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大晦日を始めて元日を終える

気付いたら1月2日。
半袖でサンタクロースのあの赤い帽子を被って段ボールのそりで雪のない山肌を華麗に滑り降りる。今日は多分新年である。
happy new yearであり、merry christmasである。
車検を終えて不調を取り除いて帰ってきたはずの車は
今日は5月18日であることを告げている。
どうやら今年もいい年になる予感しかしない。



あ、改めまして明けましておめでとうございます。



ここまで書いて下書きの肥やしになって熟成を待つ。。。
そして、今日が5日。
そろそろクリスマス気分の卒業を宣言する。


3日前の1月2日に話を戻そう。

この南の島のクリスマス当日が半袖日和だったので
ワタシのクリスマスエネルギーは全く消化不良。
気持ちのいい一年を過ごす為の秘訣は新年のスタートからフラストレーションをため込まないことである。

心を決めよう。

そう、クリスマスエネルギーを1日かけて消化する。
ただ、それだけ。
数日前まで当たり前に着ていた赤い服を着て1日過ごすだけなのだ。
サンタクロースは皆があわてんぼうしか居ないはずはない。
のんびり屋も居たっていいじゃないか。


幸い年が明けてから寒い日が続いている。
防寒対策の赤い上着と赤い帽子を引っ張り出してくるのには最高の気候。
そして何より赤の映える青空が出ている。

意気揚々と赤い服に袖を通し、赤い帽子を頭に乗せて絶景を目指す。
北風の強いこの時期の青空は貴重だから無駄にしたくない。
time is money.


時計の長針が一周したところで気づく。
この赤い防寒服で過ごすという甘い考えを一蹴すべきだと。


ここは南の島である。
太陽の力が違うのだ。
イソップ寓話でさえ北風と太陽、旅人の着物を脱がせたのは。。。
もちろん太陽。

赤い防寒服から汗でべたべたな腕を引っこ抜いて、赤い帽子のみでフラストレーションを解消しながら絶景を追いかける。
それにしても暑い。
サンタじゃなくてトナカイになれそうな程鼻が赤く日焼けしてきた。

ここでふと気づく。
消化不良のサンタクロースエネルギーを発散している1月2日。
ははーん。どうやら北風は正月休みのようだ。と。

こうなったら自力で風を感じるしかない。
そして冒頭のソリ作戦が始まる。
北風の正月休暇で代わりにせっせと働いている太陽のお陰で、日焼けして真っ赤な鼻になったワタシはもうサンタになりたいのかトナカイになりたいのか分からない。
トナカイの曳くソリではなくて段ボールのソリを抱えて坂を昇り、傾斜を利用して風を切って前に進む。
雪はない。見える白は遠くに見えるビーチのみ。目の前に広がるのは青々とした芝生。その先に見えるのは青い海。
絶景を滑り降りる。

ソリの勢いに乗ってワタシのフラストレーションは解消される。
まさかのセルフトナカイ制度の採用によって。


メリークリスマス。



数日遅れのクリスマスを手に入れたワタシに残された行事は

大晦日。


どうやら”ワタシの”大晦日を始めて元日を終えるのはもう少し先。

現実から目を背けないように書き初めで現状を記しておく。

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