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絵画観察トレーニング③

#基本情報
題材:Venice The Giudecca
アンリ・エドモン・クロス作
1903年
水彩、グラファイト、木炭によって描かれた。
点描技法を用いた新印象派
鮮やかな色彩と光の調和によって、風景の美しさと雰囲気を表現している。

①全体のコンテクスト
時間:昼間 雲があるが晴れ、空が明るく、日が直接書かれているわけではないが日の光を感じる
場所:海の波止場に船が止まっている。
状況:海の波止場に船が数隻止まっている。中央に黄色い帆の船、右側に紺色の船体の大きな船の船首?奥の方には教会のような建物がある。右側にも建物が並んでいて、奥行きを感じる。岸が続いているだろう。

②フォーカルポイント
黄色い帆船 中央の黄色い帆船が目立っている。目立つその黄色が海に反射して揺れて見える。穏やかな海の音が聞こえる。手前のボートには人が乗っている。

③残りの部分を区切って観察

右側の船:大きな紺色の船体の船首が描かれている。
イタリア国旗が風になびいている。
海に紺色が反射している。
手前には茶色のボートがある。

間にある建物:二つの船の間から特徴的な建物が見える。
丸いドーム状の屋根ととがった塔のような屋根。
先日函館で見た教会に似ている。時間を知らせる鐘の音が聞こえてきそうだ。

左側:一隻の小さな白いヨットが浮かんでいる。その奥に建物がいくつか並んでいて、右側の教会のような建物から岸になり繋がっているのが想像できる。

空:数種類の青と白、ほんのり赤で描かれている。雲の流れ、心地よい陽気、気持ちのいい風を感じる。

④全体図から解釈
ヨットの上から波止場の様子を描いている。穏やかな海、鮮やかな空の様子から、この街の心地よい暮らしの様子が感じられる。

この絵を見たときに、空の鮮やかさ、海の反射の美しさを感じた。クロスという人が鮮やかな色彩と光の調和によって、風景の美しさと雰囲気を表現しているということを知って、まさにその部分に惹かれたんだなと思う。
見たものをそのまま描くのではなくて、自分というフィルターを通して世界を描くという姿が素晴らしいなと感じ、自分もそんな活動をしたい。

カバー画像は私の地元付近である長野県白馬村の風景をplayground AIでエドモン・クロスの画風に寄せて生成してもらった。 
プロンプト:
painting inspired by Henri-Edmond Cross.
painted by watercolor, graphite and charcoal.
Neo-impressionism.
"using the pointillism technique"
expressing the beauty and atmosphere of the landscape through the harmony of delicate colors and light.

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