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#33母からぶたれた私、その痛みは誰の痛みですか。


小さい頃は
親は完璧だと思っています。


間違っているなどとは疑いもしません。
あなたもそうではなかったですか。

そして、
その頃にそう思った記憶で
私たちは「思考のとらわれ」を
作っているのかもしれません。

母親にこんなことを言われたから
母親にぶたれたから
母親に・・・

だから、私はこんななってしまった。
私は母から愛されていない。

それは本当だったのでしょうか。

今日はこんな相談から始まりました。

職場の上司の期待に応えられない気がして
ざわざわして苦しいです。
追い込んでくる感じがします。

そこでSBFのワークで
過去を思い出してもらいました。

私は小学校6年生で 自宅マンションにいます。
部屋はなんとなく暗くて、
キッチンカウンターを挟んで母が向こう側にいて私は突っ立っています。
母におこられています。よく母から叱られていました。

罵声を浴びせられて黙っています。
怖くて何も言えない。
母が「ごめんなさいは?」
と、大きな声で怒鳴っています。

どんな気持ちでそこにいましたか。

怒られていることが納得できなくて・・・。
怖くて口が動かなかったです。
なに言っても叩いてくる・・・。
(あれ?何も言えなかったのでは?)

記憶の中のお母さんに何を怒っていたのかを聞いてみました。

この子は私が頼んだことをやっていなかったんです。
何をやっていなかったんですか
家事ですか?
違います。宿題ですか?
違います。

この子は家の鍵を持ていかなかったんです。

なぜ彼女は家の鍵を持つ必要があったんですか。

当時、私はお父さんと二人ともが働きに出ていました。私の帰宅が夕方6時頃でした。
だから、お姉ちゃんだった彼女に鍵を持たせました。
帰宅したら鍵を開けて家の中にいるように言いました。おやつも用意しておいておきました。学年も上がったし、普段の様子を見てお姉ちゃんならできると思いお願いをしました。

ですが、彼女は何度も鍵を忘れました。
小さい弟も一緒でしたし、
大切なこの子たちに何かあったらと
心配で仕方がなかったです。

この日はマンションのエントランスの植え込みからすっと表れて驚きました。
え?なんでここにいるの?家に入っていないの?
学校が終わってから数時間、二人だけで何をしてたの?
寒いし、外は暗くなり、おやつも食べないでお腹がすいてるんじゃないの?

こういうことが何度か合って・・。

また、ある時はエントランスずっとにいたのに、
友達の家にいたと嘘をついたこともありました。

だから、彼女に言い聞かせました。
叩いてでもこの子たちにわからせなければ思いました。

あの頃は大事なこの子たちにこんなことをやらせている自責と不憫さ、嘘をつかせることになってしまったこと・・。
それでもお姉ちゃんに協力してもらわないと生活が回らない、嘘はいけない、いろんな気持ちが混ざっていました。

えっ!

お母さんそうだったの。流涙・・。
おかあさん、
お母さんは私が好きじゃないから叩いたと思ってた。

そんな風に思ってくれていたの。
私が間違ってました・・。

母が叩いた行為は今も痛さが残っています。
ちゃんと鍵を忘れずに持っていたら 
お母さんに心配をかけなかったんですね・・・。

おかあさん、本当にごめんなさい。

叩かれた痛みの記憶は 
嘘をついたこと、お母さんとの約束を守らなかったことの心の痛みでもあり、お母さんがあなたをぶっていた時の心の痛みだったかもしれませんね。



解説を次の投稿でしますね。
続く。

SBFファシリテーター
山田季美予

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