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劇団銅鑼(どら)のお芝居「おとうふコーヒー」身につまされました。

私はそのお芝居を観て、身につまされました。
劇団銅鑼どらの「おとうふコーヒー」です。

劇団銅鑼は今年8月に創立50周年を迎える東京の劇団です。

今回のお芝居のタイトル「おとうふコーヒー」不思議な取り合わせだと思っていたら、登場人物のおばあちゃんが、認知症に効くと信じている食べ物がおとうふとコーヒーだからのようです。

物語の舞台は、とある地域の特別養護老人ホーム
介護の現場で理想と現実のギャップに悩んだり、落ち込んだりしながら、入居者に寄り添う運営を心がけようとする所長を中心に介護について深く考える舞台でした。

入居している認知症のお年寄りの看取りの日に台風が襲います。

ホームに関わる様々な人たちの数年間のふれあいや関係性を伝える事で、介護の現場の問題点が見えてきます。

介護スタッフやボランティア、民生委員、医師のそれぞれの思いや役割も描かれていました。

おばあちゃんと性同一障害の孫との関わりからは、社会問題も浮き彫りになります。

理想の介護や看取りのために、地域社会はどうかかわっていくべきなのか、自分自身の将来を考えながら、身につまされることが多い舞台でした。

母親を看取ったばかりの友人は自分の介護と重なって複雑な思いになったと話していました。

作者の詩森《しもり》ろばさんは綿密な取材で、様々なテーマを取り上げている作家で、「おとうふコーヒー」でも岡山県のある町の老人福祉のあり方を参考にして、描いているそうです。
舞台の設定のような、思いやりがある人たちが関わっている、特別老人ホームがあるのであればそれは素晴らしいと思いました。

劇団銅鑼の「おとうふコーヒー」、心暖かくなるお芝居です。

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《私は娘がやってくれるけん幸せよ》


「おとうふとコーヒーかね、面白いねー、どんな味なんかなー、私はコーヒーは好きじゃけけん必要じゃけど、お豆腐は好きじゃないけんねー」

「ストーリーはどう思う」

「お年寄りの思いに添った介護はええよ、私は娘がやってくれるけん幸せよ

母に感謝されて、有り難いなと思いました。


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