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高校球児から教わった「諦めない心」

これまで野球にはほとんど興味がなかった母が、今年は高校野球を熱心に観戦していました。
何故なら孫の母校が勝ち進んでいたからです。
応援すべきチームがあったから、懸命に見ていたのです。

93歳の母は、応援しながら高校野球の魅力にはまったようです。

甲子園に出場できるまでに地域の予選を勝ち抜いて、やっとその場所に立てるのが49校。そこから優勝を目指して戦い抜く選手たちの姿が、母には美しく輝いて見えたようです

「あんた、この暑い中プレーするだけでも大変なのに、マウンドで懸命に頑張る姿には頭が下がらい、素晴らしいねー、監督さんの采配を見よってんも、凄いと思うし、何言うてもチームワークよ、それぞれが支え合ってたたえあって、私は見よって涙が滲むんよ

母が毎日私に熱く語っていました。

試合は最後の最後まで見よらんと、どうなるか分からまい、そこがまたしびれるんよね、私はこの若い人らから教わるんよ、諦めない心、最後まで全力を出し切る、どの試合見よっても学びがあらい

母は決勝戦で戦った仙台育英と慶應に大きな拍手を送っていました。

「あんたどっちのチームの監督さんも素晴らしいねー、森林監督も須江監督も人格者じゃと思う、私はあの人たちの言葉や笑顔にも惹かれらい

「ええもん見たよ、これから私は高校野球のファンになる、いろんなもんが見えてきた、何でも楽しむ気持ちで取り組むことは大事じゃと思う

93歳の母を虜にした高校野球、私も一緒になって応援していて学ぶことがたくさんありました。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《物事は最後までやって見んと》

★93歳のばあばと娘の会話です。

「高校野球はね、とにかくチームワークと頑張りなんよ、その心が伝わってきたけんね、それで心が惹かれるんよ、負けそうになっても諦めんけん、物事は最後までやってみんと分からんけんね、私はそれを学んだんよ」

「お母さん、本当に熱く語るねー」

「これからも高校野球見続けるよ」

母の大きな声援は両チームに送られていました。


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