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コロナ禍での妊娠体験記#9 想定外すぎる妊娠糖尿病の診断と里帰り

こんにちは。妻のショウガです。

前回の記事では、妊娠糖尿病のスクリーニング検査で陽性判定が出てしまったところまでを書きました。
今日は、妊娠糖尿病の再検査の話を中心に書いていきたいと思います。

緊張の再検査。大嫌いな採血を3回も。涙

電話をもらってから2日後、たいした対策も行えないまま再検査を受けることになりました。
通常であれば、再検査までに2週間ほど期間を空けて、カロリー制限や分食(4〜6回に分けて食事をすること)などの食事制限を行い、血糖コントロールに挑戦し、再検査にのぞむようです。

が、これも私の場合はタイミングが悪く、里帰りが控えていたので、すぐに再検査をすることになりました。

再検査では、前日21時以降は絶食でした。
当日は、①まず初めに空腹時、②甘いサイダーのような飲み物を飲んでから1時間後、③2時間後と、3回も採血を行います。注射がそもそも苦手なので、恥ずかしながら半泣きで採血してもらいました。

そして、まさかの妊娠糖尿病と診断されました

スクリーニング検査で陽性になってから、ものすごい勢いで妊娠糖尿病のことを調べてしまったわたし。調べれば調べるほど、この病気の厄介さがわかり、絶対に陽性になりたくないと泣きべそ状態でした。
(診断が出てしまうと面倒だからこそ、再検査まで2週間の猶予期間があるんじゃないか、とか、悪い方向にいろいろ考えてしまっていました)

結果は、翌日、里帰り先の病院への紹介状をもらいながら聞きました。

空腹時血糖値 75
1時間後血糖値 131
2時間後血糖値 153 (←なぜか、1時間後よりも2時間後の血糖値が高い。涙)

具体的には糖負荷試験をした際に、空腹時血糖92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のいずれか1点以上を満たした場合に診断されます。
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=94

またしても、ぎりぎりのラインで陽性判定が出てしまったわたくし・・
なんでなんで、なんで・・・
1時間後より、2時間後の方が血糖値が上がってんだよー!!!と心の中で叫びました。
看護師、医師からの説明を聞きながら、我慢していたのですがかなり涙目で、言いようのない不安と、どこにぶつけていいのかわからない怒りのようなものがこみ上げてきました。

医師からは「この数値だし、一応、陽性判定にはなるけど、僕の経験上、問題になるようなことはないと思います。分食と、カロリーだけ気をつけてもらえれば大丈夫。元気な赤ちゃんが産めますよ」と優しく言われました。

妊娠糖尿病と言えば、その診断が出るだけで、管理入院になったり、内科を紹介されたりすると聞いていたので、ちょっと拍子抜け。血糖値を自分で測っている人も多いですよね。
「別の病院を紹介されるとか、そういうのはないんでしょうか」とほぼ半泣きで聞くと、
「この数値では、そういう処置は全く必要ないですよ。気にしなくて大丈夫。まずは、分割でカロリーを摂る、ということをやってみてくださいね」と言われただけでした。

とはいえ、妊娠糖尿病に変わりはないので、かなり暗い気持ちになりながら、里帰り先の病院にも事前に電話をかけて、今後の対応を確認しました。
結局、その電話でも「数値的には問題ないので、このまま通常の検診の予約を取ってください」とのこと。

医師からは問題ないと言われても、妊娠糖尿病の診断がショックすぎて、里帰りの不安が大きくなるばかりでした。

妊娠糖尿病で気をつけていること① 分食とカロリー制限

妊娠糖尿病と診断され、お先真っ暗な気持ちでしたが、里帰りをして、まだ仕事も続けなければなりません。泣いているヒマはありませんでした。(泣いてたけどね)

まず、私が始めたことは、食事を分割する、ということです。
王道パターンは、以下の6分割パターンのようで、私の場合は、1日の摂取カロリーを1,800kcalを目安に摂取するように指示されました。(これは妊婦のBMIや、妊娠糖尿病の数値によっても制限されるカロリーが違うみたいです)
各食事とおやつの間は2時間〜3時間程度空けると理想的と言われました。

①朝食(500kcal)
②おやつ(100kcal)
③昼食(500kcal)
④おやつ(100kcal)
⑤夕食(500kcal)
⑥おやつ(100kcal)
⇨合計 1,800kcal

これを聞いた時、正直「こんなの無理だわ」って思いました。。
仕事をしていると、どうしても食事の時間帯が不規則になりますし、おやつのタイミングや100kcalというのがネックになりそうだな、と思いました。(ヘタに間食すると、逆にお腹減りますしね)

なので、早々に、夕食後のおやつはやめて、以下のような5分割でバランスを取っています。

①7時 朝食(400kcal)
②10時 おやつ(100〜200kcal)
③13時 昼食(500〜600kcal)
④16時 おやつ(100〜200kcal)
⑤19時〜20時 夕食(500kcal)
→ざっくり、1,800kcalになればよい

朝はあまり食べられないので少し控えめに、1日の食事の中で一番ボリュームを持たせているのは昼食です。その他は、おやつで調整します。

正直、食事を5回に分けていると、1日中何かを食べている気分になります。笑
食べてもよい、という気楽さはあるのですが、何を食べてもいいというわけではないので、食べられるものを探す、という作業に苦戦しました。

妊娠糖尿病で気をつけていること② タンパク質と食物繊維

1日の食事を分割することと同様、カロリーにも気をつけなければなりませんが、加えて、糖質や脂質、タンパク質などの栄養素、血糖値を上げないための食べる順番など、妊娠糖尿病のための食事療法を守ろうとすると、気が滅入りそうなくらい、たくさんの制約があります。
「こうした方が病気のためにはいい」という方法を全部実行するのは相当骨が折れます。

私はもともと食事をすることや料理をすることが大好きなので、なるべく自分の楽しみを減らさないために、気をつけるポイントを、1つだけ決めました。

・タンパク質と食物繊維をたっぷり摂ること

たったこれだけです。

妊娠すると、栄養素が高く、カロリーが低い食事をすることが原則になりますが、これが相当難しい。妊娠したら、葉酸、鉄分、カルシウムなどなど、いろいろなものの栄養素をたくさん摂取するように勧められますが(しかもサプリではなく食物そのものから)、そんなことをいちいち守っていたら、毎回の食事がままなりません・・

いかに気にするポイントを減らし、バランスのよい食事が摂れるか考えた結果、注目する栄養素をタンパク質と食物繊維に絞りました。

なぜ、この2つに決めたかと言うと・・・

・タンパク質:
筋肉や骨、血液を作るもとになるため、妊娠前の筋トレ中から積極的に摂取していました。タンパク質は、大豆製品、卵、肉類、魚類などに多く含まれるため、タンパク質を意識するだけで、食べられるもの、料理のレパートリーが一気に増えます。
タンパク質中心のメニューを組むと、(もちろん食材の選び方に注意しなければなりませんが)低糖質の食事を摂ることも比較的容易です。

・食物繊維:
主には、妊娠中の便秘解消のためですが、食物繊維を多く摂ろうと思うと、同時に野菜不足解消も期待できます。栄養バランスも向上しますし、都度の食事で満腹感を得やすいだけでなく、色合いも華やかになるので、目で見て楽しい食事になりますよね。

その他で言うと、例えば、生野菜だと量が食べられず、たいした食物繊維量にならないので、温野菜にしようとか、調理法も工夫できるようになります。

卵や牛乳、野菜など、単一の食品に注目してしまうと、どうしても栄養バランスが偏ったり、同じような料理を食べることになってしまったりしますが、栄養素そのものに目を向けることで、バリエーションを持ち、いろいろな工夫がしやすいと思います。

#10へ続く

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