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本と公園①① 〜誰かのちょっとした楽しみに〜

そういえば、ぶんじ寮の仲間が作ってくれたプロモーションビデオみたいなもの。ずっと載せてなかったからこれからは、最初に載せるようにします。今の自転車屋台になる前の動画だけどよかったらぜひ。



朝9時45分スタート。いつもより少しばかり早く来た。
今日は公園の隣の敷地の草刈りをしているようで、朝から機械音が騒がしい。

設営を終えると、一人の男性がやってきた。近くに住んでいて散歩中とのこと。話を聞いていくと、どうやら市内の有名なカレー屋のオーナーさんらしい(笑)そしてさらに清掃会社も経営されている方だ。
さらっと概要を話した後に
「本好きなんですか」
「好きっちゃ好きですけど、屋台で場を持つとなったときに自分が何を提供できるかって考えたときに部屋に本がたくさんあったんですよね」
「あのー何だっけ、西国分寺と国分寺にあるカフェ、、、」
「クルミド!」
「そうそう、僕も本好きで、あそこに並んでいる本も買ったことがあるんだよね」
というような話をした。せっかくのご縁なのでFacebookを交換してお別れ。
終始物腰の柔らかい方で、自然体というか、穏やかというか。今度お店に行かなきゃ。

昼間は暑いのでそんなに人が来ないというか歩いてすらいない。

しばらくして自転車のおじさんが来た。
開口一番、「本を売っているんですか?」と聞かれる。まだ販売はできないがいずれできるようになることを伝えた。その後、少しおしゃべり。この辺は史跡を見に市外から来る人が多いから、結構良さそうだねと言っていた。また、郷土史やここの歴史に関する本を置くと良いかもねと簡単なアドバイスも。
「年寄りは考古学とか歴史学にハマるからね、私もその1人だし」
「そして年寄りは話したがりだからね、ここで話し相手になってもらうのはありがたいかもしれない」
と言っていた。さらに出店のアドバイスも。
「普通、店の場所を選ぶときって安さで決めるじゃん、家賃とか。でも、村上春樹とかは人の流れを見て選んでいた、まちをよく観察して、ここだ!って」
「今も駅から離れたところにモヒカンの店長がやってる居酒屋あるでしょ、あそこは自分で市場で魚を仕入れてきて提供しているから、毎日メニューが違うんだよ。そういう付加価値があるから駅から離れていてもいつも混んでいる。」
ひたすら話を聞く。知っている居酒屋の話で盛り上がる。
ところであの人は何者なのだろうか、聞くこともできず去っていった。

いつもの子供たちとお母さん。
明日から夏休みらしい。子供たちは毎日休みみたいな感覚なんだろうけど、保護者の方々は子供が1日家にいるって大変だよな〜と思う。ご飯作って、一緒に遊んで、寝て、毎日が戦場。
子供たちは今日もいろんなことに興味津々。ハンディ扇風機をいじりまくったり、木登りしたり、いきなり「お菓子ない?」って聞いてきたり、かと思いきや急に静かになったり。見てるだけでおもしろい。
そして今日も「シールちょうだい〜」と言われたので、最近新しく作ったシールを渡してお別れ。楽しい夏休みを過ごしてほしいな。

以前までぶんじ寮に住んでいた仲間がドーナツとラムネを持ってきてくれた。自分でカフェをやったり、ポップアップに出店したりと、僕の中の1つのロールモデルというか、リスペクトしているというか、そんな人。
住んでいるまちに関わり始めたら、すごく身近に尊敬できる人はいっぱいいたし、そんな人たちと一緒に過ごせたり何か活動できたりというのはとてもありがたい。最近どう?といったことや情報交換などをしてお別れ。

別のぶんじ寮の住民が来てくれた。
隣でシートを広げてゆっくり。環境について話したり、最近の寮のことや自分達がやっている活動についてなどいろんなことをお話し。カルピスの差し入れもいただいた。これがめちゃ美味かった。
そんなに人が来ない暑い時間帯は、ひたすらぼーっと考え事をするか、誰かと話すか、本を読むか。木陰は風が通って涼しいし意外と良い時間かも。

また別のおじいさんが自転車に乗ってきた。
10歳の頃に国分寺に住み始めて、それから70年くらいいるらしい。
地元の中学校を出て、仕事は日立に勤めていたんだとか。
この辺の歴史にすごく詳しい方で、本多って苗字が多いのはこういう理由があるんだよとか、ほたるを養殖している人がいるんだよとか、ベラベラと話していた。ただ何となく悪い感じがしなかったのは、話し方とか高圧的ではない雰囲気とか、こっちの話もちゃんと聞いてくれたところとかなのだろうか。すごく仲良くなった気がする。
家にある本もいただけることになったり、ゆるくではあるが今後も関係が続いていきそう。近くで市民農園もやられていて元気なおじいさんだ。まだまだ長生きしてほしいな〜

最近引っ越してきた方。仕事を辞めて、いろいろ考える時期なんだとか。
引っ越してきてから国分寺のいろんな活動に顔を出すようになり、どんどんいろんな人に会っているらしい。
どんなまちも住むだけではなくて、ちょっとまちで起きている出来事だとか活動に注目してみるとおもしろいことや興味深いことがいっぱいあるはず。それに、わざわざ別のまちに出なくても自分が住むまちで簡単におもしろい活動に出会えたり、自分が何か始めたりできる。そんなまちになったらいいなと思うし、していきたいし。良いご縁があることを祈る限り。お菓子のドーナツをいただいた。写真撮り忘れ!

国分寺のグループ「BUNJOVI」のメンバーのおばあさん。久しぶりに会ったので誰だかわからなかったが、何とか思い出した笑
暑いから日中に外に出ることはできず、夕方になってやっと外に出れたらしい。1人で住んでいて、世間のおじいさんおばあさんたちは何をして過ごしているのかしらと嘆いていた。
終活で娘さんのいるところに引っ越そうと思ってお金とかも払ったけど、やっぱり嫌になって辞めたらしい。国分寺の緑が多いところが特に気に入っていて、もう2、3年は国分寺にいようかと思う、、、と話している姿は、何となく印象に残るものがあった。

夕方になって犬の散歩をする人が増える。まぁ昼間は暑すぎて散歩どころではないだろう。犬は何も関係なく犬同士で戯れているが、飼い主同士は何とも言えない感じ。
「今日も暑いですね〜」と毎日口にしているような言葉で挨拶を交わし、犬が戯れ終わるのを待つ。突然走り出す犬もいて大変そう。
人間も犬もみんな大変だ。

19時になると、きれいな夕焼け空が広がっていて、人も随分と減っていた。
辺りの小中学生は明日から夏休みらしく、来週にはたくさん人がいるかもなーと思ったり思わなかったり。まぁ人の多さに関係なく、晴れたら公園にいるつもり。

片付けが終わって帰ろうとすると、1人のおじいさんが話しかけてきた。
「これ何か売っているんですか?」
「今は売っていないんですけど、そのうち販売できるようになりますー!」
そんなことをお話。そしてご近所さんだったことが判明。
国分寺で生まれて国分寺で育って、戦争も経験されて。90歳らしいが毎日散歩したり、府中のプールに2時間泳ぎに行っているらしい。確かに立っている姿勢も歩いている姿もめちゃくちゃ元気だった。
頑張ってね〜と言ってくれてお別れ。毎日元気に過ごしてまた遊びにきてほしい。

今回で11回目。2週連続で行けなかったから、いつも来ている方から「少し寂しかったー」と言われ、嬉しいような申し訳ないような。まぁ天気に左右されるところはあるから仕方ないのだけど。でもそうやって来てくれる人のちょっとした楽しみになっていれば嬉しいことだし、そういう来てくれている人の何かを満たしていった先にこの活動の継続があるのかなとも思う。(何でもかんでも来てくれている人に迎合していくわけではないけれども)

今日も差し入れくれた方々、ありがとうございました!
今後もお待ちしております^^

次回は7月27日(水)10時頃〜19時頃。武蔵国分寺跡にて。


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