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国際女性デーに思う
先日かつて勤めていたテレビ局の後輩から「ニュースで国際女性デーの企画を担当したので見てください」と連絡があった。その時、私は「国際女性デー」についての十分な知識がなかった。
「国際女性デー」は3月8日、国連によって制定された日で、ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことが起源だそうだ。
”すばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日”だと言う。
シンボルはミモザの花。フワフワとした風になびく黄色い小さな花で「幸せの花」と言われている。
ニュースでもミモザの花を飾るイベントをスタートに、様々な生き方をしている女性の今を紹介していた。
私は「国際女性デー」に自分の中のジェンダー、ジェンダーレスについて考えてみた。
私は小さい頃おてんばな女の子だった。その頃から女の子だからこうしなさいと両親から言われたことがほとんどなかったように思う。育った環境の中でいつの間にかジェンダーレスを学んでいたのかも知れない。
小さい頃の教育が自分の身に沁みついているのだ。
私は就職してテレビ局に入社し、30歳の頃に一度結婚について深く考えたことがあった。結婚退職が当たり前の時代だった。当時は女性のキャリアは結婚と同時に一度区切りが必要だったように思う。
ちょうどその頃、1986年に男女雇用機会均等法が施行された。その年は様々な女性の活躍を取材した記憶がある。
しかし、今以上に男女間格差が大きく、妻に変わって主夫をしていた男性は社会では特別な目で見られていた。
それから37年経った今も、男女の格差はまだまだ解消されていない。
国際女性デーに合わせた記事に掲載されていた「都道府県版ジェンダーギャップ指数」を見て私の住む愛媛は、政治、行政、教育、経済の分野でもまだまだ低い水準である事が分かった。
女性が結婚をし出産しても子育てに大きな負担を感じることなく生活でき、働きがいのある格差の無い会社人生を送る事は、まだまだ難しい時代だと思う。
私は結婚、育児の経験もなく好きな仕事を自由に続けて定年退職し、今に至っているがその中で、男女格差の解消のためにどんなことをしてきたかと問われると、本当に恥ずかしい。
「国際女性デー」を期に、もっと声を上げるべきだったと反省している。そんなことを思うと「国際女性デー」がある事は、とても大切だと改めて思った。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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