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2022年7月の記事一覧
【短編小説】部屋と空き缶と君の遺体と
清原恭介は重たい身体を起こした。
くそ……昨日の記憶が全然無い……
頭が…………頭が……痛い………………
立ち上がると、無数の空き缶がゴロゴロと足にまとわりついてくる。
蹴飛ばしながら歩くと、今岡翔吾が床に転がっているのが見えた。
「おい、起きろよ。ここ、俺の家なんだけど」
そう言って首筋に手が触れた時、あまりの冷たさに背筋が凍りそうだった。
死んでいる…………?
首筋や手首で脈を探しても