Yuichiro Yajima

Free lancer / MySQL / PHP / Python / JavaSc…

Yuichiro Yajima

Free lancer / MySQL / PHP / Python / JavaScript / Asterisk / Codeigniter / CakePHP / Uonuma city, Niigata pref. / Kashiwa city, Chiba pref.

マガジン

  • 映画レビュー

    昨年は年間40本の映画を鑑賞しました。 今年はもっとたくさんの映画を観てみよう。 レビューなど長文が苦手ですが、鑑賞直後の感動をもとに書いてみます。

最近の記事

きみの色

「聲の形」の山田尚子監督が手掛けるアニメーション作品である「きみの色」は、まるで「どんな悪意もない、優しさに満ちた世界」を映し出したかのような作品です。この映画には、誰かを傷つけようとする意図は一切なく、むしろ誰かを想う純粋な優しさが溢れています。その優しさが、10代の若者たちの青春を鮮やかに彩り、色と音をテーマにした美しいストーリーが展開されていきます。 大きな事件や派手なアクションが起こるわけではありません。しかし、それでも圧倒的な美しさと静かな感動が、観る者の心に深く

    • ラストマイル

      巨大ECサイト「デイリーファスト」の商品が配達先で突如爆発。しかも、舞台は一年で最も消費が盛り上がるブラックフライデー。誰もが心待ちにしていたセールの裏で、止めどなく続く物流システムに潜む「爆弾テロ」という恐怖が忍び寄る。 この映画は、テロの脅威が日常に浸透する中、東京全土を巻き込むパニックが描かれます。「レインボーブリッジ封鎖できません!」どころではない規模での大混乱に、観客は息をのむことでしょう。 「MIU404」や「アンナチュラル」といった作品とのコラボレーション要

      • 箱男

        映画予告とその期待感 映画「箱男」の予告編からは、箱に籠った男が世間を観察し、徐々に展開されるミステリー的な雰囲気が感じられました。奇妙でありながらも、引き込まれる異質な世界観が期待されます。 27年越しの映画化 この作品は1997年にドイツを舞台に制作が開始される予定でしたが、直前で頓挫。それから27年後、石井監督自らが念願の完成に至りました。27年前と同じキャスト、永瀬正敏さんと佐藤浩市さんが再び出演しています。 特に印象的だったのは永瀬正敏さんの老成感です。冒頭

        • プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち

          『悪魔のプーさん』シリーズの続編:ロビンの視点から語られる恐怖の真相前作では、成長したロビンが100エーカーの森を去り、街での生活に没頭してしまう。森に残されたプーたちは、ロビンに捨てられたと思い込み、凶悪な悪魔に変貌を遂げ、森に足を踏み入れる者たちに恐怖を与える存在となりました。 今回の続編では、ロビンが主人公となり、失われた記憶と100エーカーの森で起きた事件の真相に迫る物語が描かれます。記憶を取り戻していく中で、かつて無邪気だったプーたちがどのようにして悪魔と化したの

        マガジン

        • 映画レビュー
          59本

        記事

          デッドプール&ウルヴァリン

          マーベル映画を初めて見る機会がありました。それが『デッドプール』シリーズで、破天荒なヒーローが活躍するとのことでした。 事前に口コミサイトの評価を確認すると、過去のマーベル作品を見ていることが前提のパロディが多いとのことでしたが、実際には過去作を見ていない私でも十分に楽しめる内容でした。 冒頭のデッドプールがタイムパトロールのような部隊と戦うシーンは、まるで『シン・仮面ライダー』のような血飛沫飛び交うアクションが展開され、圧巻でした。また、デッドプールのコスチュームにも注

          デッドプール&ウルヴァリン

          フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

          アポロ11号の月面着陸はフェイクだった。 そんな陰謀論的なテーマを見事に脚本化したスペースロマンス映画です。 気になったポイント まず目を引いたのは、主人公のコール(チャニング・テイタム)の衣装です。スター・トレックを彷彿とさせるピチッとした黄色いニットを着ており、他の職員が普通のスーツやシャツ姿である中で一際目立っていました。 予告と実際の内容の違い 映画予告からは、もっと積極的にフェイク動画を制作するプロセスに焦点が当てられると思っていました。しかし、実際にはその

          フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

          あのコはだぁれ?

          清水崇監督の最新作「あのコはだぁれ?」は、Jホラーの巨匠が手掛ける学園ホラーです。前作「ミンナのウタ」から繋がる作品で、呪いと希望が交錯します。 「ミンナのウタ」と同じく、「高谷さな」の希望が呪いとなって襲いかかります。ただし、今作では呪いであるはずの「高谷さな」が学生として存在し、他の学生たちと交流している点が新しい要素です。これは従来のホラー作品とは逆のアプローチで、視聴者の恐怖を増幅させています。 特に印象的なシーンとして、瞳とさながピアノ連弾する場面があります。後

          あのコはだぁれ?

          キングダム 大将軍の帰還

          キングダム最終章。ついに完結! 原作キングダムはまだまだここから信が大将軍になるべく続くのですが、劇場版はここで一旦完結ということらしいです。 今回の見どころは、前評判で話題になった李牧役の小栗旬さんと龐煖役の吉川晃司さんの二人です。 吉川晃司さんは、他の映画でも素晴らしい演技とタフな役作りから安定して“本物感”を感じる演出を見せており、今回もとても素晴らしかったです。 一方、小栗旬さんの演技は、軍師の役柄なのでどうしてもアクションシーンが少なく、台詞回しで役を演じること

          キングダム 大将軍の帰還

          フェラーリ

          F1の帝王の物語「フェラーリ」映画「フェラーリ」は、F1の帝王と称されたエンツォ・フェラーリが創業したフェラーリ社と、ライバルであるマセラティとの熾烈なレースバトルを描いた作品です。特に注目すべきは、1,000マイルに及ぶ伝説的なロードレース「ミッレミリア」での戦いです。 エンツォと妻ラウラの間に生まれた息子ディーノは、24歳の若さで病に倒れます。本作はその翌年から物語が始まり、フェラーリ家の人間模様とレースの裏側をリアルに描写しています。 本作の見どころは二つあります。

          ルックバック

          映画「ルックバック」を特別価格1700円で観てきました(ファーストデー1300円、auマンデー1100円は適用外)。 原作漫画はもっと前のものだと思っていましたが、実際には3年前の作品です。映画のストーリーは原作を忠実に再現しており、演出も非常に正統派です。 この作品の素晴らしさは、藤本タツキさんの原作漫画に音楽と声が加わり、それが動いているという点に尽きます。3Dアニメーションでありながら、まるで漫画のページをそのまま見ているかのような表現も見事なので、ぜひ注目してほし

          ルックバック

          (字)クワイエット・プレイス:DAY1

          『クワイエット・プレイス』シリーズのスピンオフ作品を観賞しました。今回の映画にはパンフレットがなく、事前情報なしで鑑賞しました 私は『クワイエット・プレイス』シリーズをこれまで観たことがなく、ただ「音を出すと殺される」という設定だけは知っていました。 本作はそのシリーズの前日譚として、突如現れたモンスターにパニックに陥る民衆の様子を描いています。絶望しながらも声を上げることなく街を駆け抜ける人々。そして、モンスターが音に反応することが分かり、音を出さないようにサバイバルが

          (字)クワイエット・プレイス:DAY1

          明日を綴る写真館

          感動的な親子の物語が写真を通して描かれる傑作 この映画は写真をテーマに、鮫島親子、五十嵐親子、そして杉田親娘の3組の親子関係を描いた感動作です。それぞれの親子には異なる物語があり、最終的にはどの親子も温かい愛に包まれた世界が映し出されています。 五十嵐太一(佐野晶哉)が写真に惹かれるきっかけとなったのは、どこで見たかも忘れていた風景写真。その写真が母、冴絵(黒木瞳)の家で見つかり、実は父、彰(高橋克典)が写真家を目指していた頃に佳作を受賞したものだと判明します。太一はずっ

          明日を綴る写真館

          ザ・ウォッチャーズ

          覗き見リアリティホラーと称される本作は、鏡(マジックミラー)の外から“ウォッチャー”と呼ばれるクリーチャーが現れ、ルールを破ると殺されるという独特の世界観を持っています。 主人公たちは一旦は森を抜け出し、大学の研究室に辿り着くことに成功しますが、そこで得た情報を持ってキアナの家に戻ると、再び“ウォッチャー”たちの襲撃に遭います。この場面転換と恐怖の再来は巧妙に狙われているものの、展開がありきたりで、不完全燃焼に感じました。 特に、“鳥かご”の地下室についてはもっと掘り下げ

          ザ・ウォッチャーズ

          告白 コンフェッション

          原作、福本伸行。漫画、かわぐちかいじ。 強力なタッグで作成された漫画原作。 それを生田斗真とヤン・イクチュンの二人が猛吹雪の山小屋でサバイバルバトルを繰り広げる。 本作レビューは、何を書いてもネタバレになりそうですが、上映時間1時間12分とかなり短めで、内容も山小屋での一晩を描いたものなので、勢いで一気にやっちゃってる感じが気持ちよく面白い作品です。 怪我してるのに、2階から飛びかかったり、頭から落ちて、頚椎曲がってんのを脱臼を嵌め込むように治して再び襲いかかってくるとか

          告白 コンフェッション

          ディア・ファミリー

          映画「ディア・ファミリー」は、心臓を患い余命10年と宣告された娘のために、人工心臓の完成を目指す父親の23年間を追った感動的なドキュメンタリー映画です。 映画の予告編を見ただけで涙がこぼれそうになります。最愛の娘のために、未だ存在しない人工心臓の作成に挑む父親。その娘から「私の命はもう大丈夫だから」と言われたときの父親の決意が胸に響きます。 この映画では、明るく優しい家族の愛と、昭和気質で頑固で、無茶苦茶なところもある父親の姿を大泉洋さんが熱演しています。彼自身も一人娘の

          ディア・ファミリー

          青春18×2 君へと続く道

          「日本と台湾を舞台に初恋の軌跡を辿るロードムービー」という期待を胸に、この映画を見始めました。 今回、公開からかなり日が経っているためパンフレットは品切れで、事前情報は公式サイトと映画予告のみで観賞しました。 映画は、主人公のジミーの視点と後半でのアミの視点から、同じシーンを丁寧に再現しており、非常に細かく作り込まれていると感じました。 アミの実家がある福島県只見町は、私の実家の風景とも重なる懐かしい場所です。小出駅からの只見線の風景も、私にとっては馴染み深いものでした

          青春18×2 君へと続く道