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おばあちゃんがお化粧で元気になった
高齢者にとってお化粧をすることが元気に繋がると思った出来事です。
ほとんど毎日自宅で過ごしている93歳の母は、お化粧をする機会がめっきり少なくなりました。
コロナ禍と定年退職が重なった私も、最近は、めっきりお化粧をする機会が減りました。でもメイクをすると気持ちがシャキッとするものです。
仕事モードになると言うのか、とにかく気合が入るのです。
「だらだらよ、さようなら」そんな感じです。
数日前に母が久々にメイクをしました。
イラスト展の会場で流すVTRを作るために、制作風景を撮影したのです。
「あんまりせんでええけん、落とすのがめんどくさいけんね」母は最初はそう言っていました。
しかし、私がファンデーションを塗り始めると表情が変わってきました。
「あんた、上手にシミを消してくれんといかんよ」
そう言うと、拡大鏡でメイクが施されていく自分の顔を眺めています。
ほとんどない眉毛を私が一生懸命描いて見せると
「あんた、左右が違うがね、ちょっと薄いし・・・」と注文を付けるようになってきました。
「私のアイブロウペンシルで私が描こうか」
何となく母がその気になってきたようです。
「お母さん、アイメイクが目に入ったらいかんけん、目は止めるとこわい」
「ほうよ、目は心配なけんね」と言いながら
自分で目の周りをチェックして、ティッシュできれいにふき取っていました。
「お母さん、頬紅は少し濃いめに入れとくよ」
「あんた、これは薄いわい、私がつける」
そう言って、自分の化粧ポーチからお気に入りの発色がいいピンクのチークカラーを出して、付け始めました。
「口紅は、このオレンジにしょうわい」
とナチュラルなカラーを塗ろうとすると
「あんた、シャネルの赤にして」
そう言って、自分でしっかり塗ってから
「ほら、やっぱりこの色よ」と満足気です。
その頃になると母の表情に変化が生まれてきました。
いつも自宅にいる雰囲気とは違い、気合が入った表情になって、自信がみなぎってきました。
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女性にとってメイクは絶大だと思う出来事でした。
ばあばの表情が思いっきり明るくなったからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690246763545-I6RcgJ8PuY.jpg?width=1200)
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《時々メイクをするんもええねー》
★93歳のばあばと娘の会話です。★
「前はねー、毎日眉と口紅はキチンとつけよったけど、最近はぜんぜんせんなったねー、メイクしたら気持ちがしゃっきりすらい、落とすんがめどいけどね」
「お母さん基礎化粧品は使いよろ」
「化粧水と栄養クリームは、つけよるんよ、時々メイクするんもええねー」
私も時々母の気合いが入った顔を見たいなと思いました。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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また明日お会いしましょう。💗
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