家族で初めてプリキュアの映画を観に行ってみたら、ソワソワしてしまった話
「明日は何の日でしょー?」
「あしたはー、保育園の『3』のお休みの日ー!」
「じゃあ、明日は何をする日でしょうかー?」
「ぷりきゅあの映画の日!!!」
というわけで、観てきました!
アニメ「わんだふるぷりきゅあ」の映画です。
娘はもちんのこと、セーラームーン世代ど真ん中の私もハマり中。
初めて耳にする方のためにお伝えすると、今年のプリキュアは「犬」や「猫」が人間に変身してプリキュアになるという設定で、「人と動物との絆」がテーマなのです。
映画館へ行くのは、5月に長女と2人で観に行って以来。
今回は夫と生後10ヶ月になった次女も一緒に行くことにしました。
こういうのって、興奮しすぎて帰るころ確実にクタクタになるんですが、一番楽しい瞬間って「映画を観る前」だったりしますよね。
事前に映画のストーリーを調べたり、着ていく服を選んだり、(すでに鑑賞したの人の感想をXで読んでみたり…笑)。
我が家の面々は当日の朝、最も気持ちが高ぶりました。
珍しいのは夫。
独身時代から映画館にはほとんど行ったことがなく、私とのお出かけで映画を観に行ったのはたった一度だけ。
この夏にはアンパンマンの新作映画に誘いましたが、行かずじまいでした。
それがプリキュアの映画は公開4日目にして足を運ぶという熱心さ(笑)
それもそのはず、子どもが生まれてからテレビをほとんど観なくなったのですが、家族揃って楽しみにしている唯一の番組がプリキュアなのです。
さらに、夫の趣味のゲーム「龍が如く」に出演されている声優さんがプリキュアに出演するとの情報を得たので、ウキウキが止まらない様子でした。
さて、長女の様子はどうでしょうか。
映画館へ行く朝、保育園に行く日よりも早起きしました。
あまりの興奮で朝からプリキュアになりきり、戦闘モードです。
出かける前からこんな調子だったので映画の
途中で寝てしまわないか心配になります。
2人分の着替え、オムツセット、離乳食にミルク、おやつ、水筒…。
乳幼児とのお出かけには荷造りという名の大仕事がつきものです。
大人2人がそれぞれリュックサックを背負っていよいよ出発です!
映画館に到着すると、アニメのキャラクターをイメージした水色のワンピースに全身プリキュアグッズを身に付けた女子が目の前に現れました。
「これがプリキュアガチ勢か。」
「これだけのグッズが揃うってYouTuberでもしてるのかな???」
小声で会話する私たち夫婦。
白とカーキ色のワンピースに身を包む娘に目を落としつつ、チケットをゲットし、ポップコーンを調達する列に並びます。
すると、レジ前には映画限定のポップコーンの看板が!!!
ポップコーンバスケットなんて、私の人生でディズニーランドに行ったときすら一度も買ったことがありません。
「ポップコーンバスケットのバターしょうゆ味お願いします。」
__注文してしまいました。
自分のために買うポップコーンと娘のために買うポップコーンは重みが違うのです(笑)
ポップコーンバスケットを肩から下げた娘の姿を見たら、さっきまでの「ちょっと地味な服で来ちゃったかな…」という気持ちが「いや、むしろこのバスケットが映えるわ!!」というポジティブな気持ちに変化していきました。
何度も私にバスケットを見せてきて満面の笑みをうかべる娘を見たら、もう、それだけで胸がいっぱいです。
「モノより思い出」なんてキャッチコピーのCMが昔あったけれど、「モノから記憶をたどる」というのも、なんだかいいものですよね。
上映時間。
暗い部屋の大きなスクリーンを見て娘が小さな声で私に話しかけます。
「おっきい画面で見るとプリキュアが近くにいるように感じるねー!」
__感性を刺激してくれる映画館。やっぱり連れてきて良かった。
あとがき(ネタバレあり)
映画、楽しかったです!!!
主人公のこむぎ(犬)は敵役のタヌキに宇宙のような場所に閉じ込められます。
「この世界にいれば歳を取らずに飼い主とずっと一緒いられるぞ」と言われるんですが、こむぎは「もとの世界に戻っておばあちゃんになっても飼い主と一緒にいたいんだワーーン!」って(こんな感じのセリフを)叫ぶんです。
犬・猫ちゃんって、人間よりも寿命が短いから「ずーーっと一緒に」って訳にはいかないんですよね。
だけど、このアニメは「動物と人との絆」がテーマで、劇中何度も「ずっと一緒に」という言葉が出てきます。
こむぎの「おばあちゃんになっても」の言葉は、
と感じて、うるうる〜っとしてしまいました。
最後まで安心して見ていられるお話でした。さすがプリキュア。
ただ、わたくし一つだけソワソワしたことがありまして。
この入場者プレゼントの光るリングを映画館で貰ったんですよ。
上演が始まるとき、「暗い中でずっと光がチカチカしていると他のお客さんの迷惑だよね」ってことで娘から預かってました。
ところが、映画の中で登場人物たちがリングを光らせて主人公を応援するシーンが出てくるではありませんか。
それに合わせてこのリングのスイッチをONにしたご家族がいたので、我が家もササッと取り出し、チカチカ光らせたわけです。
「で、このスイッチ、いつ切ればいいの???」
(ドキドキしながら娘の指に手を伸ばし、そっとスイッチOFF)
そしてしばらくすると、また主人公たちがリングを使うシーンです。
「今、リングのスイッチ入れていいんか!!???」
「みんな、スイッチいれないの?今だよね?今しかないよね!!!?」
このせめぎ合い。
上演中の暗い中、ひとたびスイッチを入れるとチカチカ光って目立つフレンドリング。
(タイミング間違えて他のお客さんのご迷惑にならないかな…ソワソワ)
あー、でもせっかく貰ったのだから映画の登場人物たちと一体感を味わってほしい。
お客さんはたくさんいる。だけど、リングのスイッチを入れたり切ったりしていたのは、私の視野に入る限りわずか4組という微妙な数。
いやいや、でも、もしかしたら後ろの席では光るリングを思い切り振り回している女子たちがいるかもしれない__!
「リング使うシーンの記憶、ほぼ無いわ……。」
「周りの目なんて気にしない人になりたい」
映画終了とともに脳内ひとり反省会をするのでした。
帰りの車で娘たちと一緒に爆睡したのは言うまでもありません。
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やきいも
心が動いた瞬間をエッセイに。
2児の母で育休中のワーママ。プリキュアにハマるセーラームーン世代です。