清らかな歌声の音楽劇「人形の家」
土居裕子さんをご存じでしょうか。
愛媛県宇和島市出身で主にミュージカルを中心に活躍している女優さんです。彼女の持ち味は美しく清らかな歌声です。
一度その透明感のある歌声を聞いたら、きっとファンになると思います。
私はもう何十年も前に「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」というミュージカルでその歌声に魅了されました。
先日、土居裕子さん主演の「音楽劇 人形の家」(俳優座演劇プロデュース公演)を観劇してきました。相変わらず素敵な歌声でした。
ノルウェーの有名な劇作家のヘンリック・イプセンの代表作「人形の家」
私はこれまでタイトルは知っていましたが、舞台で観たのは初めてでした。
今回の舞台では、ストーリーがとても分かりやすく描かれていて、愛妻家に思える夫の偽善に気付いた主人公のノーラが、ある出来事から意外な行動に出ます。
タイトルの人形とは人形のように愛でられ家庭に縛られている主人公のノーラの事で、女性の自立、自我の目覚めが大きなテーマになっています。
土居裕子さんは妻のノーラの役です。
歌で語るシーンが各所にありますが、それがとても美しく心地よく響き、夫役のヘルメルとのデュエットシーンやバックコーラスとのハーモニーなど、歌のシーンが物語を上手く盛り上げるように演出されていました。
セリフと歌が流れるように紡がれているのです。
観劇して目に焼き付いているのは、舞台のセットです。
円形のパネルに妖艶な女性を描いたクリムトとミュシャの代表的な作品が大きく描かれていて、そのセットを場面転換に上手く使っていました。
アールヌーボーの時代を彷彿とさせる絵画がとても印象的なのです。
きっとこれから「音楽劇 人形の家」を思い出す度に、そのセットの絵が目に浮かぶと思います。
キャリアを重ねて歌声に増々磨きがかかった土居裕子さんの演技が光る素敵な音楽劇でした。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《あんたは行けてええわい》
※92歳のばあばと娘の会話です。
「お芝居はええねー、あんたは行けてええわい、昔はよう行きよったけど、私はミュージカルを観たことは無いんよ、テレビでは観よるけどね、生は違わいね」
「お母さん、土居裕子さんの事は知っとるよね」
「地元出身の人よね、名前は聞いたことがあるよ、頑張っとるんじゃねー」
私は母に土居裕子さんのYouTubeを見せました。母はあー素晴らしい歌声だと聞き入っていました。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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