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スマホのマナーを考えた

私の失敗談です。数年前の出来事です。厳粛な表彰式のイベントの司会をしている最中に司会台の下で何かがブルブル震えていました。それは確実に私のバッグの中からの音でした。
私は「しまった、電源をオフっていなかった」そう思ったのですが、もう遅かりしです。表彰式のゲストの人たちは自分の携帯の音かも知れないとソワソワしながら確認していました

しかし、発信源は私です。
救えたのは、一番重要な表彰セレモニーの前であった事と、携帯の呼び出しの振動音が長く続かなかった事です。
あの時ほど肝を冷やしたことはありませんでした。

「皆さん、携帯など音が出る電子機器は電源をお切りになってくださいますよう、よろしくお願いいたします」とお伝えした後で、私はこっそり携帯の電源をOFにしました

携帯にまつわる失敗は残念ながらよくあります

芝居を観に行った時のことです。
携帯電話を新機種に買い替えたばかりでした。観劇前に電源を切ったはずなのに、舞台が始まってしばらくして、携帯からメールの受信音が「プッ、プッ」と鳴っています
さほど大きな音ではないのですが、薄暗く静かな会館ではこれが妙に響くのです。音が漏れないように、バッグの上にコートを置いて防音を試みますが、消しようがありません。
舞台の一幕が終わる間、もう一度鳴らないかと、ヒヤヒヤしながら休憩に入るのを待っていました。
その後で、新しい機種は、一度電源をオフにしてからもう一度オフボタンを押さないと電源が切れない事が分かりました


自分の失敗は棚に上げて、他人の行為は腹立たしく思うものです。

映画館やお芝居の会場の暗闇で携帯を何度も見て、時間やメールをチェックしている人がいます。携帯から漏れる光が、興ざめなのです
「何て、モラルが無いのかしら、物語が台無しじゃない」と思いムッとしている私がいます。

ついこの間、携帯でいらっとした出来事がありました。
私が毎週のように訪れているカフェでの出来事です。店のスイーツが評判の、カジュアルでオープンなお店です。

そこで季節の紅マドンナ100%のジュースとカスタードたっぷりのシュークリームを注文して、ウキウキしていざ食べようと思っていた時の事でした。

隣の席の女性たちが「じゃー、彼女に電話しよう、テレビ電話にしたりして・・」そう言ってスマホをテレビ電話にしたのです。
すぐざまそのカフェはその人たちのリビングになってしまいました。

スマホのテレビ電話は便利だと思います。家族や友人と会話するのに様子が手に取るようにわかって、離れた人同士のコミュニケーションにはもってこいです。でもそれは限られた空間でのお話です。

「きっと、しばらくぶりなのね、まあ、しょうがないか、でもいくら何でもこの声は大きすぎる」と思いながら私はひたすら電話が終わるのを待っていました。
すぐに終わるだろうと思っていたのですが、会話は5分経っても続いています

聞くつもりが無くても、会話が耳に入ってきます。

もう15分も話しているのに、まだ終わらない

テレビ電話の相手の声は甲高い上に割れていて、とにかく耳障りなのです。
カフェにいた何人もの人たちが、好んでもいないのに会話の聞き手にならざるを得ないくらいの大きな声で、時折大笑いをするのです。

いらっとした私は、片方の耳を抑えながら最悪のコーヒータイムを過ごしていました。

その時、運悪く私の携帯が鳴りました
どうしても出なければいけない電話だったので、私はヒソヒソ声で話しましたが、長くなりそうなので、カフェの外に出て、会話しました。

私が席に戻ってからも、お隣のテレビ電話は何分も続き、
「じゃーねー、楽しかった、またね」そう言って電話は切られました。

私はカフェを出た後「テレビ電話をしていた人達に、私は何かを伝えるべきだったのかな・・・」と思いながら、自分もスマホのマナーをもう一度考え直そうと思いました。

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《私は聞こえが悪いけん・・・》


「そんな人もたまにおるねー、私は面白いけん聞きよんよー、そんなに気にならんわい、私は聞こえが悪いけんね

「お母さんスマホのマナーどう思う」

「マナーは守るべきじゃと思うよ、大衆の中ではね、ほじゃけど私は聞こえが悪いけんあんまりは分からんのよ

母のコメントに私はくすっと笑ってしまいました。私もそうならそんなにイライラはしなかったでしょう。しかし本質はそこではありません。やっぱりマナーは守らないと

携帯の吾子と繋がり冬ぬくき


母の毎日の楽しみは東京の妹からかかってくる電話です。呼び出し音が聞こえると少しでも早く出たいと慌てています。そしてめいっぱい元気な声で母親の役割をこなしています

私はその様子を見ていて母の愛を感じます。そして母はとても嬉しそうな顔をしています。一本の電話が親子を繋いで心がほっとになっているのが分かります。


最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗


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