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そもそも薬膳とは❸(ちょっとだけ詳しく)

前回、端的かつ小難しく説明した通り、

中医学(東洋医学)の理論に基づいて献立を考えるのが薬膳です。それを食べて健康を向上させたり維持したり取り戻したりするわけです。

その肝心な中医学の理論、いくつかある中でも特に大きくて食事以外の人生のあらゆることにも応用できる(と個人的には思っています)理論が3つ。

それを今回はお伝えしていきます。

①陰陽説

自然界の全てのものは「陰」「陽」の2つに分類されるという考え方です。

例えば、
陰→→→月・秋冬・水・女・老人・お腹・抑制・下・裏
陽→→→太陽・春夏・炎・男・子ども・背中・興奮・上 ・表

自然界はこの「陰陽」のバランスが調っていると健全な状態であると考えられています。


⭐︎留意点❶分類と言っても1つのモノの中には陰陽の両方が存在しています。

例えば、今の季節は夏です。
季節の中では「陽」です。
しかし、夏である今日という日だけを見てみると陰陽が存在します。

どういう意味か分かりますか?

朝・昼は「陽」で、夕方・夜は「陰」です。
つまり今日いう1日を冬と比べれば「陽」ですが、

1日の中で見れば「陰」「陽」の2つが共存しています。だから今日という日が成立しています。


⭐︎留意点❷場合によってそのモノは「陽」の時もあれば「陰」の時もあります。

例えば、30代の男性と女性(夫と私のことです)で見ていきましょう。

・夫婦2人でいる場合→→→夫は「陽」で、私は「陰」
・息子と3人でいる場合→→→夫は私に対しては「陽」、息子に対しては「陰」/私は夫と息子の両方に対して「陰」/息子は夫と私の両方に対して「陽」
・私が母と2人でいる場合→→→私は「陽」で、母が「陰」

②五行説

自然界の全てのものは5つに分類されるという考え方です。

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