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【アナロジー書式・図解1248~1252+再掲】塩水は分けて(蒸留)から飲め(2021/3/28追記)

この「アナロジー(類推)書式」は、日々図解を描いている中で気づいた物事の共通点やつながりを、応用しやすいように抽象度を上げた図解にまとめたものです。

類似と思考」読書メモ図解で出てきた「抽象化されたフラグメント」や「カテゴリー」レベルの図解です

まず抽象度の高い「アナロジー書式」を紹介し、その後にその考え方を使ったより具体性の高い図解を紹介していくので、関係性に目を向けながら読んでいただければと思います。

具体例の図解は気づいたことがあれば適宜追加していきます

2021/3/28 アナロジー書式部分に「共通する目的」「共通する構造」を追加、具体例に「まず「~したい」と「~すべき」をわける」を追加


◆アナロジー書式:海水は分けて(蒸留)から飲め

20210324アナロジー書式:塩水は分けて(蒸留)から飲め

【ベン図型(変則)】塩水のようにそのままでは飲めない(対応が難しい)問題は、塩水を蒸留して純水にしてから飲むように、内容を分離すると対処しやすくなる。

塩水はそのまま飲まず、分けてから飲もう。



上の図解と、この後紹介する具体例の関係は以下のようになります。

20210324アナロジー書式:塩水は分けて(蒸留)から飲め

【共通する目的】対応しずらいものを対応しやすくし、目的を達成する
【共通する構造】対応しずらいものに特定の方法を用いて、対応しやすい要素に分離する


◆具体例

間違いを指摘されたら人格と行動を分離しよう/飲めない塩水は蒸留すれば飲める(再掲)

20210324間違いを指摘されたら人格と行動を分離しよう

20210324飲めない塩水は蒸留すれば飲める

先日投稿した、今回の書式の元になった図解です。まず1枚目の「人格と行動」の図解を思いつき、そのアナロジーとして2枚目の「塩水」の図解を考えました。

「人格と行動」は心、「塩水」は飲料水の確保(または科学の実験)という一見遠いテーマですが、「まざり合っているものを切り分けて対処しやすくする」という共通点があります。

2枚目の塩水という言葉は、ことわざ化したアナロジー書式のタイトルにも登場しています。


「~したい」と「~すべき」をわけて自分の心を整理する(再掲)

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参考:【図解489,490】「~したい」と「~すべき」をわけて自分の心を整理する(武田友紀さんツイート図解)

まじめな人や良心的な人ほど、自分の本心である「〜したい」と常識や他人の声などの「〜すべき」が無意識に混じりがちなので、「自分は今どうしたい?」を普段から問いかけ、自分の中から本物の「〜したい」が浮かび上がってくるまで少し待つのがポイント。

このアナロジー書式のグループで一番最初に描いた図解で、下の武田友紀さんのツイートの表現にヒントを得て作成したものです


複雑な問題な問題はまず切り分ける

20210324複雑な問題はまず切り分ける

仕事関係への類推その1。複雑な問題はまとめて一度に対応するのが難しいので、まず全体像を整理し、対応しやすい問題と対応しにくい問題に分離して、手を付けやすいものから手を付けるとうまくいくことが多いです。

整理した結果対応しにくい問題を優先して対応する場合もあるでしょうが、その場合でも「問題の地図」ができている分全体的にはスムーズに進みやすいはずです


全部は頼めなくても、一部なら頼める

20210324全部は頼めなくても、一部なら頼める

仕事関係への類推その2。仕事全体を頼むのは無理でも、内容を整理すると部分的には頼める仕事も出てくるもの。特に責任ある立場の人ほど、頼める仕事は頼んだ方が全体としてうまく回りやすいものです。

仕事を整理して分離する余裕さえない場合はお手上げですが……


剪定(せんてい)すると残った部分はよりよく育つ

20210324剪定すると残った部分はよりよく育つ

自然(植物)関係への類推。剪定(せんてい)前の状態を「残したい部分と残したくない部分への栄養供給が混ざっている状態」ととらえると、「剪定=残したい部分を分離し、栄養を集中させる」となり、図解のようになります。



◆この書式化の教訓

アナロジーを考えていて、最初の「まざり合っているもの」のまざり合い方は様々なレベルがあるのが面白く感じました。

今回取り上げた図解は「融け合っている」レベルでしたが、たとえばパズルやレゴブロック、もつれた糸などをテーマにすることも可能でしょう。

また、今回は「やり方」寄りの話だったので分離することのメリットが前面に出ましたが、「生き方」に関するテーマの場合はむしろ「融け合ってこそ」という側面もあり、分けるのも場合によりけり(純水より塩水の方が役立つ場面もあるでしょう)ということに気づけたのも興味深かったです。



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