました。

対外的スローガンとして定められた「珍味を極める」ですが、会社がそうなるためには、伍魚福は「珍味を極めた人」の集団にならなければなりません。
というわけで、人材育成のスローガンにもなりました。
一人ひとりが伍魚福のお客様価値に関わる何らかの部分で「極めた」人=プロ(組織内外の珍味を極めた人物の集団がTEAM GOGYOFUKUである)になろう、ということです。
開発のプロ、製造のプロ、売場作りのプロ、お客様対応のプロ、デザインのプロ、物流のプロ、システムのプロ、人材育成のプロ・・・。
一人ひとりの強みを「私の珍極」として広報誌に連載していたこともあります。

さて、そんな「珍味を極める」ですが、その後、商品のデザインにも取り入れられ、「一杯の珍極」というシリーズができました。

これ以外でも、商品パッケージに登場していますので、ご利用の際はぜひご覧ください。

営業車のデザインにもなっています。

北川一成さんには、「きわみちゃん」「きわみクン」というキャラクターもデザインいただき、これをベースにした動画もつくりました。
監督は大宮エリーさんです。

他にも2作品ありますので、YouTubeの「伍魚福公式チャンネル」もご覧ください。

「珍味を極める」のバッジを作り、いつもつけているのですが、かなり目立ちます。以前地下鉄内で見かけられた方のブログ記事に登場したことも。

北川一成さんも伍魚福の「珍味を極める」ほか一連のデザインを気に入っていただいているようで、個展などでも展示いただいています。

伍魚福と北川さんとの取り組みは、「日経デザイン」2018年7月号及び、「日経クロストレンド」の北川一成さんの連載にも取り上げていただきましたので、興味のある方は、そちらも参照ください。

最近の北川さんの仕事として「変なホテル」のネーミングやデザインがあります。北川さんによると、伍魚福のデザインも同ジャンルとのこと(笑)。

「変なホテル」はもともと「インテリジェントホテル」的な名前で企画されていたそうですが北川さんの提案でこのネーミングになったそうです。
マスコミのパブリシティにも乗り、「変なホテル」というネーミングが一気に広まったのは、記憶に新しいところです。

デザイン、言葉の力は大きいですね。
「珍味を極める」ことを目指して引き続き頑張ります!

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan