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「いつか自分のお店を持ちたい」と考えている主婦の方に向けて

「いつか自分のお店を持ちたい!」と考えて準備している主婦の方って結構いらっしゃると思うのです。このテーマにピンときたあなたに向けての記事です。

市場カフェで行ったパン作り体験の様子

夢を叶える力

僕が経営する市場カフェには「料理が好きだからそれを活かして人が集える場所を作りたいんです」とか、「自分が子育てで悩んだので皆を癒してあげられるコミュニケションの場を提供したい」とか…皆さん、とっても素敵な目標を生き生きと語ってくれます。

その夢っていつ実現させるのでしょうか?また、そのためにいくらかかりますか?その計画の計画表とか試算表って作ってみたことがありますか?

そういう質問をすると、「まだそこまでは考えていなくって…」「いつかそうしたいって夢だから…そんなに詰められても…」という方が大半。でも、中には実際に数か月後に一歩を踏み出す方もいらっしゃいます。

行動する力

夢をもっていても行動に移さない人が全体の8割くらい。
勢いで行動に移してしまってから後悔するのは行動に移した人の中でやはり8割くらいだと思います。
「二八(に・はち)の法則」とか「二六二(に・ろく・に)の法則」って聞いたことがありますか?

まさにこの比率で、世の中は構成されているなと実感することが多いのですが、ほとんどの人が夢を実現させるために実際の行動にはうつさないのです。

準備することの大切さ

そして、行動する人の多くがほぼ準備していないか、準備不足のまま起業します。行動すること自体はとっても素晴らしいと思います。旅に出るのと同じように、目的地を決めず、そこまでの地図も持たないで(人生を示してくれるスマホがあれば良いですが…)旅に出る人って少ないと思うのです。少しでも下調べして出かけると思います。特に最初の旅行であれば尚更に…

業界のことを研究してからとか、弟子入りするとか…少なくともやってみたい仕事を既にやっている人が居たらそこで学ばせてもらうとか…やれることっていっぱいあります。

次に実際に行動している人が抱えていると思われる問題は、自己資金を用意せず全て借金で始める場合です。

※事業資金の集め方についてはまた別の機会に書かせていただきます。

創業融資などの借入を興して始めること自体は全然問題ないと思います。昔に比べたら制度も充実しているので、国民生活金融公庫などの制度融資もかなり有利です。
実際、30歳以下の若年者起業とか女性起業に関しては国のフォローも手厚いです。

実は、借りやすいというのも問題なんですよね…

事業計画すら書いたことのない、家計簿もろくにつけたことがない主婦の人がママ起業とか、プチ起業してお店を始めるパターンは家族を巻き込み、旦那さんとの家庭内不和を呼び込み最悪の場合には離婚を引き起こしたりする可能性もあります。

※事業計画などの立て方についてはこちらを参考にしてみてください
コーヒー屋台は起業しやすく、転びにくいビジネスモデル。|やまけん (note.com)

実際、お店やアトリエを持つとかなりの固定コストがかかります。店舗を借りて運営する場合は、家賃の支払いのために収入のほとんどを使ってしまう例も身近で何人も見ています。

自宅をカフェとかアトリエにしたい…って話を何件も相談受けるのですが、その場合は改装にかかる費用の見積もりが甘かったりします。

また、自宅が他人を受け入れる場になるので「住所が露出する危険」もあります。ネットで見たってことで良く調べないで定休日や休みの日に訪れる人もいます。

その多くの人が、「な~んだ、やってないじゃん」って口コミサイトに悪口を書いたりする場合もあります。それも、悪気もなく。めちゃめちゃ気軽に…

自宅アトリエであれば、そんなに大きな改装は必要ないかも知れません。自宅カフェの場合は結構気合入れて始める必要があります。

冷蔵庫や冷凍庫、製氷機や手洗い場、シンクにお客さん用のトイレなどの用意を考える必要があります。何も知らないとそうしたものの全てを業務用で揃えてしまったりしますよね。

あなたが始めたいのはお菓子作り教室ですか?それとも、通販で年間1,000万円以上を目指すような菓子工場ですか?もしくは、近所の子育て主婦がコーヒーを飲みに来る時間を提供するようなのんびりしたカフェですか?

事業を広げるイメージ、続けるイメージ、閉めるイメージ

イメージを明確にして、数字を細かく調べてみると、業務用のプロが使う機械が耐用年数も長いけどその分値段もプロ級だと気が付きます。「長く使える」ことはもちろん大切な要素、でも、あなたの事業って何年くらい続くのでしょうか?

「始める前から潰れることなんて想像できないよ!」って、よく反論されます。でも、考えてみてください。最初に借金してプロ用の機器を揃えたときに、借入の返済と家賃を返済しつつ、売上から利益を上げていかなきゃならないのです。

プロ用のオーブンで焼いても、家庭用の少し良い「ハイスペックモデルのオーブン」で焼いてもそんなに変わらないかも知れません。一度に焼ける量が違ったり、耐用年数の違いはあるでしょうが、初期投資は小さく始めることをお勧めします。

売上予測も上・中・下くらいにランクを設定して、うまくいった場合、そこそこの場合、全然ダメだった場合…って見込みを立ててみると良いでしょう。
全然ダメな場合の事業計画を立てるときに、その根拠を考えるのはかなり学びがあります。自分ではうまくいくと思って始める事業でも、そうはうまくいかないことも多いでしょう。その場合にどれだけシュミュレーションしているかって大切なことだと思います。

僕は新しい事業を始めるときに、3つ以上のパターンを作って事業を振り出します。それでも想定している事と全然違うパターンになることが多いですが、シュミュレーションはなるべく詳細にやっておいたほうが良いと思うのですよね。

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