ばあばと私の井戸端トーク◇昭和の人情
「ばあばと私の井戸端トーク」
昭和一桁生まれのばあばと戦後生まれの娘の私の会話を綴ります。
気丈な母と能天気な娘がリビングで話す本音の井戸端トークです。
何が飛び出すやら。
若い人にはきっと新鮮な驚きがあり、同世代の人には懐かしいと思うお話になると思います。
どうぞお付き合いください。
【私たちの昭和】
「お母さんにとって昭和って、どんな時代」
「人情が厚かったねー」
「今は隣近所の付き合いも違うよねー」
「昔、お父さんが山の学校に勤めとった時、ほんとに楽しかったんよー」
「昭和30年頃よねー」
「ほーよ、山の学校じゃったろ、教員住宅のお隣の奥さんと仲良しでね」
「お母さん、その頃の話し、ようしよるねー」
「あんた、楽しかったんよ、今日の夕飯は何にする言うて、山にフキを取りに行ったり、ツクシを採りに行ったり、イタドリも取りよったかな・・・帰ってから、一緒におかずを作ったりしよったんよ」
「ええ話じゃねー」
「近所の農家の奥さんが、フキのアク抜きの仕方を教えてくれたりね、味付けの方法も教えてくれよった、私らがまだ若かったけんねー」
「今からは、考えられんがねー」
「あの時代は、困ったらみんなで助け合いよったんよ、運動会には地域の人が参加しよったしね、絆が深かったんよ、楽しかったわい」
「何となく覚えとらい」
「あんた、前にも言うたと思うけど、教員住宅のみんなで毎日お風呂を沸かしよったんよ、下の川から水を運んで、交代でね」
「今から考えたらすごい事よねー、下の川から水を汲んで沸かしよったんじゃろ」
「みんな毎日交代よ、それがイベントみたいでねー、薪をくべる所に、栗やお芋を入れてねー、焼き栗や焼き芋を作りよったんよ」
「お母さん、私も食べたん覚えとらい、ホクホクで美味しかったねー」
「あんた、本当にええ時代よ、隣が何しよるか分からん今の時代からは考えられんわい」
「ほじゃけど、60年ほど前の話よね・・・」
この日は母と二人、そんな話で盛り上がりました。
私は近いうちにフキの煮物を作ってみよかなと思いました。
あれこれと井戸端トーク夏隣
母との井戸端トークには終わりがありません。次々に思い出が蘇ってきます。
母は幼い頃の夏祭りの事を思い出してイラストと俳句のコラボ作品を創作しました。
浴衣を着て家族で出かけた夏祭り、提灯の明かりと神社の賑わい、祭囃子が聞こえてきそうです。井戸端トークは二人にとっても懐かしい昭和回想の時間です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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また明日お会いしましょう。💗
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