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リアルな場所の意味。

カフェを経営して思う事。リアルな場所がある事でオンラインとは違う価値を出せるんだな…という事。

僕の経営する市場カフェは、水曜日と日曜日が定休日。市場自体も水曜日と日曜日が休みです。そうはいっても水曜日は、平日なのでひょっこり人が訪れたりします。

また、日曜日はみんなが休みなのでこれまたひょっこり来訪者がやってきたりします。

そんなこんなで人に会わないという事がない市場カフェです。

そんな僕ですが、コロナ禍の自粛期間は、ほぼ誰にも会いませんでした。この期間は新しくやってくる社会に向けて会社の舵をどのように執るのか必死で情報収集して、考えて、企画していました。

政府から毎日のように出てくる新しい政策や補助金、助成金等を調べて自社に活用できるものはないのか?必死になって生き残りをかけて事務仕事をしていました。

約1ヶ月は情報収取の為と、オンラインでの取材をする事で人と会わなくっても過ごすことができました。

体制が整ってきて、人と会っても自分が自分の役割を果たせるようになったと感じて店を開けるようになったのがコロナによる自粛を政府が発令してから約一か月半…

待っていたように、朝一番にやってきてくれた人がいます。

コロナ対策の助成金や借り入れに関して相談を受けました。

オンラインの経営者会議では、ウィズコロナ、アフターコロナの社会でどのように経営をしていったらいいのか?というシンポジウムにシンポジストとして声をかけてもらいました。

その後にもやはり店に人が来てくれます。

「僕がここにいる」という事を認識してくれて人がやってきてくれる。

万が一留守をしていてもその時接客してくれるスタッフがいることや、情報を僕の代わりに聞いてくれる妻がいることがすごく頼もしい。

実際、コロナによる社会の変化で「会わなくてもいい社会」が加速すると思う。「zoom会議」も浸透するし、「レジの接客」は無くなるだろう。現金の受け渡しも無くなり、「キャッシュレス」は進むだろう。

でも、電気がなくなったら?

大きな雷が落ちて家電もスマホも、PCも使えなくなってしまったら??万が一、SNSをはじめとしたすべてのアカウントをGAFA(ガーファ)のプラットフォームにゆだね、そこからアカウント削除を受けてしまったら…

アフターコロナは便利になると思う。これまでの人類が見たことのないほどの豊かさも生み出すとおもう。同時に常に管理される社会にもなるとおもう。

そして、自分の収入を政府ではなく新しく管理する世界企業に握られる社会になるんだと思う。納税は無くなる代わりに、アブスクリプションという形で企業に献金をする社会。それが悪いとは言わない、でも、ネット上のアカウントだけが自分の住所であり、自分の存在を証明する社会になったときに、リアルな「ここに行くと僕に会える」という場所を持つことの意味は大きいと思っている。

地方で仕事をすると、毎日リアルに人と会います。魚を獲っている〇〇さん、農家の△△さん。狩猟をしている××さん。郵便に来る人も、銀行やJAの窓口にいるおばちゃんもみんなが知り合いで名前があります。

東京で働いている時は、ただの職種でしかなかった人たちに名前があるのが地方です。その中に僕もいる。市場カフェのやまけんさん。そういう日常があることが幸福を感じさせる。

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