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【図解1064~1067】第8回図解お茶会開催レポート(zoom開催)

2020/12/19(土)に、図解が好きな人同士で図解について語り合う「図解お茶会」の第8回をzoomで開催しました。

今回のお茶会には寺田絢子◆ITインフラを支えるクラスアクトさん、ぺんちゃんさん、しおりんさんの3名が参加してくださり、満席での開催となりました。ありがとうございます!


参加してくだった方

寺田絢子さん

クラスアクトという会社で営業・広報・採用をされている方。

仕事の資料をパワーポイントで作ることが多く、最近は「ITインフラをもっと身近に感じてもらえるような図解にチャレンジしたい」と思っているそうです。

図解をしている人が身近にはあまりいないもののTwitterなどで見る図解から日々刺激を受けており、もっと図解を楽しみたいと参加してくださったとのことです。

図解を意識し始めたのはつい最近とのことですが、お茶会中も熱心にメモを取る姿やただ聞くだけでなく自分なりに話題を準備して場を盛り上げようとする姿勢が印象的でした。


ぺんちゃんさん

デイサービスの業務支援システムKotobukiの開発者の方。

営業資料や顧客向けのコンテンツづくりに図解を取り入れたいとのことで9月頃から図解に積極的に取り組まれ、最近はご自身のHPにも多く活用されています。

また、お茶会後にご自身の学びを図解にしてTwitterに投稿されるなど、図解に対する高い熱量を感じます。

前回のお茶会に参加して、とても楽しかったのでまた今回も参加していただけたとのことです。ありがとうございます!

今回もご自身との仕事とも関連つけながらの発言のほか、お茶会後におすすめの本をすぐ買うなど熱意とフットワークの軽さが印象的でした。


しおりんさん

図解研究家として、文章や会話を図で表す「図解」を用いた仕事をしているプロの方。

図解はテキストやプレゼン資料の代行作成業務で使われる他、日常での判断を図解で考えて省エネするなどの普段使いの活用もされているとのこと。

また、ストアカという学びの講座サイトで図解ワークショップをされており、最近同講座が日経doorsの取材も受けたそうです

参考:□○→の記号だけで分かりやすく!「図解」テクニック

「図解」そのものについてお話しする機会がなかったので、図解が大好きな方々と是非交流したかったとのことで、ご参加いただきました。

学生時代から図解に取り組んでいたとの言葉通り、図解する内容と図解を通して関わる人への真摯さが印象的でした。



お茶会で出た話題

●図解するテーマ
・未知のテーマの図解に挑戦する時のインプット
「日常のこと」を図解にしてもいい

●図解の描き方
・図解の使い分け方(作成の時間軸や用途、内容など)
・図解はある程度「寝かせる」のも大事
・難しい概念をうまく図にするには
・図解する時に思考停止してしまったら
・図解する際の、みなさんのこだわりポイント

●図解の学び方、教え方
・図解を学ぶ人のハードルと、図解の上達法
・まず使いやすい図解の型(ベン図型、プロセス型、マトリックス型など)を覚え、実践する
・図解と守破離
・図解の教え方(「成功体験」と「仕事とのつながり」がポイント)
・図解の講座を受けにくるのはどんな人?
・学びたい人にどんな図解本をおすすめする
・学びに来た人は図解は素人だが、「その道のプロ」として敬意を払う

●その他
・図解のこわさ(図解にせず切り捨てた部分について反論されるリスク)
・図解の普及に取り組んでいる団体、図解(特にシンプル図解)をもっと普及させるには?
・図解とグラレコ  など



お題の図解

事前にお題の文章を出し、当日その図解を見せ合うという企画を行いました(自由参加)。


各人の図解はこちら。

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20201220良い批評はズームインとズームアウト両方必要

20201220良い批評はズームインとズームアウト両方必要2

20201220良い批評はズームインとズームアウト両方必要3

20201220良い批評はズームインとズームアウト両方必要4

1枚目:ぺんちゃんさん
2枚目~4枚目:私(山田太郎)

今回も、それぞれが描いた図解の意図を説明した後、一覧画面で比べながら感想などをコメントし合いました。

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図解を見ての感想(一部抜粋)

・ぺんちゃんさん(上段左)の「解像度×広さ」のレベルが熟練度により上がっていく(人のアイコンのついたグラフ)という考え方が興味深い
・「クリティカルモード」は「極度に集中した状態」という意味?→バイオリンなどで指揮者が各パートの演奏について批評する時の状態を指したもの
・仕事として図解をするなど図解に伴う責任が大きい場合などは、語句の解釈等をきちんと確認することが重要(今回は解釈の違いを楽しむためあえて確認せず図解しました)
・お題の元にするつぶやきの抽象度を高くすると、図解化の難易度が高くなりやすい→選択の余地がある時は、参加者のレベルにあわせたつぶやきを選択するとよい
・参加者の方のつぶやきを元に図解をすると、自分が解釈したいとの答え合わせが出来るのがよい
・アイコンの使い方にも図解作成者の意図が出る。何種類か作って受け手に合わせて選択するのもあり


参加してくれた方の感想(一部抜粋)

寺田絢子さん

図解を始めたばかりの初心者ですが、みなさん快く向かい入れてくださりうれしかったです。

図解を始めたはいいが、伝えたいことを「どのように言語化したらいいかわからない」と思っていました。
図解お茶会を通して気づいたことは、”図解することに意味を持たせなくてもいい”くらい気軽であるということです。

自分で敷居を高くしていたところがあったので、図解するテーマにこだわりすぎず、頭の中や身の回りをロジックに落とし込むことから始めてみようと思えました。

私は普段、仕事で使用する資料作成などで図解を使っていますが、図解の活かし方について考えを深めていくことができたので、とてもいい機会でした。

ぺんちゃんさん

図解の上達法のヒントをもらいました。
・図解のパターンを頭に入れる
・パターンから図解できそうなものを探す訓練
まずはこれから取り組んでみようと思います。
おすすめしていただいた本、図解思考の技術を購入し、読んでいます。
グラレコは適性によるところが大きいと感じますが、時間をかけて概念や文章を図解することは、練習するとスキルが上がりそうなのでやってみます。
ありがとうございました!

しおりんさん

本日は本当にありがとうございました!
30分以上オーバーしてしまいすみませんm(__)m
普段はなかなか聞くことのできない、
貴重なお話をたくさんさせていただきました。

私も、図解を学ぶ人のハードルの話は大変に興味深かったです。

山田さんのお言葉の「思考停止」がどの段階で起きて、どのようなハードルを感じているのか、どうしたらハードルをクリアして前に進めるのか、もっと詳しくリサーチしたいと思いました。

上達方法について、仕事としての図解と、ライフワークでの図解は、「数をこなす」という手段は同じですが、その数のこなし方は、1人1人に合った方法があるのですね。

また、図解そのものを教えている人が少ない、というのも強く再認識したことでした。

私自身としては、永田豊志さんのようなシンプルな図解を、仏教でいう法施のように、伝えた方が、その良さをまた次の人に伝え…というように広めるような講座をつくっていきたいなぁと感じております。

主催者として、皆様にお話を振ったり、タイムマネジメントをしてくださったり、心地良い雰囲気づくりをしていただいて、本当にありがとうございました。


私自身は、未知のテーマの図解に挑戦する時のインプットの話(場合によっては本を数冊読むことも)、図解を教える時にどういう段階を踏むか(特にどのタイミングから仕事に使い始めるのがいいのか)が特に印象に残りました。


お茶会を終えて

まず、今回も参加していただいた方々が図解の気軽さ、図解上達法のヒント、図解を学ぶ人のハードルなど、それぞれに持ち帰っていただいたものがあり良かったです。

私自身は、今回のお題図解がかなり歯ごたえのあるものでしたがその分学びも多く、自分自身の図解スタイル(全てを図解するのではなく、ポイントを絞って一点突破で図解する)についても再確認できました。

また今回の「図解を学んだ人が続けるためのハードル」についても考えを深めることができ、今回も実り多いお茶会だったと感じています。


最後になりましたが、開催にあたりシェアやコメント、いいねで応援いただいた方、本当にありがとうございました。

そしてご参加いただいた寺田絢子◆ITインフラを支えるクラスアクトさん、ぺんちゃんさん、しおりんさん楽しい時間をありがとうございました!

次回は2/5(土)にzoomで開催する予定です(新型コロナウイルスが落ち着くまでしばらくzoom開催になります)。

またnoteやTwitter等で告知しますので、興味のある方はぜひご参加ください!

今までの図解お茶会レポートはこちら(マガジンをフォローすると更新がメール通知されて便利です)。



おまけ

今回のお題図解作成にあたり描いた下書きです。

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つぶやきをキーワード化して書き出し、構造を把握。

ここから下は表現の検討。

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今回は使っている用語も難しく、どこまで図解に入れるかにかなり頭を悩ませました(前述のようにあえて用語の定義は確認していません)。

最終的に「最重要ポイントを一点突破で図解にする」という自分のスタイルに立ち返り、「ズームイン」「ズームアウト」「良い批評」というキーワードで2軸マップとベン図(一番下と下から3番目)を中心にまとめました。

なお図解を見た人に「自分のズームアウト・ズームインのレベルはどれくらいか?どうすれば右上に行けるか?」と考えてほしいことを含めて、清書段階で「あり・なし」で表現するマトリックスではなく連続性の中で表現する「2軸マップ」に変更しています



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