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学校に行かなくても出来る仕事は多い

そういえばリスキリングと副業が大流行の昨今だが、勉強してからでないと新しいことができないと考える人が多いように思う。しかし私自身を振り返ると、勉強など全くせずに実務に入ったので、勉強しないと踏み出せないと考える人の気持ちは分からない。

私は早期退職するまで長年システム設計開発運用の世界にいたが、学部で学んだのは心理学だったのでシステム工学はもとより、プログラミングもしたことがない状態でシステム開発の業界に入った。

かつ、私は新卒で入ったのではなく、学生の頃からその業界に入ったのでプログラミングの教育は受けたことが無いし、新卒教育の類も受けたことがない。その割には、その後一時期工業系の学校教員に転業したり、企業の外部向け技術研修所で研修講師をやったり、新卒教育も、中途採用教育もやったりしたが、いつも「私は教育を受けたことが無い」と言っていた講師だった(笑)

どうやってプログラミング言語を覚えたのか、改めて考えてみても思い出せない。趣味でやっていた過去すら無く、教育を受けずに開発現場に入って、始まりは制御系をやっていたのでZ80アセンブラやFORTRANをやっていたし、その後は事務処理系のCOBOLやPL/IやRPGなどで開発していた。会社の中での研修もなかったので、どうやって覚えたんだろうなぁ~、子供が言葉を覚えて行くように身に着いたのかなぁ~と思うしかない。

世の中には特別な人しかできない仕事などなくて、基本的に「やろうと思えば」誰でもできるものである。免許が無ければ出来ない仕事(医師や看護師や運転士など)を除けば、資格の類さえなくても誰でも出来るのが「あらゆる業種の一般サラリーマンの仕事」なので、勉強してからでないと仕事ができないとか、仕事をするために勉強するとか資格を取るという考え方が私自身の中には無い。

システム系のことで学んだ事は、仕事をした後で一度だけ機会はあった。それは学校教員をしていた頃で、ある程度の時間が定期的に融通できる環境だったので、母校の情報科学研究所に週1回通っていたことがある。最初はLISPを学び、その流れでAI系を学んだのが唯一であった。その頃は面白かった。研究所に通っていたのは20代後半の話なので、今から40年以上も前の話である(現在のAIの基礎はその時代に作られた)。

本業であるプロジェクトマネジメントも仕事をしながら覚えて行ったものであり、勉強もろくにせず運良く1発でPMP資格も取得できたので、そのまま今でもPMPは定期的に更新し続けている。私にとって勉強をするということは興味のある分野に目を向ける事か、仕事をある程度した後に実践と理論の復習としてするような位置づけになる。つまり、勉強は先にするものではなく、「行動が先にあり、後付けで勉強がある」という感じだ。

ビジネススクール(大学院経営管理研究科)にも興味を持って、50歳を過ぎてから通ったが、これも後付けであり、幅を広げ視野を広めるために、仕事をしながら通ったので楽しかった。

企業を早期退職し独立して数年後に、副業で始めた介護の仕事や福祉の仕事も、未経験で福祉の現場仕事をしながら上位資格を取り、2つめの大学として福祉大学に入り卒業してしまったが、結局は行動が先で、勉強が後である私の順番は変わらない。

その後の司法福祉も支援仕事も、福祉サービス第三者評価者の資格取得も、そんな流れで繋がっただけに過ぎない。それは、この6年くらいで私に起きた出来事なので、「令和の時代であっても無資格から始めることは十分に通用する」のだ。

そういえば日本語を教えていたこともあったが、私は俗にいう日本語教師の資格など持っていない。福祉専門学校で留学生のクラスを教えていた関係で、日本語の授業も教えて欲しいと頼まれて教えていた。日本語教師資格が必要なのは日本語学校だけであり、上位教育機関の専門学校や大学などで教えるのに資格は必要ないからだ。面白そうと思ったら、先ずはやってみる、これが私の流儀である。

だから学校に行く時間はもったいないと思ってしまう。やってみて面白ければ続けてみて、ツマラナイと思えばサッサと撤退し、逆に進めたいと思えばその時点から仕事をしながら勉強しても全く遅くはないのだから。
イマドキはYoutuberになるための学校、eスポーツの学校その他が色々あるようだが、教育産業が18歳人口激減かつコロナ禍以降留学生激減で困窮しているといるからなのか・・・何故そんな学校が注目されるのか私にはイマドキはどうにも理解できない。

先ずは自分に合うかどうか、職業現場で実務をやって、確かめてからでも遅くないのではないだろうか。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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