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母から学んだこと

インスタグラムに草間彌生さんと作品を撮影したシュールなショットがあった。それを母に見せると、「私は申し訳ないけど今が精一杯なんよ」と言った。私は唖然とした。母は念を押すようにこう言った。「あんたね、私がもっと力があったらええんじゃけど、申し訳ないけど今が精一杯なんよねー」と。

私は母の創作意欲の刺激になればと思い見せたのだが、母は自分自身と草間彌生さんを同じステージにいるアーティストと考えて、その言葉を私に伝えたようだ。

母が伝えたかったのはクリエーターとしてもっと上を目指したいけれど、自分は今、最高に頑張ってこの程度だと言うことのようだ。

私は「この人はやっぱり凄い」と思った。
芸術に関してスタートも経験もまるで違うアーティストであっても、クリエーターとしては同じステージにいると思っているのだ。私は母のクリエーターとしての魂の高さを感じた。だからこの人は諦めないで、何処までも高みを目指すのだと実感した。

初めから違うステージにいると思わないで、自分の今の実力なりに目指すものに向かって突き進む、あっぱれなおばあちゃんだと思った。
私はそんな母を誇らしく思う。



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