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「おはよう!」他(通常号 第20号・2002年8月16日発行)

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---◇ 山口“悟風”智・作「おかあさんへの手紙」◇--------------
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-----------------------通常号 第20号・2002年 8月16日発行 ----
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☆今週は、6年生トラック
1982年度・富良野市立鳥沼小学校6年学年通信「つながり」より
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★おはよう!

おはよう!
しばらくだったね!

どうだい!

悔(く)いのない
楽しい 夏休みだったかい?

心も
体も
「大きく」 「強く」 「ゆたか」になったろうか。

さあ!!
二学期!!

ここで
「がっちり ふん張(ば)る」か、
「なんとなく すごして」しまうか
             で

きみの人生(じんせい)が
大きく変(か)わる ぞ!!
   —「コレ ホント」!!—

“その場(ば)!
 その時!
 精一杯(せいいっぱい)!”

で行こうぜ!!

  T.O.—1982.8.13

(1982年8月20日)

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★悲しい夏休み

 この夏休み、悲しいこと 残念なことがいくつかありました。お世話
になってる方のご尊父が亡くなったり部落でもご不幸がありました。

 手前(てまえ)ごとで言えば、「ムスコ」がアメリカに亡命? 正月返上で泳ぎまくった「ムスメ」が、全道中体連で七位!<400Mフリー> 四位だった昨年の記録を36秒も縮(ちぢ)めたのに!!

 私は弓で、11位、12位、最下位と参加賞どまり! ああ、なんたることぞ!! でも、もうひとつ。一番残念だったこと。年賀状の古いのに20円切手をはって16人の子に暑中見舞のつもりでハガキを出しました。半分ぐらいは返信(へんしん)がくるだろうと楽しみにしていたのに。「たった1枚」。1/16とは、教育という仕事は効率(こうりつ)の悪いものですなあ。

 おかあさん、これが「ビート」や「玉ねぎ」ならどうします?

(1982年8月20日)

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★成長

 「涙」が「こぼれて」しまうのです。私の首にしがみついて「ふるえて」いた「トッチ」くんが水しぶきをあげて堂々25M完泳!! ああ!!

(1982年8月30日)

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★こぼれ話

 昨日の大雨。被害(ひがい)は?

 「こぼれ話」。富丘のF農園といえば、宏大(こうだい)なじゃがいも畑。その丘陵につづくT農園も一面じゃがいも畑。今朝 Fさんの畑にじゃがいもがごろごろ。“あれ!! 昨夜(ゆうべ)じゃがいもが降ったのかな”とFさんが思ったかどうかはわからないけど。Tさんのじゃがいもが雨で流されてFさんの畑にころがり込んだらしい。

 これこそ“天の恵(めぐ)み”とそのじゃがいもを拾(ひろ)い集(あつ)
めるほどFさんはセコクはない。
 Tさんがトラックで拾(ひろ)い集(あつ)めに来たという。これが
「ホント」の「こぼれ」話。

 お宅のビート、となりに遊びに行きませんでしたか。

(1982年8月30日)

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☆来週は、山口“悟風”智の8月の俳句などを掲載します。

☆このメールマガジン版では、明らかな間違い以外は、筆者・山口“悟風”智が書いたまま載せています。

山口“悟風”智のプロフィールは、
http://plaza.rakuten.co.jp/gofu63/profile/
をご覧下さい。
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◆編集後記「千鳥足」◆

 お盆を過ぎると、北海道は急速に冬へと向かいます。私たち家族が住んだ
上川支庁管内では、9月には長雨があり、10月下旬には初雪が降ります。

 そんな地域ですが、やはり夏には、子どもたちはプールに行きます。体育の授業でも、水泳の時間があります。大会も、市民・町民大会や校内大会などがあり、けっこう盛り上がるものです。「トッチ」くんが25メートルを完泳したのも、おそらく、鳥沼小学校の校内大会。「★成長」が載った学年通信には、校内大会での6年生全員、全種目の成績が載っています。

 同じ水泳の話。「★悲しい夏休み」で父は、妹が北海道中学校体育連盟の
水泳大会で7位に終わったことを悔しがっています。これには訳があって、前年が4位だったというだけではありません。妹が通っていた富良野東中学校には水泳部がなく、4位になった大会には、父自身が引率して、入賞に大きな貢献をしていたからです。

 妹は自由形の選手でした。妹に聞くと、中学1年だったこの大会、最初の
出場種目だった五十メートルで力を出し切れなかったようです。そのため、別に出場登録していた四百メートルには出ないと言い出しました。

 ところが、父は、四百メートルにエントリーしていた全選手の五十メートルのタイムを調べ、妹のタイムと比較したうえで、「6位以内には入れる。5位ぐらいにはなれるから、出てごらん」と言ったそうです。結果、妹は確かに4位に入り、賞状をもらってきました。このコーチングは、さすがに体育教員だと感心します。翌年、妹が大幅にタイムを短縮したのに、順位を下げたのは、北海道全体の水泳のレベルが上がった証拠でしょう。

 水泳には、いろいろと思い出があります。私と妹は、1970年代の半ば、風連中央小時代から泳ぎ始めました。近くに商業的なスイミングクラブなどはなく、私は風連の北隣にある名寄市のスポーツ少年団に入りました。富良野に父が転勤になった後、スポーツ少年団もなかったので、母がプールで出会った仲間と一緒に、富良野水泳スポーツ少年団を作り、上川管内の各団体との交流大会も富良野で開きました。

 母は、どうもそういうことが好きらしいのです。現在は、旭川市にあるプールを拠点に、知的障害者を対象とした水泳教室「マーメイド・キッズ」を仲間と一緒に運営しています。1999年には、マーメイド・キッズが中心となって、旭川で「第15回北海道ハンディキャップ水泳記録会」を開きました。

 ところで、手前ごとで言えば、米国“亡命”を果たした「ムスコ」は今後、
この6年生トラックで毎月のように出て来ます。父の作品の読者の一人である私としては、「米国“亡命”ムスコ」シリーズは、かなり面白いと感じています。お楽しみに。

(発行者・山口一朗)

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■発行者: 「悟風の書斎」管理人・山口一朗
        yamaguchi_gofu@yahoo.co.jp
「悟風の書斎」http://www.asahi-net.or.jp/~jh2i-ymgc/gofu.html
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※トップの画像は、「鳥沼公園」(c)Tomo.Yun
鳥沼小学校に近い公園で、この写真は「ゆんフリー写真素材集http://www.yunphoto.net よりご提供いただきました。ありがとうございました。

■「おことわり」

 原典では「F農園」「T農園」「Fさん」「Tさん」は固有名詞が入っていましたが、この復刻版ではイニシャルとしました。(編集者・悟風のムスコ)


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