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【★note名作記事】こどものあそびがおとなのあそび

こんにちは!山田星彦です。

みなさま、私がnoteで見つけた素晴らしい記事を紹介する「★note名作記事」をご覧いただき、ありがとうございます。

私の紹介する作品を楽しんでいただき、紹介先の記事へ、スキ・サポートなどをお送り下されば、私としても嬉しいです。

前回、童話の話をしましたが、今回は現実の子供の世界について書かれた記事を紹介します。現実の世界といっても、百年とか五百年も前の話ですので、ちょっとしたタイムスリップですね。

では、さっそく紹介をはじめましょう!

Kanesaka Naotoさん、[ブリューゲル『子どもの遊び』の中で日本探し][メンコとビー玉のご先祖さまの話]

今回は、Kanesaka Naotoさんの[ブリューゲル『子どもの遊び』の中で日本探し][メンコとビー玉のご先祖さまの話]を紹介します。

西洋のあそび

Kanesaka Naotoさんは児童館で実際に子供たちと遊ぶかたわら、昔ながらの遊びについて研究したり、その遊び道具を集めたりしておられます。

[ブリューゲル『子どもの遊び』の中で日本探し]では、1560年にブリューゲルという人が描いた西洋の風俗画が取り上げられています。この絵は、ぱっと見た雰囲気は「洛中洛外図屏風」や「ウォーリーを探せ」のようなおもむきなのですが、そこに描かれているのは、数えきれないくらいたくさんの子供!

しかも、みんな何かしらの遊びをしています。おそらくこれは、当時の子供たちの遊びを後世に残すべく描かれた絵なのでしょう。

というわけで、この絵には昔の西洋の遊びが目白押しなのですが、その中には、現代日本の遊びと共通のものが多くあります。

例えば、コマ回しや竹馬。誰でも一度は遊んだことがありますよね。Kanesakaさんはそういった遊びを絵の中から見つけて、するどいツッコミまじりに取り上げておられます。

なかには、糞尿をもてあそんだりと、「それは遊びなのか?」というものもありますが(笑)、どれも「やった!やった!」と思えるものばかりで、子供の遊びは、洋の東西や時代も越えても、あまり変わらないということが理解できます。

みなさんの子供のころの姿が、必ずあの絵の中には隠れていますよ!

泥メンコ拾い

[メンコとビー玉のご先祖さまの話]の記事には、泥メンコというものが登場します。これは、メンコというより、おはじきに近いものです。焼いた土で、小さな文様や人形ひとがたを表しています。

おはじきは我々も遊んだことがありますし、これは古いといっても江戸時代のものなので、現代の日本から遠く離れた話ではありません。

しかし!

この記事を読んだ僕は、「まさかそんな楽しみかたがあったとは!」と驚きました。

この記事でKanesakaさんは、泥メンコで遊んでいるのではありません。泥メンコを拾っているのです。そう、まるで、化石の発掘みたいに。

さて、Kanesakaさんはある場所に出かけ、そこに落ちている泥メンコを探すのですが、いったいどこで拾っていると思いますか?

地層?
貝塚?
海底?

ちがいます。

正解はなんと、千葉の畑(笑)。

詳しくは記事を読んで頂きたいのですが、東京近郊の畑からは、この泥メンコをはじめ、器のかけらなど江戸時代の生活用品が頻繁に「出土」するそうです。

その発掘調査が記事でレポートされているのですが、とにかくこの泥メンコ拾いがめちゃくちゃ面白そう!

Kanesakaさんも当日いくつか拾っておられます。

畑の土に混じっている、小銭くらいの大きさの泥メンコを見つけるわけですから、これはまるで、子供のときにプールでやった宝探しです。

畑でこんなものが出てくるとしたら、そこでの農作業が楽しくなりそうですね。

さいごに

紹介させていただいた、Kanesaka Naotoさん、そして、読んでくださったみなさん、ありがとうございました!

ここで紹介されているのは、すべて子供の遊びです。しかし、それを日本の遊びと比較したり、宝探しみたいに拾ったりと、読んでいる我々も楽しくて、つい夢中になってしまいます。これはもう、立派な大人の遊びといっていいのではないでしょうか。

「こどもはおもんない時間を楽しくする天才」とKanesakaさんは記事の中で述べておられますが、僕からしたら、Kanesakaさんこそが、つまらない時間を楽しくしてくれる天才だと思いました。

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