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10年間の教員生活を振り返る!初任からの変化と10年後の展望!

大学卒業後、新卒で教員として採用され、小学校と中学校で10年間勤務してきました。今年で教員生活11年目になります。

教員としてのキャリアが10年を超え、30代に入ってきている自分たちの世代は、若手ではなく、中堅と呼ばれる年齢になってきました。

今回は、育児休業中のこの機会に10年間の教師生活を振り返り、記事にまとめてみようと思います。

(1)初任からの10年間で変わったこと

① プライベート

20代・独身 から、 30代、結婚(妻+子ども2人)、マイホーム
へと10年で大きく環境が変化しました。

10年でこんなに変わるんだと、自分でも驚いています。

20代で独身だった時は、平日の時間外・休日と時間を気にせず好きなだけ仕事をしていました。

しかし、結婚と子どもを授かった現在、20代の頃のように無制限に働くことはできません。
※厳密にはできなくもないが、家庭は崩壊しちゃうと思う

このようなプライベート環境の変化は、仕事面でも大きな影響を与えています。

② 仕事面

〈残業と休日出勤の減少〉

家庭環境が変化したことで、仕事面では割り切りと効率アップが必要になりました。

教師という仕事は、「子どものため」という理由で、どこまでも仕事ができてしまう仕事です。

それは、教師の魅力である一方、自分で区切りをつけないと際限なく働いてしまうことにつながります。

実際、自分も初任から数年間は、毎日21時過ぎまで働き、休日も学校に通って自分の納得いくまで授業準備を行うような生活をしていました。

しかし、家庭をもってから、特に子どもが生まれてからは、ある程度のところで割り切り、仕事のキリを付けることができるようになりました。

また、
・ICTを活用してそれぞれの仕事を効率化
・単元を見通した授業準備
・無駄な仕事は削減
・不要な出張や研修、飲み会を極力断る
などの効率化を図ることで、

初任の頃と比べると、残業時間と休日出勤の時間が大幅に減少しました。

〈先の見通しができるように〉

初任のころは、どのタイミングでどんな行事があり、どんな準備が必要なのか理解できていませんでした。

また、授業準備も追い付かず、翌日の授業準備を前日の夜に必死に行うなど、自転車操業状態でした。

現在は、かなり先の予定まで見通すことができるようになってきており、余裕をもって授業準備をしたり、行事の計画をたてることができるようになってきています。

余裕をもって準備することで、細かい部分にも気が付くようになりますし、仕事の質も高まっていると感じます。

〈様々な校務分掌を経験〉

初任の頃は、校務で必要になるスキルとほとんどもっていませんでした。

それから10年間で、
・体育主任
・生徒指導担当
・進路指導担当
・特別活動のリーダー
・社会科の主任
・校外学習担当
・会計担当
・特別支援教育担当
・不登校担当
・情報担当
など、たくさんの校務を担当してきました。

校務をこなす中で、たくさんの失敗も経験しましたが、複数の校務を担当することで、さまざまな校務への対応力を身につけることができました。

自分が過去に担当してきた業務が多ければ多いほど、それぞれの校務の大変なポイント効率化できる部分を的確に把握することができます。

情報担当として、学校における多様な校務をICTの力で効率化を提案する際に、自分が実際にその校務を担当したことがあるという経験は大いに役立ちました。

いろいろな校務を担当することで、学校という組織の動きをより高い解像度で理解できるようになってきていると思います。

〈トラブル対応〉

10年間の教員生活では、子ども同士のちょっとしたトラブルから、ここには書くことができないような大きなトラブルまで、いろいろなタイプのトラブルに対応してきました。

初任の頃は、トラブルがあるとオロオロして先輩や管理職に相談し、サポートしてもらいながら対応していました。

トラブル対応については、学校でよく起こるトラブルへの対応はある程度そつなくこなせるようになってきたと思います。

時には、これまで経験のないトラブルが発生したり、保護者とうまく意思疎通ができなかったりすることもありますが、そういった際も同僚や管理職とうまく連携しながら対応することができるケースがほとんどです。

生徒指導や保護者対応は、これからますます難しくなっていくと思うので、日々気を抜かず、同僚や管理職と協力しながら対応にあたっていきたいと思います。

〈職員会での提案や学校運営への意見〉

初任の頃は、見通しもなく同僚や先輩に助けてもらっている立場なので、職員会で提案したり、学校運営について意見をいうことはほとんどありませんでした。

現在は、10年間の経験があること、先の見通しがある程度たっていること、などから、職員会で提案を行ったり、学校運営に意見することも増えてきました。

自分が職員会で提案したことで行事の準備・内容が効率化されたり、不要な業務の削減が進んだりしたこともありました。

また、年度末反省で学校運営について意見したことが採用され、次年度からの業務改善につながったこともありました。

会議や反省など自分の意見を表現できる場面で積極的に発言し、よくない部分を改善するために行動できるようになったのは、10年間での変化だと思います。

〈教員としてやっていけるできる自信〉

初任として配属されたときは、経験もスキルもなく、教員としてやっていけるか心配でした。

10年間立った今、「教員として、最低限の仕事はできる」という自信をもつことができています。

この10年間では、困難な時期もありましたし、とんでもなく多忙な時期もありましたが、それらを乗り越え、うまく折り合いをつけることができるようになってきました。

10年間の経験を積み重ねたことで、「教員としてやっていける」・「学校の役に立つことができる」という感覚をもつことができるようになってきています。

(2)今後の10年は?

(1)では、初任~10年目を振り返ってきましたが、ここからは今後10年間を考えてきたいと思います。

① キャリアの分岐点

30代は、学年主任→教務→管理職といういわゆる出世コースを歩むのか、生涯担任で過ごすのか、というキャリアの分岐点がやってくる時期になると思います。

学年主任→教務→管理職とキャリアを形成することでしかできない、変えられないこともある一方、担任として子どもたちの前に立ち続けることが教師の面白さという考えもあります。

今のところ、出世コースにいくような声はかかっていないですし、今後かかるかはわかりませんが、30代がキャリアの分岐点になることは間違いないと思います。

② 育休取得の影響

今年一年育児休業を取ったことは、今後の働き方に間違いなく影響を与えると思います。

仕事が大変なのは言うまでもありませんが、育児休業を取得したことで、家庭で子どもの世話をするというのも仕事と同じかそれ以上に大変なことだと実感しました。

また、育児休業で家族と過ごす時間が増えたことで、以前にもまして家庭を大切にしたいと思うようになりました。

30代は、責任ある仕事も回ってくる年代ですし、校外での仕事も多くなるなどまさに中堅としてフル稼働することが求められる年代ですが、なんのために仕事をしているのかを忘れないようにしたいと思います。

育児休業を取得したことで、より仕事より家庭に比重を置くようになっていくと思います。

③ 転職も視野に

10年間で教員の良さを味わった一方、どうしようもない大変な場面にも多く出会ってきました。

教員としての経験しかない自分は、社会ではあまり需要がないのだと思いますが、教員という仕事の価値を再確認するという意味でも、別の仕事を考えてみるということは価値があるかもしれないと思っています。

④ 小規模校で自由にやる

現在は、生徒数の多いいわゆる大規模校に分類される中学校に勤務していますが、自分としては以前の記事に書いたように、小規模校の自由な仕事スタイルが気に入っています。

次の異動のタイミングでは、生徒数の少ない小規模校へ異動し、これまでよりも自由に教育活動を展開していきたいと思っています。

異動すると3年~10年程度はその学校にいることになると思うので、30代はその学校で自由にやって終わってしまうかもしれません。

10年後もnoteが続けられていたら、この記事を引用して20年間を振り返っていきたいと思います。

(3)まとめ

今回は、教員として勤務してきた10年間を振り返ってきましたが、いかがだったでしょうか。

今回の記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

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