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自己啓発好きが教える大学生の時に読んでおきたかった本5選

大学生には時間がある。

もちろん、毎日やることが多くて逆に時間がない、バイトが忙しいであったり、何か目標があってそれに向かって頑張ったりと、忙しい人も多いことだろう。

そういう人はこの記事は読み飛ばしてもらっても大丈夫。

この記事の対象はバイト、授業、サークルなど意外でダラダラする時間が多いと思っている大学生に読んでもらいたい本です。
(振り返ると大学時代の僕はどちらかというとこの部類に入っていた)

Creative Calling

この本は僕が社会人になって出会った本ではありますが、

「創造力」は誰にでも備わっているもので、限られた人に与えられるものではない

もっと早くこの本を読んで、この「感覚」に気づきたかった一冊です。
大学生の時間がある時こそ、その有り余る時間と挑戦できる若さから「創造性」を育てる大事な時間であったと今は思います。

この「感覚」については下記の僕がnoteを始めようと思ったきっかけの記事を読んで頂くとなんとなく伝わるかもしれません。

生き方(稲盛和夫 著)

京セラの創業者、稲盛和夫さんの著書です。

稲盛さんが京セラを創業する時の苦労や、生きてきた中での苦労から得た教訓を綴っている本です。
正直にいうと、最初読み始めた頃は「古い」「昭和くさい」という印象がとても強い本でした。

「努力は報われる」
「成し遂げるためには強烈に思うこと」
など、社会で生きていくためには精神論が最も大事である。

そんなことが書かれており、
これを読んだ当時(社会人1年目の終わり)は、「自分はもっとスマートに物事をこなすんだ。必要なのは精神論じゃない」
などと高を括って読んでいたのを覚えています。

しかし、稲盛さんが伝えたかったこの「精神論」は、
現代の「先が見えない」世界で、
さらにはモノまでもが情報を発信する「情報に溢れた」世界で、
「自由度」が増した世界で、
重要視されがちな「何かを為すこと」が大切なことではなく、
もっと精神的な部分からくる「どのような心持ちで成すか」ということの大切さを教えてくれる本です。

人間本来、「何かを成す」から生き様が残るのではなく、
どんなことに対しても、自分なりの「どういう心持ちで成すか」という心の在り方が人から人へと伝搬することで生き様、生き方が見えてくる。

大学時代は「自由」と「自信」に溢れて、何にでもなれると思える時期だと思います。
僕自信、「何がしたいか」や「(社会的に)どうなりたいか」という考えで就職活動をして、結果として今の職についています。

でも、大学の時にこの本を読んで、もっと「人間としてどう生きたいか」ということを考える時間を作っていれば、お金や社会的立場に囚われず、自由にやりたいことを見つけられたのではないかなと、後悔しています。

もちろん、社会人になってこの本に出会って、考え方が少しずつ変わってきたのは事実ですが、
大学という社会に出る前の人間形成期に、社会の意見に囚われない「精神的な」考え方を身につけておきたかったなと思います。

とはいえ、今での遅くないと思っているので、自分の生き方を探しています(笑)

君に友だちはいらない

なんと衝撃的な名前の本でしょう。

これは2年ほど前にお亡くなりになったエンジェル投資家の瀧本哲治さんの著書。

結論から言えば、「友達」ではなく人生を豊かに、高めあえる「仲間」を作りなさいという本。

大学時代は学校、バイト、サークルと人生で最も友達が増えやすい時期と言っても過言ではないでしょう。

そんな友達の中で、なんとなくの付き合いではなく、自分の人生で夢や目標に向かって一緒に高め合っていける、切磋琢磨していける仲間を作っていくことの大切さを教えてくれる本です。

正直、この本を読んだ時、ここでいう「仲間」といえるほどの「友人」は今の僕にはいないと思って、ショックを受けました。
でも社会人になると、意外と知り合いの層が増えない、ましてやコロナのご時世で人脈がなかなか広がらない。

一方で、大学は何かと人と出会う機会が多い中で、いかにそういう「仲間」を見つけられるかが人生において大きい決断の時や何かを成す時にアドバンテージとなって返ってくる。

そんな仲間作りは大学時代にできたら良かったなと思って、この本を紹介しています。

金持ち父さん貧乏父さん

これは有名な本ですよね。

お金持ちのメンタルとは、お金持ちの考え方とは、といったファイナンシャルリテラシーを養う考え方の教科書と言っても過言ではないでしょう。

飲み会や趣味などにバイト代をつぎ込むのも、結果として楽しかったのでいいのかもしれないですが、
投資やお金の教養が身につくことへの自己投資も若いうちからしておくべきだったなと、後悔しています。

この本を読んだからと言ってお金持ちになれるわけではなく、
どちらかというと自分の人生とお金の関係について考える機会を与えてくれる本だと思います。

お金はないけど時間はある、そんな大学生は社会に出る前に人生の大事な教養としてお金と人生のことを考える時間を作ってもいいのではないでしょうか。

砂漠(伊坂幸太郎 著)

「自己啓発と言いながら小説かよ」と思われるかもしれませんが、小説を侮るなかれ。

「砂漠に雪を降らそう」
そんなフレーズが出てくる冒頭、果てのない砂漠はまさに「答えのない社会そのもの」である。
そんな「砂漠」にポツンとあるオアシスの街が、まさに社会に出てもなければ、学生と言うには自由な時間がある「大学時代」である。と

そんな「オアシス」から社会を眺めては「僕にはあの砂漠(社会)に雪を降らせることができる(変革を起こすことができる)」と信じて止まない少年と、そんな彼に引き寄せられた仲間たちの変哲の無い、ただちょっと奇妙な大学時代を描いた物語です。

僕自身、大学時代には「自分は特別だ」「大学生のうちに意味のあることをしなければ」なんて思いながら、「意味のあること」を探しながら結局ダラダラと時間を過ごしていた。

結局、意味のあることは振り返ってみると残っていなくて、残っていたのは後悔。

しかし、この本を読んでみると「何が大事か」なんて考えずに、
「目の前のコレ!と思ったことに飛びつくこと」
「意味なんて考えずにやりたいと思ったことに飛びつくこと」
「自分の選択に自信を持つこと」
そして「意味のないことでも笑って過ごせる仲間を作ること」

こういう考え方が実はすごくかっこ良かったんだ、そんなことを思わせてくれました。

そう思えると、自分が過ごしてきた意味のないことで盛り上がっていたあの時間や、意味もなく徹夜して飲んで騒いで、そんな関係を持てた友人は大切なものであったと気づかされる、そんな小説でした。

最後にの本を持ってきたのは、最初4つはどちらかというと「自己を啓発する」ための本。

でも「砂漠」は「意味のないことを肯定する」本。

何か矛盾しているようで、でも結局は意味なんて、人生においては意味がなく、
意味がなくても自分の選択に自信を持って行動できる、
意味はその時考えなくても後から自分の資産となって付いてくると思える、
最終的にはそんな人生を送れるといいのかもしれないなと思って、最後にこの本を選びました。

こんなご時世ですが、時間のある学生の皆さん、是非上の本を読んで何か自分なりに感じられるものを見つける機会にしてもらえると嬉しいです。


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