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[30代、帰国子女、インターナショナルスクール、高校卒業前に渡航etc…] ハンガリー医学部にはどんな人たちがいる?

現在、ハンガリー医学部の4大学と3つの予備コース(ブダペスト、セゲド、デブレツェン)には合わせて400名以上の日本人学生が在籍しています。

毎年、予備コース/本コース生として数十名が新たに渡欧しますが、そのバックグラウンドは多岐に渡ります。

もし現在ハンガリー医学部への留学を考えられている方の参考になれば幸いです。

予備コース生の現役生比率


多くの人は、一緒に勉強していく同期の年齢が気になるのではないでしょうか。

予備コースで最も高い割合を占めるのは現役生(18-19歳)で、新入生の約半数を占めています。

3月に日本の高校を卒業し、そのまま6月(英語研修)、9月(予備コース)、1月(短期コース)のいずれかのタイミングで渡航する人たちです。

最近ではインターナショナルスクール (5月卒業) 出身の学生も多く、そのまま9月/1月から予備コースに入学します。

ここで少数ですが、高校卒業見込みの段階で留学してくるパターンの人もいるので説明を加えておきましょう。

高校卒業見込みで短期コースに入学するパターン


現役生の1割程ですが、高校3年生の1月から短期コースをスタートする人もいます。

多くの私立高校では入試を優先して1月以降の登校が義務付けられていないため、高校卒業見込みのまま短期コースのために渡欧することが可能です。

1月:短期コース入学 → 3月:高校卒業 → 4-6月:大学入試 → 9月:大学始業

この流れだと予備コースに通っても日本の現役生と同じ学年で大学生活を始められるのが利点です。

短期コース入試の日程の都合上、高校3年生の秋までに留学を決める必要があるため一大決心になりますが、早くから留学したい気持ちが強い人はこのようなパターンも選択肢です。

予備コース生の浪人生比率


浪人生の比率は2-3割程です

多くは20-22歳な印象があります。

留学すると年齢に関して話すことは少なくなりますが、外国人はこれくらいの年齢で大学に入学してくる人がかなり多いです。

国によっては兵役があったり、働いてからくる人も沢山いるので日本のように浪人生=歳上といった環境ではないことは付け加えておきたいと思います。


予備コース生の大卒・社会人比率


残りの1-2割を占めるのが大卒生・社会人を経てから留学してくる学生です。

年齢はバラつきがあり、20代後半・30代の人も毎年留学してきます。

30代で留学するのはどう思うか、といった類の質問を受けることがありますが、先述の通り外国人はこの年齢帯の人が数多くいること、日本人学生の中でも高学年の学生には同世代の人がいるため、繰り返しになりますが日本の大学よりも年齢によるギャップは少ない気がします。

留学の費用を賄うために、オンラインや帰国時に短期で働ける仕事のスキル・コネを持って渡航してきていたり、奨学金のリサーチも抜かりなく行っていて、やはりしっかりした人が多いです。


帰国子女・インターナショナルスクール上がりの学生


何らかの海外在住経験や英語環境で育った学生は年々増えてきています。

現時点では、新たに渡航してくる学生の半数ほどがこういったバックグラウンドを持っている印象です。

インターナショナルスクールは5月頃に卒業で、そのまま夏を経て予備コースもしくは大学に直接入学してくる人が多いです。

最近では日本の高校でも取り入れている所がありますが、IB (International Baccalaureate)と呼ばれる国際水準のプログラムを履修した学生は英語で理科科目を学習しており、本コース直接入学を目指しやすい土壌があります。

このトピックに関して“やはり国際的なバックグラウンドがないと英語は大変なのか”といった質問がよくありますが、外国人含め、英語ができるから勉強(進級)ができるわけではありません

また帰国子女やインターナショナルスクールの内訳は多岐に渡るため、こうしたバックグラウンドを持つ人たちを一概に括るのは難しいと思います。

とはいえ、彼らの中には海外での就職を視野に入れている学生も沢山おり、英語環境との親和性が高いのは事実なので、近年の増加傾向はこのまま続く気がします。


ハンガリー医学部本コースに直接入学する学生


主に予備コース生について書いてきましたが、毎年数名は予備コースを飛ばして大学に直接入学してくる学生がいます。

彼らの多くは有名進学校もしくはインターナショナルスクール、IBなどの英語環境で育った学生です。

年齢の内訳は予備コース生と似ていて、日本もしくは海外の大学を卒業してから来る人の比率がやや高いです。

本コース入試は理科科目の筆記試験も英語、面接も英語で理科科目について説明(ハンガリーの大学教授が面接官)する必要があるので、一定以上の知識と英語でのコミュニケーション力が求められます。

(本コース入試が気になる方は筆記試験のサンプル問題を見て、解けそうか確認してみてください↓)


予備コース入試よりも高い水準が求められますが、結局は予備コースで勉強することになる内容を自分で先取りして受験する、というのが本コース受験です。

留学にかかる金額的にも時間的にも、一度検討してみる価値はあるかと思います。



以上、簡潔にですがハンガリー医学部に留学してくる学生の内訳について書いてきました。

何か加えて質問などありましたら、Twitterや質問箱、コメントにてお願いします。

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