見出し画像

カフェを経営した事で見えた小さな経済とスモールビジネスのコツ。

こんにちは。僕は千葉県船橋市にある「船橋市地方卸売市場」内に市場カフェという小さなカフェを経営しています。また、その2階ではタウン誌やローカルニュースの編集をしています。

市場の廃材で作った市場カフェ

小さな店を経営するようになり、気が付いたことがたくさんあります。小さな店は基本的に「人を雇うとかなり経営が厳しくなる」という当たり前の事。

よくあるカフェの試算表

一日1万2000円~1万5000円くらいの売上のカフェって結構多いのですが、その場合アルバイトの子に人件費はらったら家賃と水道光熱費、食材原価でほぼトントン。オーナーの給料は出てきません。

もし、アルバイトの子をフルで一人雇用しようと考えたら1日3万円くらい売上をあげてようやくオーナーの給料が30万円程度になります。これも、もし借金してお店を始めていたら大変な事。返済がオーナーの給料や人件費を圧迫してきます!

話は戻って…1日3万円の売上であれば1時間あたりは5000円程度の売上なので、ランチで5食(客単価1000円)、ドリンク中心だとコーヒーの単価が500円設定で10杯という感じ。

一見無理ない数字に見えるのですが、営業時間ずっとお客さんが途切れないってなかなか難しいので経営のセオリーではセットメニューを提案するなどして客単価を上げるか、一番売上のとれるピークタイムにどれだけ回転率を上げるかという戦略を考えていくようになります。

しかし、売上を上げれば上げるほど時間当たりの作業量は重くなり、「給料安いのに働かせすぎ」「ブラックな職場」としてバイトの子が定着しないことも考えられます。

そこで…

仮に、店の売上を1日あたり1万2000円。毎日のんびり営業していたとしてもBさんのパターンであればお金が残ります。

お店の2階に住むイメージなのですがこうすると住居分の家賃は無料になります。飲食店なので多少の廃棄も出るでしょうからそれを食費の足しにしてみたら、手元にに残るお金が変わってきます。水道光熱費なんかもいっしょくたになるので多少支払い分が減るかも知れません。

店舗で使用する洗濯機や食器なども自宅用と兼用できる可能性もあります。なにより通勤にかける時間がなくなります。

一方で、店のお客さんが自宅を知っているのでトラブルに巻き込まれる可能性も出てくるかもしれませんね。

ちなみに、よくありがちなパターンのAさんを説明します。

自宅とは別の場所に店舗を構えているので家賃支払いは二重になります。食材のロスに関しては自宅に持ち帰れるので多少の食費分は浮きが出るかも知れませんがほとんどお金が残らない計算になります。

結論

個人で小さなカフェ経営をするのであれば、1日1万2000円程度の売上で十分に利益を残すことができるのです。
しかし、事業を始めるときにこういう数字の事を教えてくれる場所はありません…僕自身も全く知らなかったので大分痛手を負いました。

そういうわけで、今期弊社で始める空き家事業では創業支援や簡単な金融教育、経営相談なども一緒に行えるパッケージにしてしまおうと考えています。

50代とか60代のシングル女性が「将来、子どもも旦那もいないので孤独死したらどうしよう…」という相談を受けることが結構あります。

このパッケージ事業を軌道に乗せることができたら早い段階に地域のコミュニティに入るために起業してもらい、70代になる頃には「お店で知り合ったお客さんや気の置けない友人たちに囲まれて暮らしている」という状況を作ってあげられたら最高ですよね。

ということで、アラフォー以上の女性に向けた創業支援やってみようと考えています。

よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。