[ハンガリー医学部] 留学保険はどれがいい? 学生保険、提携病院、歯科治療について
留学の準備で出てくるのが「留学保険はほんとに必要?どの保険がいい?」といった留学保険に関する疑問です。
今回はハンガリー医学部留学に留学保険事情、オススメの留学保険とその選び方、「留学保険があって助かった」という数々のトラブルの例などを書きました。
海外留学保険は必要?
結論から言うと、少なくとも留学生活に慣れるまでは加入していた方がベターだと思います。(ちなみに私自身は現在も加入しています。)
理由は、補償内容自体に加えて「どんなトラブルあっても費用は保険で補償される」と安心して過ごせる心理的なメリットも大きいからです。
大学の学費には学生保険が含まれていますが、疾病・外傷以外はカバーしてくれません。
携行品の紛失やロスバケなどのトラブルは比較的よく起こりますし、街中での置引きやスリ、空き巣も日本より沢山あります。
1番多いのは携帯や財布などの紛失/置引き/スリで、特に留学初期は気をつけるべきシチュエーションがわかりにくいため被害が多い気がします。
また、新しく留学してきた人が食当たりや何らかの理由で病院に運ばれるケースは毎年耳にします。
もちろん在学中に一度も保険のお世話にならない人もいますが、“保険があって助かった“エピソードを持つ人は結構多いです。
留学始めで言語・環境に慣れていない学生には、そうしたトラブルへの備えがあると心強いです。
安心・安全面で出来るだけストレスフリーに過ごすことが充実した留学生活の大前提だと思います。
どんな保険がいい?ハンガリー医学部留学の留学保険の選び方
<留学保険選びの優先順位>
私の優先順位は保険料の安さとオプションの組みやすさです。
個人的には、保険の各項目の補償額自体は最低限の最安プランで十分だと思っています。
最低限のプランの補償額を大きく超えるトラブルはあまり聞いたことがないです。
またハンガリー医学部では各地にハンガリー語を話すコーディネーターがいるため、トラブル時の警察や病院など現地サービスとのやりとりについては、言語サポートが既にある状態というのも、値段を優先する理由の一つです。
大体どの保険も24時間対応の日本語サポートはあるので、値段くらいしか差別化のポイントがないこともあります。
そのため、留学保険の日本語サポートが充実していることを売りにした割高な保険を選ぶよりも、コストの方が私は大事かなと思っています。
またオプションといって、各自のニーズに合わせて項目を選べる保険ならコストを必要最低限まで削減できます。
病気や怪我などの基本的な補償プランは決まっていて、それに各オプションを追加する毎に保険料が上乗せされます。
選べるオプションの例としては、入院時などに家族が来るための費用、歯科治療、緊急一時帰国費用の補償などがあります。
<オプション選びの基準>
例えば高齢/病気の家族がいて、緊急で日本に帰る可能性が高そうな人は緊急一時帰国費用をオプションとしてつけた方がいいでしょう。
また歯科治療に関しても、定期的に日本に帰ってきちんと歯のチェックをしてもらう人、自分でもデンタルケアが問題ないと言う人はオプションをつけなくてもいいと思います。
このように各自の条件に合わせてオプションを選びましょう。
<オプション追加でどれくらい保険料が違う?>
こちらはオプションを選べる留学保険tabihoの1年間の見積もりです。
まず青色の枠で囲まれている部分が固定の基本保険料です。
先に説明した通り、最低額の補償のパッケージを選択します。
そしてその下の3項目がオプションとして選べる形です。
赤ペンで囲んであるのが各オプションの追加にかかる費用で、必要がない場合はその項目分の費用を浮かせられます。
<歯科治療費用の補償は必要?>
ハンガリー医学部の留学保険に関してよくある質問の一つが、歯科治療費用についてです。
先述しましたが“日本にある程度頻繁(例: 半年ごと)に帰って歯医者でデンタルケア&ハンガリーで歯科衛生を保てる”ようであれば、歯科治療費用は必要ないと思います。
ただ、私はどちらかと言うと歯科治療補償肯定派です。
いくつか歯科治療費用に関してのポイントを挙げます。
まず補償についてですが、留学保険が補償してくれるのは留学開始から90日目以降の治療費用の半額です。
ハンガリーの虫歯治療の相場は1本につき15000円〜25000円程(虫歯の程度によります)で、その半額を負担ということになります。
ここでもう一つポイントなのは、ハンガリーでの虫歯治療はセラミックの詰め物で行います。
日本ではセラミックでの治療が保険適用外で数万円(銀歯は5000円以下)することもあり、これと比較すると留学保険を使ったハンガリーでの虫歯治療はだいぶ安いです。
さらに、別記事で紹介している海外療養費の申請をすると、実質の負担額はさらに安くなります。
またハンガリーの歯科治療レベルは高く、日本よりも良いという声は数多くあります。
長期休み毎に日本で歯医者でチェックアップをしっかりして、自分でもデンタルケアを心がけるのが正解だと思いますが、少なくとも留学初期に生活が安定するまでは歯科治療費用の補償があると良いのかなと感じます。
<学費に含まれる学生保険ってなに?>
大学の学費には学生保険が含まれています。
学生は各自の学生保険番号をもらい、有事の際にはそれを使うこともできます。
病院にかかる際にまず学生保険のサービスに連絡をし、自身の保険番号を伝えます。
その後、サービスオペレーターが指定する病院にて治療を受ける流れになります。
支払いは学生保険から行われます。
補償されるのは疾病・外傷のみで、留学保険のようなそれ以外の補償はついていないです。
生活にある程度慣れて学生保険の補償で十分だと判断し、個人で留学保険には入らないという人もいます。
<留学保険の提携病院に行った方がいい?>
保険会社が直接クリニック/病院に支払うことで、患者側が支払いの建て替えずに済むサービスがあります。
これはどの病院でも使えるわけではなく、各保険の提携先クリニックを受診した時だけに有効です。
このサービスを利用する場合は、クリニックを受診する前に、保険会社にこれから提携クリニックを受診する旨を伝えていた方がスムーズです。
保険会社を通じて診察予約をしてもらうこともできます。
保険会社からの支払いを受け付けていない所も多く、提携病院以外の受診では患者側が一度治療費用を建て替え、あとで日本で保険会社に申請する形になります。
<留学保険の提携病院を受診するメリット>
先ほど説明した通り、支払いを患者が建て替えなくて良いのが1番大きな利点だと思います。
一時的に建て替えるのが構わない家庭であれば、提携病院の充実はそれほど大事ではないかもしれません。
英語が通じる病院の情報はコーディネーターから、もしくは学生間で共有されており、ある程度英語が話せる学生であれば病院の予約などは自分でできます。
とはいえ、日本に帰ってからの書類申請が面倒というのもあるので、せっかく留学保険に加入している方は有事の際には保険会社に連絡して提携先の病院を受診するのがスムーズです。
ハンガリー医学部ではどんな生活トラブルが多い?
実際に多いトラブルとして、携行品の紛失と疾病・怪我についてどういった対応をすることになるかを簡潔にまとめておきます。
どのケースでも、困ったらコーディネーターに連絡すればその後の対応を助けてくれます。
ハンガリー医学部に留学される方はコーディネーターの電話番号をしっかりと登録しておきましょう。
<携行品の紛失>
スマホと財布の紛失、バッグの置引き、空き巣などはまとめて“携行品の紛失“となります。
この場合に具体的に行うのは、紛失や置引きの被害に遭ったエリアを管轄している交番に行き、書類を発行してもらうことです。
留学保険の携行品補償申請時にこの書類が必要です。
日本に帰国してから申請をし、紛失物の値段と、購入日から紛失するまでの期間に基づいて計算された補償費用が補償されます。
<疾病・外傷>
体調が優れない、怪我をしてしまった際には3通りの対応があります。
緊急度にもよりますが、1番楽なのは①の留学保険のデスクサービスに全部任せることだと思います。
症状などを伝えると、保険会社のスタッフが該当する診療科の予約をとってくれます。
提携先の病院であれば治療費を保険から直接支払ってもらえます。
患者側が治療費を建て替える場合、後に日本で留学保険の会社に補償申請をすることになります。
この際、主治医に記入してもらう書類があり、各保険会社のウェブページからダウンロードして持参する必要があります。
診察時に持っていかないといけない訳ではなく、後日に書類だけ記入してもらうために病院に行く形でも大丈夫です。
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