YouTubeで思い出したアオハル的作品をちょっと振り返る?
YouTubeを観ていたら…
何気なくYouTubeを観ていたら、気になる動画が↓
橋本環奈を観て、というよりはこの曲のタイトル「天使のゆびきり」を見たとき、私はちょっとおセンチな気持ちになりました。そうですね、昔、こんな話を映像で観た記憶がありますね。
そう、夢の中へ、庵野秀明、ガイナックス、白泉社、津田雅美…と思い出したあなた…多分、山田(仮名)と感性が近いかもしれませんね。
ということで、毎度お馴染み誰得記事となる今回は、天使とゆびきりしている相手側の話(?)である「彼氏彼女の事情」・通称 カレカノを取り上げてみます。
◯◯のあらすじ!
dアニメストア様のお言葉を借りると、
今風に言えばアオハル感満載ではありながら、物凄く重い感じはしない、そんな作品だと思います。
原作が月刊少女漫画雑誌・LaLaに掲載されていた少女マンガであったため、見た目も中身もブーデーの漢が男子禁制的少女マンガゾーンで少女マンガを買いに本屋にいく映像は、美しいお花畑に土足で入っていくような戦慄を他の方に与えていたのかもしれません。
◯◯days
そんな私のおセンチな話はさておき、彼^2はその後、1998年、庵野秀明監督によりアニメ化されます。
原作の津田雅美による今のヘタなライトノベル以上の明確で、かつ、それなりに周りにいそうな学生像を配置し、あまり世間とズレてない設定と作画を持ち合わせ、当代随一の演出家によってアニメ化されたわけですから、成功しない理由がないと思います。
2019年にBlu-ray化されたのも頷けます↓
探しものは何ですか?
原作でも、その後の登場人物の展開が大きく変わる劇中劇「鋼の雪」です。
アンドロイドを創った天才科学者が遠い惑星で静かに最初の"作品"・アンティークと共に暮らしていたところ、"最新型"であるネオモデルが訪れる…といったところから始まるのですが、
という心の葛藤を主題に据えたものになっています。この話から、雪野と有馬の様子も変わっていきます。
本作のキャラクターブックには、鋼の雪が台本形式で作られていますが、大人の都合(確かアニメ化の方が原作の進行に追いついた? アニメ制作に関するトラブルほか色々…)で映像化されていません。
関係者のみなさん、せめて鋼の雪を是非アニメ化してください!
ホント、鋼の雪だけでもお願いします。OVAでもいいですよ。もし、配信限定アニメなら課金してもイイっす。
アオハルだけで終わらない…本当の「ゆびきり」
鋼の雪で天才科学者を演じた雪野とは対照的に、有馬の苦悩は深まります。しかし、紆余曲折もありながら、雪野の手を借りながら、ふたりは恋から愛にシン・カしていき、また友人たちも成長していき、無事高校卒業…で幕を閉じます。
この彼^2はマンガにありがちの際立ったキャラクター設定ではありながら、実際は登場人物の内面に焦点を合わせた心象表現が中心となっているところは特筆すべき点だと思います。作画には若干変化は見られるものの、津田雅美の緻密な描写が読者を引き込んでいきます。
原作のクオリティは高いのですが、もし、最後まで庵野秀明によってアニメ化されていたなら=緻密な心象表現を劇メーションで表現されていたなら、本作品はノベライズ以上のより高い評価を受けていたであろう点が、もったいないと思う点ですね。
とはいえ、良作の少女マンガであることには変わりなく、手に取ってほしい作品の1つですね。(了)
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