幾つになってもお洒落は大切

私が朝起きて階下に降りると、母がリビングでイラストを描いていました。でも何となくいつもと雰囲気が違うのです。ピンク色のTシャツに赤とブルーをあしらったマフラーを小粋に巻いています。

私はびっくりして「お母さん、どしたん、かわいいね」と言うと母は
「このTシャツ首まわりが大きかったけん、スカーフをしてみたんよ」とさりげなく答えます。
私は母の姿を見て思いました。「やっぱり人は身づくろいでずいぶん雰囲気が変わるんだなー」と。
母はいつも以上に元気が出ているように見えました。そして、そんな母から私も元気をもらいました。ファッションは本当に大事だなと思ったのです。
いつも母が座っている場所にぱっと花が咲いたようでした。

数日前に母はイラストを描いている風景を撮影するために久しぶりにお化粧をしました。そしてとても素敵に撮影することが出来ました。その時のスナップ写真を見て母はお洒落に目覚めたのかも知れません。

もともと母はとてもおしゃれセンスがある人でした。自分の持っているものを上手くカラーコーディネイトするのが上手で、コロナ前まではお出かけする時にもずいぶん気遣っていたと思います。
しかし、家に閉じこもるだけの毎日でだんだんお洒落心も失せていました。

ところがほんの小さなきっかけで母の心が動いたのです。
自分の明るい顔を見ると自分の姿から元気をもらうのです。
そしてそんな母の姿から私も元気を貰えます。

お洒落心は歳を重ねてこそ持つ努力をすることが必要なんだと知らされた出来事でした。

【毎日がバトル：山田家の女たち】

《この間撮影したんが刺激になったんよ》

★93歳のばあばと娘の会話です。★

「めんどくさいお思たら何でもめんどくさい、洗濯したピンクのTシャツがあったけど、首まわりが大きかったけんマフラーを見つけてやってみたら似合たんよ」

「お母さん、素敵よ」

「やっぱりこの間撮影したのが刺激になったんよ、家では楽でお洒落なんがええ」

ちよっとしかきっかけで毎日が楽しくなることがあるんですね。

最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

また明日お会いしましょう。💗